岩澤の梵鐘・銅像

梵鐘・銅像造りや京都の話題を綴っていきます。

灯籠 鋳造火入れ

2020-06-12 14:21:26 | 銅像
本日は、神社にお納めする灯籠の鋳造を行いました。
今回は、戦時中に供出された灯籠で、当時の写真を基に復元製作を行っています。
 
梵鐘、銅像、銅器には戦争の際、兵器に作り替えられるため、軍部に回収された歴史があります。
今回の灯籠のように、当時の復興に向けて、梵鐘、銅像、銅器づくりに精進しています。



相輪の鋳造火入れ

2019-10-08 15:50:35 | 銅像
  先週末は、相輪の鋳造火入れを行いました。
お寺様のご希望により、今回は新しいデザインの上で、木材で原型を製作し、それを基に砂型を作りました。上の写真は、火入れを終えた砂型です。

相輪とは、お寺の塔、お堂の屋根に付くアンテナのような装飾物です。
 起源は、インドの仏舎利(お釈迦様のご遺骨)を納めた、仏塔に傘を重ねたことと云われています。

※下の写真は、今回の相輪とは異なります。

親鸞聖人 銅像 鋳造 火入れ

2019-09-13 16:41:16 | 銅像
今月は、親鸞聖人の銅像を鋳造しました。
 
青銅製、高さは7尺(2m10cm)、重量約300kgです。
鎌倉時代に親鸞聖人が布教の旅に出られている御姿を表した迫力ある作品です。
この秋、親鸞聖人とゆかりのある新潟のお寺様にお納め予定です。
 
全国各地に親鸞聖人の御銅像はございますが、銅像をご覧になって、
流罪となられても、親鸞聖人が覚悟をもって全国に広めようとされた仏教の教えを感じて下されば、ありがたいです。

天水鉢 天水桶鋳造

2018-10-02 17:19:43 | 銅像

9月28日、梵鐘とともに天水桶の鋳造を致しました。天水桶の直径は3尺1寸(約94センチ)です。

天水桶は雨水を貯める大きな容器で、貯まった水は、防火用水として使われます。お寺の本堂の両脇に置かれることが多いです。


2月の鋳造

2016-02-29 21:30:40 | 銅像

2月は梵鐘、半鐘の他に胸像の鋳造を行いました。

胸像は写真などの資料からイメージを伺いながら、まず原型を制作します。

粘土から原型を作り、砂型に取るための樹脂型を取ります。そこから鋳物にするための砂型を製作し、鋳造に至ります。ここまで数ヶ月かかりましたが、お納めした時、お施主様に喜んで頂けるよう、最後まで制作に精進するのみです。