満足度:★★★★【4.0点】
前作ほどではないが壮大な描かれ方は満足度が高い。
◆
前作から20年以上のちの世界を舞台に、
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍に愛する妻を殺され、自らは奴隷商人のもとで
剣闘士《グラディエーター》となることを余儀なくされた男ルシアスの
壮絶な復讐の物語が壮大なスケールのなか描かれていく。
<allcinema>
◆
アカデミー賞5部門を受賞した前作から20年後としっかり時系列も合わせた作品。
監督スタッフ以外に続投しているのは皇后ルッシラ役のコニー・ニールセンだけ。
ズバリ言って、超大作感はさすがリドリー・スコットといったところか。
オープニング・ロールから前作の復習ができるのも良心的で尚且つ期待値が上がる。
しかも、序盤からいきなりローマ軍の上陸作戦が展開されて、もう胸熱状態(早)
ストーリーは政治色を入れ込み陰謀論などで翻弄していく展開は
池井戸潤作品のような痛快エンターテインメントになっていてここは感情移入しやすく
ただ、前作と比べると主人公のキャスティングに少しだけ違和感を覚えてしまう。
ワタシ的には、ここがあれですよ。若干のマイナスポイントとなってしまった。
ココからネタバレ書きますけど…。
主人公が奴隷のなかで最強の剣闘士(グラディエーター)となっていくのはいいけど
見た目が小柄で、しかもそれほどマッチョな印象もなく、これでいいのか?みたいな。
また、前作後に再婚した皇后ルッシラが主人公のことを生き別れた息子と気づいてからは
その後の展開は王道中の王道路線で、先が見えてしまったのは良いのか悪いのか(苦笑)
双子の暴君による帝政ローマを陰で操るデンゼル・ワシントンがいい味出してたし
むしろ、この人のお陰で物語に厚みが出たのは確実といえるだろう。
◆
【今週のひと言】
・あらすじで愛する妻を殺されたといっても、妻も女戦士で殉職ですからね。
・コロッセオでのタイマンはもちろん、狂暴になったマントヒヒや巨大なサイなど
見せ場は人間同士以外のところにもあった。
・奴隷として戦わされた主人公が、ここでデンゼル・ワシントンに見いだされていく。
・コロッセオが水陸両用仕様になっているのは、ツッコミどころだ。
しかもサメまで解き放っていて、鑑賞中にコロッセオのフェンスの高さから推測し
水深が約1メートル程度で、そこに船って…。吃水は大丈夫?底付きしないの?
・敵同士の戦闘シーンに打楽器打ち鳴らすのは『マッドマックス』を思い出すし
母親が主人公に亡き父親の雄姿を語るシーンは『アバター』のネイティリが
伝説のトルークマクトをジェイクに語るシーンと酷似だった。
--------------------------------------------------------------------------------------------
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
前作ほどではないが壮大な描かれ方は満足度が高い。
◆
前作から20年以上のちの世界を舞台に、
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍に愛する妻を殺され、自らは奴隷商人のもとで
剣闘士《グラディエーター》となることを余儀なくされた男ルシアスの
壮絶な復讐の物語が壮大なスケールのなか描かれていく。
<allcinema>
◆
アカデミー賞5部門を受賞した前作から20年後としっかり時系列も合わせた作品。
監督スタッフ以外に続投しているのは皇后ルッシラ役のコニー・ニールセンだけ。
ズバリ言って、超大作感はさすがリドリー・スコットといったところか。
オープニング・ロールから前作の復習ができるのも良心的で尚且つ期待値が上がる。
しかも、序盤からいきなりローマ軍の上陸作戦が展開されて、もう胸熱状態(早)
ストーリーは政治色を入れ込み陰謀論などで翻弄していく展開は
池井戸潤作品のような痛快エンターテインメントになっていてここは感情移入しやすく
ただ、前作と比べると主人公のキャスティングに少しだけ違和感を覚えてしまう。
ワタシ的には、ここがあれですよ。若干のマイナスポイントとなってしまった。
ココからネタバレ書きますけど…。
主人公が奴隷のなかで最強の剣闘士(グラディエーター)となっていくのはいいけど
見た目が小柄で、しかもそれほどマッチョな印象もなく、これでいいのか?みたいな。
また、前作後に再婚した皇后ルッシラが主人公のことを生き別れた息子と気づいてからは
その後の展開は王道中の王道路線で、先が見えてしまったのは良いのか悪いのか(苦笑)
双子の暴君による帝政ローマを陰で操るデンゼル・ワシントンがいい味出してたし
むしろ、この人のお陰で物語に厚みが出たのは確実といえるだろう。
◆
【今週のひと言】
・あらすじで愛する妻を殺されたといっても、妻も女戦士で殉職ですからね。
・コロッセオでのタイマンはもちろん、狂暴になったマントヒヒや巨大なサイなど
見せ場は人間同士以外のところにもあった。
・奴隷として戦わされた主人公が、ここでデンゼル・ワシントンに見いだされていく。
・コロッセオが水陸両用仕様になっているのは、ツッコミどころだ。
しかもサメまで解き放っていて、鑑賞中にコロッセオのフェンスの高さから推測し
水深が約1メートル程度で、そこに船って…。吃水は大丈夫?底付きしないの?
・敵同士の戦闘シーンに打楽器打ち鳴らすのは『マッドマックス』を思い出すし
母親が主人公に亡き父親の雄姿を語るシーンは『アバター』のネイティリが
伝説のトルークマクトをジェイクに語るシーンと酷似だった。
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監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・スカルパ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
>マントヒヒや巨大なサイ...
あれマントヒヒだったのですね。宴の食卓にサイの頭もあリでした。
陰で操るデンゼル・ワシントンがすごくて、ポールが霞んでしまって気の毒。
ルッシラの生き別れた息子の設定はniceでした。
コロッセオの吃水気になりました私も。でも実際に水入れたらしいです。moneyあるからなんでもOKなのかも?
デンゼル・ワシントンがポールを完全に圧倒してて、しかもチョットした仕草とかアドリブじゃないかと思いました。
>でも実際に水入れたらしいです
え~!!!マジですか!
ワタシはアレは完全にCGだと決め打ちしてましたよ(笑)
じゃあ、コロッセオも実物大を建設したってことなんですね(そう言ってるだろ)
CGじゃなかったんだ~。だから2億5千万ドルという破格な製作費とかかかったんですね。
映画評、いつも面白く拝読しています。ホラーもこういったマッチョな映画もあまり見ないのですが、実際に映画観るより、こちらの評のほうが面白いことが多い~^。評に芸がありますね。これからも楽しみにしています。