評価:★★★[3/5]
期待し過ぎた分だけ評価は辛めに・・
◇
ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、
その後、罪を認めることなく
沈黙を守り通したニクソン元米国大統領。
しかし辞任から3年後の77年、
一人の英国人司会者デビッド・フロストが
彼の単独TVインタビューを敢行する。
本作は全米中が注視した
この伝説のTVインタビューをテーマに、
その舞台裏で繰り広げられた両者の
ブレーンを巻き込んでの熾烈な駆け引きと
緊迫のトーク・バトルの模様を、
名匠ロン・ハワード監督が
スリリングに描き出した実録ドラマ。
<allcinema>
◇
こういった実録ものは
自然と鑑賞前に期待値が上がってしまう。
一国の大統領が事件を起こし
それにより辞任に追い込まれるということは
当時の時代から言ったら、
それは前代未聞のニュースであった。
人気絶頂のトーク番組司会者といっても
元はコメディアン上がりということで
政治に精通しているわけでもなく
自らの野望に向かって偶然に思いついた企画であった。
周りのTVプロデューサーらは唖然とするが
フロスト自身は何かを感じた部分があったんだろう。
プロデューサーを口説き落とし
早速、ニクソン陣営との交渉に入る。
最初は渋っていたニクソンだったが
これはウォーター・ゲート事件に対して
世論からの同情を引き出す絶好のチャンスかもしれない。
もし、それで世論票が上がれば
もういちど議員として復職できると考えたのである。
それぞれの思惑があり、戦いの士気は上がるのだが
問題はフロスト側にあった。
余りにも無謀なトーク番組ということで
スポンサーが一切付かないという展開になる。
全米3大ネットワークへの売り込みも、
コメディアン上がりの司会者だったが故
大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で
すべて断られる結果になるのだ。
そこでフロストは、
やむを得ず自主製作することを決意する。
◇
どうなんでしょう。
元、コメディアンということで
トークの切り口はイケてるんですが
いかんせん、相手が大物すぎて
ある意味、『紀元前1万年』での
巨大なマンモスと槍1本で戦いを挑むデレーみたいなのだ。
しかも、このマンモスに至っては
コメディアントークも真っ青な饒舌な語り口で
フロストに対し徐々にボディブローを与えていく。
ウォーター・ゲート事件で
ニクソンの謝罪が一切なかったことに対し
国民は怒っています!(爆)
このインタビューでニクソンの息の根を止めさせたい!
彼の口から謝罪の言葉を言わせたい!
国民の関心はそこの1点だけに注目していた。
数日間に分けて、各テーマが事前準備してあり
インタビューもそれにそって行われるようになっていた。
ニクソンもテーマが分かっているから
秘書らとの打ち合わせも用意周到となっていた。
だが、まともに戦っては勝ち目はないと
思い始めたフロストの最後に取った作戦とは・・
野球で言えば、リードを許している場面で
9回裏のワンアウト1塁2塁でのダブル・スチールですかね^^
(例えが分かりにくいっすね)
今後、爆笑問題の太田総理が
政治資金規正法違反罪の決着が付いた時に
フロストのような活躍をする人物として最右翼ではないかな^^
そんな番組も持っていることだし・・
(熱意は伝わるのだが、滑舌が悪い・笑)
おまけ)
・本作は第81回アカデミー賞5部門にノミネート。
なかでも主演男優賞のニクソンを演じた
フランク・ランジェラが実に良かった。
ラストで見せるあの目の動きは凄い!
