そして7日間の興行であった
6/8に磁場が歪んだかのような様々な事象が起きた
公演中止さえ脳裏をよぎったくらいであった
しかし紙一重で大事に至らなかった
胸を撫で下ろし、天やカミ、そのような大きな大きなものに「ありがとうございました」と幾度となく、深々と祈った
素晴らしい公演であった
演者の互いを応援し合う静かな、温かな心は
切磋琢磨という言葉以上の関係を生んでいた
10stという過酷な公演であったが、毎日が心地よく、実に楽しかった
皆の並々ならぬ熱量
舞台の神聖さを知る真摯さ
また舞台の残酷さを知る覚悟
それらは演者の佇まいを精悍にし
年齢、キャリアを超越し、全演目を素敵な作品にしていた
袖から皆を見つめ続ける中、僕はたくさんの気づきを得た
そして多くのことを学んだ公演であった
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身体の景色カタリ vol.4
2024.6/3〜9
※短編小説をそれぞれ一人語り形式にて上演
【出演者／演目／作者】
大久保美智子（西荻窪芸術センター）
「耳なし芳一の話」 作：小泉八雲
大西玲子（青☆組）
「貨幣」 作：太宰治
オカノイタル
「トロッコ」「羅生門」 作：芥川龍之介
「姫たちばな」 作：室生犀星
言葉の景色 !ギター&ピアノ生演奏!
〜Voオカノイタル Gt馬渕格 Pf松田幹〜
「寂しき魚」 作：室生犀星
佐々木雅成
〜ダンサー 月花〜
「貝の火」 作：宮沢賢治
清水幹王
「氷と後光」 作：宮沢賢治
田村律子
「鹿踊りのはじまり」 作：宮沢賢治
中村優子（紫扇会）
「蛇性の婬（雨月物語より）」 作：上田秋成
根津弥生
「桃のある風景」 作：岡本かの子
福寿奈央（青☆組）!打楽器生演奏!
〜Per 平尾祥子〜
「狐」 作：新美南吉
牧野隆二（SPAC）!ピアノ生演奏!
〜Pf 浅野涼〜
「私と小鳥と鈴と」 作：金子みすゞ
山崎稚葉（劇団キンダースペース）
「蜜柑」 作：芥川龍之介
【スタッフ】
演出：演者本人
構成・演出補：身体の景色
音楽：松田幹
舞台：森下高志
音響操作：馬渕格
照明操作：山崎稚葉
衣裳：杏子
宣伝美術： 暢月
照明&舞台美術：岡野暢
企画・制作・総合演出：身体の景色
【日程】
【会場】
遊空間がざびぃ
【お礼状】
この度はお忙しい中『身体の景色 カタリvol.4』へご来場頂きまして誠にありがとうございました
深く御礼申し上げます
カタリに魅せられ4年が過ぎます
ひとりの演者が舞台に立ち、言葉を紡ぐ
物語が立ち上がると同時に舞台の静寂には、物語とは異なる別のナニカが生まれます
それは演じる毎に輪郭線や色彩を変え、一定の姿を取らず、しかしそこにあります
物語を生き、かつそのナニカにも身を委ねる
すると意味解釈だけでは生まれない音色やリズム、間合いが生じる
そのグルーブ感（ウネリ）が「読書をする・朗読をする・物語を演じる」という行為と「カタリ」をもうひとつ分ける点であり
またその差異に、カタリの豊かさ、際限のない奥深さがあると今、考えております
皆様にお楽しみ頂けるカタリを目指し、今後も真摯に精進を重ねて参ります
朝夕の寒暖差がございます
くれぐれもお体にはお気をつけください
最後に重複致しますが
本当に、本当にありがとうございました！
