社内情報システム部の仕事

社内の情報システム部として働く上での様々なできごとを綴ります。

日経記事から!No.1「本社なんて無い方がいいんだよ」

2009-08-21 00:35:42 | 情報システム
先日(確か2009年7月下旬ごろ)日経新聞の春秋載っていた記事です。
「本社なんてないほうがいいんだよ」。とは、松下電器産業(現パナソニック)の
社長だった山下俊彦さんの発言だそうです。
少々乱暴であるが、本来現業部門を支援すべき本社部門が逆につまらぬことまで
指図することに我慢できなかったようです。
この話は、「官僚は仕事の量と関係なく増殖する『パーキンソンの法則』がある
とか、企業の管理部門も仕事を増やし権限を拡張する。」といった仕事のための
仕事、一銭の稼ぎにもならない紙の上の仕事を減らしていく必要があると綴って
いました。

さて、われわれ社内情報システム部門の人々はいかがでしょうか?

私は仕事をしていて、このことをすごく感じることがあります。

われわれの取り扱う情報システムは、本来ユーザー(システムを使う人)の
目的や場面、業務を考えて仕様を決めていかなければならないものです。
しかし、実際の事業部門で業務をしながら片手間にシステムも作っている
ような人は、結構できていても、ベンダーや情報システム部門の人は、
なぜかシステムの作り手側の視点から離れられません。
ベンダーはともかく、情報システム部門の人はその部分ができなければ、
付加価値が激減します。

システムを使う人が的確に伝えることができればよいのですが、
ユーザーからの発言は、結構「この画面にAとBとCの項目を追加して欲しい」とか、
「この検索条件も選べるようにして欲しい。」などと伝えてきます。

このとき、情報システム部門の人は、どんな回答をしますか?
・「AとBはできるが、Cは別のシステムからとる必要があるので難しい」
・「この条件なら簡単にできるので大丈夫ですよ」
などの回答を良く耳にします。ほんとに要望の意図を捕らえた上で、このように
回答しているのであれば問題ないのですが、大抵、何のためにシステムを作ろうと
しているのかが忘れ去られた、作り手側だけの視点での回答だと思います。

できれば、
・「このA、B、Cの項目を見て何をしようとしているのか?」
・「どういう場合の業務を想定して言っているのか?」
といったことをちゃんと確認するべきです。

そうすることによって、それであれば、
・「この画面でなく、こちらの画面で見るのが良いでしょう」
・「A、B、Cでなく、XとYを追加したほうがよくないですか?」
・「多少不便は残りますが、追加費用xx万円はもったいなくないですか?」
などといったよりよい提案へとつながっていくと思います。

まとめ
「本社部門は現業部門を支援すべき」(春秋)
「情報システムは業務を支援すべき」(itee)