大島弓子が一番好きだったけれど、萩尾望都の漫画も大好きでした。
今は昔のティーンエイジャーの頃に読んだもの。
萩尾望都さんは『ポーの一族』が最も有名です。
でも、私はこの『11人いる!』が一番好きだったな〜〜。
そして、数あるSF漫画の中でも色あせずに傑作だと思います。
小学館の普通の漫画版は持っていますが、とても緻密な絵なため細かくて読みにくいなと思ってたら、A4サイズの復刻版が出ていました。
思わず買ってしまった。
この右側の絵が元々の絵だったと思います。
宇宙大学の受験に宇宙の各地から集まった受験生が10人組になって実地試験を受けるという設定。
その試験で起きた様々を描いているのですが、受験生たちの背景などが面白くもあり、特徴的でもあり、叙情的でもあり、細部まで丁寧なストーリーです。
今日再度読み直したけれど、やっぱりとても面白くて、色あせていませんでした。
一緒に収録されている、続編の『東の地平 西の永遠』もとても良いです。
絵柄は少女漫画ですが、傑作SF漫画でもあります。
そして、やっぱりこの大きさで読むのって良いなと思いました。
この後萩尾さんはたくさんのS F作品を描いています。
『百億の昼と千億の夜』原作は三瀬龍さんですが、これを漫画化した萩尾さんの作品もとても良かったな。
萩尾さんのSFはだんだん深淵になってきて、その分深刻な感じにもなることが多くなって行き、それはそれで魅力的です。でも、初期に書かれた『11人いる!』の若い受験生たちの真剣で真っ直ぐで、時にユーモラスで全体像が明るいところもこの漫画の魅力だなと思います。