通常と違うお盆で家人の実家にも行かず、子供たちの帰省もなく、灼熱なので外にも出たくないけれど、静かに本読む夏休みも十分楽しかった🤗
『娘と私』
獅子文六さんの本3冊目
この本は小説ではなくて、獅子文六さんが娘さんが生まれてから自立するまでの事を書かれたものです。
『娘と私』という題名だけれど、娘さんを産んだフランス人の最初の奥様と一緒に日本に帰ってきてからの家庭の事も仕事の事も書かれていて、文六さんの半生がどのようなものだったのかをご自分で語っています。
その記述は、出来事もそうですがその時の気持ちを色々と書いていて、こんな事も書いちゃっていいの?と思うくらい。その中で今とは違う時代だなというところが多々あるけれど、それも興味深く読みました。
また、文六さんはうむむ⁉️と思う所はあるけれど、当時としては女性に対して真摯に対応されていて、お嬢さんに対しても父として支配的ではなく一人の人として尊重している事が感じられて、読んでいてその点が爽やかでした。
父親の娘に対する気持ちや愛情が率直に語られています。
年代としては戦前から戦後にかけての時期なので、ちょうど終戦記念日のあたりで読んだため、その頃の事がリアルに感じられました。
お話は戦後に新聞小説をまた書き始めるくらいのところで終わりますが、私が1冊目で読んだ新聞小説『青春怪談』もこの後に書かれたのかなと。
この後文六さんはどうしたのかな〜〜?っていう事も興味を持ちました。
と思ってちょっと調べたら、2人目の奥様も亡くされこの本を書いた後にまた再婚されたそうです。そして、その再婚相手の方が文六さんの事などを書いた本があったので、読んでみたくなりました。
この本の帯に「今読みたい小説家」とありますね。
獅子文六さんのお話は今読むのが旬なんじゃ?なんて勝手に思いました🤗
新しい本をだいぶ読んだので、2階の本棚の本を読む企画を再開しました。
金井美恵子さんが本3冊ありました。
2005〜2006年頃に読んだようです。
すっかり忘れていて今回読んだら、とても特徴的な文体。
一つの文章が途切れず凄く長い❗️
あえて言えば樋口一葉のような感じ?
改めてちょっと驚きました。
文体に驚いちゃったのですが、お話もちょっと変わった日常が描かれています。
今読むとあまりグッとこなかったけれど、3冊読んでるってことは15年前は楽しんだんだろうなと思います。
小説ってずっと好きだ!っていうものもあるけれど、その時その時に響くものもあるんだなと改めて思いました。
『快適生活研究』には絵のページがたくさん挟まっていました。
個性的で素敵な絵だな!と思ったら、著者のお姉さんが描いた絵だそうです。
ジャンクジャーナルのコラージュを連想させるような絵。
以前よりも今だからこそこの絵に惹かれるのかなと思います。
そして、万城目学さんの本
万城目学さんは『鴨川ホルモー』に度肝を抜かれてから色々と読みました。
この他にも何冊か読んだけれど、今持ってるのはこの4冊と積読本の中に『とっぴんぱらりのの風太郎』がありました。
万城目さんの本の中で私が一番好きなのは『鹿男あをによし』です。
TV ドラマにもなって、ドラマも面白かった。
去年奈良旅行に行く前にも再読していきました😉
主人公も鹿も良いんです。
この4冊の中で『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』は内容を忘れてしまったので、読み直したら、とっても良かった❗️
万城目さんの本の中では異色の小学生が主人公の本。
マドレーヌ夫人はかのこちゃんの家の猫です。
万城目さん猫や犬がお好きなんだな〜〜と思うと同時に、小学生のかのこちゃんが面白い!そしてお父さんはもしかして鹿男の主人公の人?
かのこちゃんって名前は鹿に勧められて決めたって言ってたのは冗談だったのか本当だったのか?
なんて楽しく読みました。
猫好き、犬好き、ちょっとほっこりしたい人に最適な本と言えましょう。
万城目さん、こういう本も書くんだな〜〜と感心しました。
この本は万城目さんの本の中では一番最近読んだはずなのに、すっかり忘れてたっていうことは、初読の時はそれほど感動しなかったんだと思います。
やっぱり小説って読む時期によって感じ方が違うんだな〜と思いました🤔
積読本のコーナーに置いていた『とっぴんぱらりの風太郎』
すごく立派な厚い本なのに、買ったまま読んでなかったのね。
これは読まなきゃもったいないな、万城目さんに再注目した今こそ読まなきゃダメなんじゃない?と思ったので、夏の読書週間必読本に加えようと思います。