ミケマル的 本の虫な日々

村上春樹の『セロニアス・モンクのいた風景』





昨日に続き、セロニアス・モンクの本2冊目
村上さんの本『セロニアス・モンクのいた風景』

 この本は色々な人がモンクについて書いた記事を村上さんが訳し編集してまとめた本です。なので、モンクについての色々な角度からの見方がわかるような本。
村上さんは音楽に関しての色々な本や記事を昔から好きで集めていたそうな。
それを訳したもの。
ジャズが好きで造詣が深いという村上さんらしい。

モンクについてのそれぞれの記事は結構マニアックです(笑)
それも面白いのですが、村上さんが最初と最後に書いているエッセイがとってもいい❗️
『セロニアス・モンクのいた風景』と『私的レコード案内』
まさに村上春樹という?エッセイです。
こういう文章が好きなんですよ!と思うような文章。
(わかりにくい言い方ですみません)

 そしてあとがきにモンクを聴きながらこの本を書いた。読んでる人もモンクの曲を聴いてほしいって書いてありました。
これを読む前から、私もモンクの曲を聴きながら読んでましたよ!村上さん。
先に『パノニカ』読んでたので、その途中でアイフォンで探して聴いてみました。
そしたらとっても良くて、聴きながら本読んでました。

 昨日も書いたけど、モンクの曲は今聴いてもすごくいいなと思いました。てことは、当時は革命的な弾き方であり曲だったんだろうなと。
何しろ、今のジャズを形作っているものがこの当時のものなのだろうなと遅ればせながら思ったのですから。

 また、あとがきにこの本の装丁について書かれていました。
この本の表紙は安西水丸さんに頼むつもりだったに、その前に急に亡くなってしまったそうです。
安西さんは何とニューヨークに住んでる時にでモンクの演奏を聴きに行って、そこでタバコあるかい?と言われてハイライトをあげたんですって❗️
ハイライトをくわえてピアノを弾くモンクの後ろ姿をスケッチしたものが残っていて、裏表紙になっています。

 表表紙はその光景を和田誠さんに頼んで描いてもらったものだそうです。
何ともいい絵です。
その和田さんも亡くなってしまったんだな〜〜としみじみしてしまいました。
この装丁とエッセイを読むだけでも良い本だなと思います。

村上さんはその蔵書、資料、レコード等を早稲田に寄付して、国際文学館(村上春樹ライブラリー)がきるそうです。今年秋に開館するそうですが、学術的な研究をするところらしいので、一般公開するのかしら?もしするなら行ってみたいなと思います。
 
 今回読んだジャズに関する2冊は両方とも県立図書館にあって、借りて読むことができました。
 さすが県立図書館! 


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コメント一覧

iwa-mikemaru
コメントありがとうございます!
『雑文集』は以前読んだ本がうちにあったので、見てみました。
モンクの紹介されてますね。今回の本と同じエピソードが書かれていましたが、また違う感じになっていて読めて嬉しかったです。
ご紹介ありがとうございました。
どさんこじーじ
素敵なご紹介をありがとうございます。
すでにご承知かもしれませんが、『村上春樹・雑文集』にも村上さんがモンクを紹介されていて、いい文章です。
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