『海の上のピアニスト』に出てた
プルイット・テイラー・ヴィンスか
高田純次の特技に近いものがあった(笑)
--------------------------------------------
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
音楽:ハンス・ジマー
出演:フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン/
レベッカ・ホール/トビー・ジョーンズ/サム・ロックウェル/
『フロスト×ニクソン』
期待し過ぎた分だけ評価は辛めに・・
◇
ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、
その後、罪を認めることなく
沈黙を守り通したニクソン元米国大統領。
しかし辞任から3年後の77年、
一人の英国人司会者デビッド・フロストが
彼の単独TVインタビューを敢行する。
本作は全米中が注視した
この伝説のTVインタビューをテーマに、
その舞台裏で繰り広げられた両者の
ブレーンを巻き込んでの熾烈な駆け引きと
緊迫のトーク・バトルの模様を、
名匠ロン・ハワード監督が
スリリングに描き出した実録ドラマ。
<allcinema>
◇
こういった実録ものは
自然と鑑賞前に期待値が上がってしまう。
一国の大統領が事件を起こし
それにより辞任に追い込まれるということは
当時の時代から言ったら、
それは前代未聞のニュースであった。
人気絶頂のトーク番組司会者といっても
元はコメディアン上がりということで
政治に精通しているわけでもなく
自らの野望に向かって偶然に思いついた企画であった。
周りのTVプロデューサーらは唖然とするが
フロスト自身は何かを感じた部分があったんだろう。
プロデューサーを口説き落とし
早速、ニクソン陣営との交渉に入る。
最初は渋っていたニクソンだったが
これはウォーター・ゲート事件に対して
世論からの同情を引き出す絶好のチャンスかもしれない。
もし、それで世論票が上がれば
もういちど議員として復職できると考えたのである。
それぞれの思惑があり、戦いの士気は上がるのだが
問題はフロスト側にあった。
余りにも無謀なトーク番組ということで
スポンサーが一切付かないという展開になる。
全米3大ネットワークへの売り込みも、
コメディアン上がりの司会者だったが故
大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で
すべて断られる結果になるのだ。
そこでフロストは、
やむを得ず自主製作することを決意する。
◇
どうなんでしょう。
元、コメディアンということで
トークの切り口はイケてるんですが
いかんせん、相手が大物すぎて
ある意味、『紀元前1万年』での
巨大なマンモスと槍1本で戦いを挑むデレーみたいなのだ。
しかも、このマンモスに至っては
コメディアントークも真っ青な饒舌な語り口で
フロストに対し徐々にボディブローを与えていく。
ウォーター・ゲート事件で
ニクソンの謝罪が一切なかったことに対し
国民は怒っています!(爆)
このインタビューでニクソンの息の根を止めさせたい!
彼の口から謝罪の言葉を言わせたい!
国民の関心はそこの1点だけに注目していた。
数日間に分けて、各テーマが事前準備してあり
インタビューもそれにそって行われるようになっていた。
ニクソンもテーマが分かっているから
秘書らとの打ち合わせも用意周到となっていた。
だが、まともに戦っては勝ち目はないと
思い始めたフロストの最後に取った作戦とは・・
野球で言えば、リードを許している場面で
9回裏のワンアウト1塁2塁でのダブル・スチールですかね^^
(例えが分かりにくいっすね)
今後、爆笑問題の太田総理が
政治資金規正法違反罪の決着が付いた時に
フロストのような活躍をする人物として最右翼ではないかな^^
そんな番組も持っていることだし・・
(熱意は伝わるのだが、滑舌が悪い・笑)
おまけ)
・本作は第81回アカデミー賞5部門にノミネート。
なかでも主演男優賞のニクソンを演じた
フランク・ランジェラが実に良かった。
ラストで見せるあの目の動きは凄い!
『海の上のピアニスト』に出てた
プルイット・テイラー・ヴィンスか
高田純次の特技に近いものがあった(笑)
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監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
音楽:ハンス・ジマー
出演:フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン/
レベッカ・ホール/トビー・ジョーンズ/サム・ロックウェル/
『フロスト×ニクソン』
ロン・ハワード作品にしては、何だか小品過ぎる感も(ワタシの先入観に過ぎませんが、、)ありますが、
気負いなく監督されてる気もしますね(=^_^=)
>ロン・ハワード作品にしては、何だか小品過ぎる感も
そうなんですよね。地味目な方だと思います。
本作はある意味、裁判劇の検事と弁護士の戦いに近いものがありました。
鑑賞後は政治家らの巧みなトークに騙されないようにしようと思いました^^;