ワイルドカード

評価:★★★☆【３．５点】



ギャンブル依存症の主人公が依頼人により自分を取り戻すヒューマンクライム。
（それは少し違うと思うぞ）


◇

特殊部隊の元エリート兵士、ニック・ワイルド。
今はラスベガスの片隅で用心棒稼業の日々。
そんなある日、何者かに暴行され大怪我した元恋人ホリーから、
犯人を見つけ出して復讐して欲しいとの依頼を受ける。
ラスベガスの裏も表も知り尽くしたニックには造作もないことだったが…。
＜allcinema＞

◇

ジェイソン・ステイサムの十八番であるダンスのような肉弾戦は
本作でもバリバリこなしてくれてますなー(笑)

今回は、もしかしたら彼の過去映画の中でも
最も美しい肉弾戦だったかもしれない。
複数の相手に一連の超美技アクションをスロー映像で見せてくれる。
しかも、徹底したポリシーがあって絶対に銃は使わない。
使うのはその辺にある小道具ばかり(笑)

バターナイフとスプーンだけで6人の敵を秒殺する主人公って凄すぎ(爆)

こういうところ、もしかするとデンゼル・ワシントンの
『イコライザー』に似ているかもしれない。


【今週のツッコミ】
・元・特殊部隊出身という肩書でもなけりゃ、あんなアクションは
　到底無理な話。そういう意味からすると、彼の作品は
　ベースがすべてが同じという、いわばイメージ固着に苦悩する俳優か。

・とはいえ、彼にヒューマンドラマが撮れるとも思えないので
　この辺りはデンゼル・ワシントの後釜にはなりにくいかも＾＾；

・本作では悩めるヒーローもののため、序盤のテンポの悪さに
　睡魔が激しく襲ってきましたよ(笑)

・用心棒（だったのね）のヒーローが悪の組織に命を狙われるって
　B級アクションでは定番中の定番なのに、ステイサムだからいいのだ！

・ドラマの深みがないのは人物設定の描き不足によるものだが
　本作のような映画にそこまで期待してはいけないのかもね＾＾；

・カジノのディーラーをしていた金髪美女が気になった（アレ誰？）

・アン・ヘッシュが出てたらしいけど、いったいどこに(爆)

・ヅラを装着したスタンリー・トゥッチは魅力半減だ。
　たぶん、ステイサムとのツーショットを考えた場合
　ハゲふたりだと、どうしても頭に目が行ってしまうからなのか。

・50万ドルを換金できなかった理由がアレじゃ、ただの依存症。
　自分の命を狙う組織より、カジノですった50万ドルの方が気になる主人公って。
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監督:サイモン・ウェスト
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
音楽:ダリオ・マリアネッリ


出演：ジェイソン・ステイサム/マイケル・アンガラノ/マイロ・ヴィンティミリア/
　　　　ドミニク・ガルシア＝ロリド/アン・ヘッシュ/スタンリー・トゥッチ


『ワイルドカード』