一庵 (ひとつあん)

飛べないライター『いたっきい』の愚行をさらしています。

※普段ハtwitterニ居リマス。

脱走兵 (軍用海豚)

2005-09-28 | 徒然


米軍の、文字どおり「水兵」が行方不明だそうな。。。


 軍用イルカ、ハリケーンで逃げ出す
=毒矢装備、ダイバーに危険も

 英紙オブザーバー(電子版)は26日までに、超大型ハリケーン「カトリーナ」が
 8月末に米南部を襲った際、米海軍が飼育する軍事用イルカがメキシコ湾に
 逃げ出した可能性があると報じた。イルカは水中でウエットスーツを着た人間
 に向けて毒矢を放つ訓練を受けており、ダイバーやサーファーが襲われる恐
 れがあると懸念されている。 Yahoo! Japan 海外ニュース(9月27日)




なんでも米海軍の軍用イルカの収容施設がハリケーンの影響で損害を受けて、要は
逃げ出されてしまったということです。

はぁ!?軍用イルカ!?ΣΣ( ̄◇ ̄;)! ・・・と思われた方も多いでしょう。
しかしこれは決してSFではなく、現実世界の話です。

彼らは実にさまざまな訓練を受けています。
泊地や軍港に停泊する艦艇に接近する破壊工作員を積極的に防御(攻撃)する訓練。
海洋投棄された生物・化学兵器を探知する訓練。
味方工作員の潜入を護衛する訓練。
もしかしたらこれらのイルカが改オハイオ級攻撃型原潜に乗り組んで、SEALSの敵地
潜入を側面から援護するといったSFのようなことも行われているのかもしれません。

さて、イルカを兵器として使うことに批判的な人もいれば、海洋投棄されたマスタード
ガスの容器を軍用イルカが探知したおかげで回収できた実績などを持ち出して擁護
する人もいますので、ここでは例によってその善悪は棚上げにします。



このテのニュースを見たときにいたっきいがいつも思い出すのが、同じように兵器に
された犬の話です。
といっても、地雷探知犬のような生やさしいものではありません。
純然たる攻撃兵器、いや自爆兵器、特攻兵器です。

犬たちの訓練は至極簡単なものです。
戦車の下にエサを置いておくだけ。
要は「戦車の下に行けばエサがある!」と思わせればそれでいいわけです。

で、訓練が終了した?犬たちは前線へ。
敵の戦車部隊と遭遇したときが、彼らにとって最初で最後の実戦です。
ここで彼らは背中に、破甲爆雷(爆弾)を背負わされます。

もうお分かりでしょう。
敵戦車の下に潜りこめば、爆雷の上についている信管が作動して戦車を破壊でき
るのです。
つまり、条件反射を利用した誘導自爆兵器です。

この方法は60年以上前に、ある国の陸軍が実際に使いました。
そしてそれなりの戦果を挙げたということですが、それ以降彼らの出撃は
二度
とありませんでした。
もちろん動物愛護的な観点から中止のやむなきに至ったのではありません。

 ・・・単に
 味方の戦車部隊に対してもそれなりの戦果を挙げてしまった
 からです。。。

そりゃまあ、自軍の戦車で訓練してりゃそうなるわな。
その国は今はもうありませんが、いつもどこかで詰めが甘かったのです。


 ところで。
 逃げ出したイルカは、やはり逃亡罪で軍法会議ですか?



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