フィギュア世界選手権が終わりました。
ストックホルムで行われた今回の世界選手権。
とにかくもコロナ対策をしつつの大会が無事終了して良かったなと思います。
去年は突然の中止になってしまいました。
各国の選手は世界選手権の出場権を獲得するためにその国の一番大きな大会を戦ったのに、やっと出場権を得た選手はシーズンを締めくくることができずに終わってしまいました。本当に残念だったと思います。
今年もどうなるかしら?と心配していましたが、無事に行われて本当に良かった。
無観客ではありましたが、選手や関係者の応援は行われていて、暖かい雰囲気が伝わってきました。
結果は予想通りのものもあり、意外なものもありでした。
日本にとっての一番の収穫は、オリンピックの出場枠だと思います。
シングル女子・男子は最大の3枠を獲得。
加えて、ペアは1枠プラス条件付き1枠、アイスダンスも1枠獲得しました。
前回の平昌オリンピックの時は、男子は3枠でしたが、女子は2枠でした。
ペアとアイスダンスは確定枠が取れずに、他の試合で枠を争わなくてはいけないという状態でした。結局アイスダンスは出場できましたが、ペアは団体戦のみの出場になりました。
世界選手権でフリーに進めないということが多かったペアとアイスダンスだったのに、今回はペアがなんと10位という結果を残したのは、本当に素晴らしいことです。
アイスダンスもフリーに進み、19位という十分な結果を残してくださいました。
ペアの三浦・木原組については先日記事に書きました。
女子はロシアの3選手が表彰台を独占しました。
残念ながら、表彰台には届きませんでしたが、坂本さん、紀平さんが3枠を死守してくれました。私が応援している宮原知子ちゃんは調子が悪くて何時もにない結果になりました。ご自分では言わないけれど、どこか故障しているのではと少し心配ですが、またきっと頑張ってくれるのではと思います。
男子はネイサン・テェンがパーフェクトなフリーを滑って優勝。
4回転を4種類5回跳んだのも凄いですが、そのジャンプがジャンプとして突出して目立たないでプログラムに美しく自然に入っていました。
バレエの基礎があるネイサンは一つ一つのポジションも素晴らしくて、あまりの美しい滑りに口を開いて見いってしまいました(笑)
2位の鍵山君は落ち着いて自分のできることを全て出せた素晴らしく強い心と膝を見せてくれました。彼のジャンプの強さは降りた時の膝の柔らかさと言われています。
お父さん譲りだそうですが、これから怪我なくどんどん伸びて欲しいと思います。
羽生選手とも昌磨君とも違う強さを持つ選手で、3人3様の強さがあって、日本男子素晴らしいなと思いました。
2位、3位、4位という結果は本当に素晴らしいことです!
男子ではアメリカのジェイソン・ブラウン選手も長年苦労して練習していた4回転を降り、芸術的なスケーティングをまた見せてくれました。
ロシアのコリヤダ選手は復帰のシーズンでしたが、彼らしいジャンプと美しい滑りを見せてくれました。また、フランスのケビン・エイモズ選手も個性的な彼らしい滑りで魅了されました。 各選手が持ち味を発揮して、見応えある試合でした。
今回は、とにかく無事行われて良かった!そして、日本のペア(三浦・木原組)の躍進が素晴らしかった大会でした。
来年のオリンピックがどの様な形になるかはわかりませんが、今回出なかった選手も含めて、病気や怪我なく無事迎えられる様に祈っています。