評価:★★★★【4点】(12)
短時間でスキルアップする能力は歴代トップ3の女スパイ。
◆
1990年、モスクワ。
露店でマトリョーシカ人形を売っていた大学生のアナは、
パリのモデル事務所にスカウトされるや瞬く間にトップモデルとなり、
事務所の共同経営者オレグと付き合い始める。
そしてある時、オレグが武器商人という裏の顔を打ち明けると、
アナは躊躇なく彼を撃ち殺す。
彼女の正体はKGBによって造り上げられた殺し屋で、
オレグの暗殺は、KGBの上官オルガによって課された最終テストだった。
こうして正式採用となったアナは、パリでトップモデルとして活躍する傍ら、
オルガの指示の下、過酷なミッションをこなしていくのだったが…。
<allcinema>
◆
監督リュック・ベッソン久々の会心作ではなかろうか。
もういちど原点に立ち返って凄腕ヒロインを撮ってみたい!となるなら
やはり、過去の名作『ニキータ』を無視するわけにはいかないのだ。
あちらが凄腕の暗殺者なら、こちらは凄腕のスパイである。
職業に若干の違いはあるけれど、画面越しには大した違いはない。
さらに、ヒロインが胸底に秘める悲しみもニキータと同じだ。
では、ニキータのニオイを残しつつ、どのように差別化するのか。
その解決法として打ち出したのが、今回の時間軸の見せ方だ。
本作、冒頭から十数分後に「あれ?」という疑問符が浮かび
それが本編中にいくつかキモのシーンで登場しており
そのたびに時間を遡り「実は」というネタバラシが用意されている。
そして、ヒロインはどうなのよ?
という部分では、『アトミック・ブロンド』に寄せているものの
(勝手にそう思っていることはご容赦)
さすがにシャーリーズ・セロンの驚愕のアクションには及ばないのは
血や汗の生臭いニオイが伝わってこないところだろうか。
作られた一連の動作を上手にこなしたよね。という感じだけ。
もちろん長身でトップモデル(役柄も本職も)というところは
かなり魅力的ではあるが、ワタシ的にはアップになる度に
ケイト・ボスワースが頭に浮かんできてしまうのが、ある意味ノイズ。
ちなみに寮の親友フランス女性の方がワタシ的に好みではある。
◆
【今週のツッコミ】
・KGB上官の些細なひとこと「ブスと言えばオルガのことで…」
わざとブス熟女に徹したヘレン・ミレンのメガネは映画史に残りそう。
・身代わりも命がけ。彼女になんの得があるのだろう(高額報酬か)
・最狂の二股とはこのことだ。公園のシーンの緊張感は
本作品で最も手に汗握る。・・・その直後の滑稽シーンに吹き出した。
・序盤でチョットだけ睡魔に襲われるが後半はイッキに盛り返す。
・そういや、アンジーの『ソルト』っぽい変装しているヒロインかな。
・幼少期からの特技がチェスというなら、それをもっと生かしてほしい。
-------------------------------------------------------------------------
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
出演:サッシャ・ルス/ルーク・エヴァンス/キリアン・マーフィ
『ANNA/アナ』
短時間でスキルアップする能力は歴代トップ3の女スパイ。
◆
1990年、モスクワ。
露店でマトリョーシカ人形を売っていた大学生のアナは、
パリのモデル事務所にスカウトされるや瞬く間にトップモデルとなり、
事務所の共同経営者オレグと付き合い始める。
そしてある時、オレグが武器商人という裏の顔を打ち明けると、
アナは躊躇なく彼を撃ち殺す。
彼女の正体はKGBによって造り上げられた殺し屋で、
オレグの暗殺は、KGBの上官オルガによって課された最終テストだった。
こうして正式採用となったアナは、パリでトップモデルとして活躍する傍ら、
オルガの指示の下、過酷なミッションをこなしていくのだったが…。
<allcinema>
◆
監督リュック・ベッソン久々の会心作ではなかろうか。
もういちど原点に立ち返って凄腕ヒロインを撮ってみたい!となるなら
やはり、過去の名作『ニキータ』を無視するわけにはいかないのだ。
あちらが凄腕の暗殺者なら、こちらは凄腕のスパイである。
職業に若干の違いはあるけれど、画面越しには大した違いはない。
さらに、ヒロインが胸底に秘める悲しみもニキータと同じだ。
では、ニキータのニオイを残しつつ、どのように差別化するのか。
その解決法として打ち出したのが、今回の時間軸の見せ方だ。
本作、冒頭から十数分後に「あれ?」という疑問符が浮かび
それが本編中にいくつかキモのシーンで登場しており
そのたびに時間を遡り「実は」というネタバラシが用意されている。
そして、ヒロインはどうなのよ?
という部分では、『アトミック・ブロンド』に寄せているものの
(勝手にそう思っていることはご容赦)
さすがにシャーリーズ・セロンの驚愕のアクションには及ばないのは
血や汗の生臭いニオイが伝わってこないところだろうか。
作られた一連の動作を上手にこなしたよね。という感じだけ。
もちろん長身でトップモデル(役柄も本職も)というところは
かなり魅力的ではあるが、ワタシ的にはアップになる度に
ケイト・ボスワースが頭に浮かんできてしまうのが、ある意味ノイズ。
ちなみに寮の親友フランス女性の方がワタシ的に好みではある。
◆
【今週のツッコミ】
・KGB上官の些細なひとこと「ブスと言えばオルガのことで…」
わざとブス熟女に徹したヘレン・ミレンのメガネは映画史に残りそう。
・身代わりも命がけ。彼女になんの得があるのだろう(高額報酬か)
・最狂の二股とはこのことだ。公園のシーンの緊張感は
本作品で最も手に汗握る。・・・その直後の滑稽シーンに吹き出した。
・序盤でチョットだけ睡魔に襲われるが後半はイッキに盛り返す。
・そういや、アンジーの『ソルト』っぽい変装しているヒロインかな。
・幼少期からの特技がチェスというなら、それをもっと生かしてほしい。
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監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
出演:サッシャ・ルス/ルーク・エヴァンス/キリアン・マーフィ
『ANNA/アナ』
>監督リュック・ベッソン久々の会心作ではなかろうか
同感ですね。
リュック・ベッソンの映画には裏切られたことない気がします。
監督は「ニキータ」を意識したのでしょうか?
私はかなり意識しました。
ヒロインもナイスでした。
黒髪のヘレン...さすがのヘレンです!
アナの親友のフランス女性のモードも魅力的でしたね。
彼女ロシア人のようです。
どうかな~?でしたが本作はよかったです。
この映画って絶対『ニキータ』意識してますよね~
にしても、KGBとCIAの指揮官がともにヒロインに心もっていかれる展開は
ある意味、ベッソンの嗜好が多少含まれているような(笑)
アクションはかなりハードでした。
レストランよりもKGB内の格闘がお気に入りになりましたよ。
フランス女性(モード)がヒロインの最後の敵役というのも見てみたかった(笑)
>監督リュック・ベッソン久々の会心作ではなかろうか。
正に正に!こういう作品を待っていました!
ヒロイン綺麗過ぎて、それを利用しようと近づくKGBもCIAも実は最後は術中にハマってしまうという、ね!
痛快でした。
ベッソンのヒロインへのこだわりは概ねワタシと似ているので
そこのところは、どんな駄作であろうと(←おい)チェックせずにいられません。
脚本にしても、相当考えこんだと思えるようなトリッキーさがよかったです。