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思考内リゾート

恋愛の手前にある牛乳プリン

それは数日前のこと、卵だの、キュウリだの、焼き豚(ハム代わり)だの、たまたま冷蔵庫にあったので、サンドウィッチ用10枚切り食パンを買いました。

ただ独居男にとって、4枚切りや、6枚切り、10枚切りでもあっての一斤は残ります。 何か美味しく食べれるものはないかと考えて、かわいらしく練乳を買いました。
 
正式な商品名は、『森永ミルク 加糖れん乳』です。 
昔は缶入りで使いにくかったのですが、今はチューブ入りで楽々です。 
 
 ただこの練乳、かなりの甘さなので、食パンにびたびたに付ける訳もいかず、残ります。
 『練乳を消費するためにも何か出来ないだろうか?』 
 
そして今日、ネット調べると簡単に出来るのは『牛乳プリン』でした。 
 森永乳業さんで、レシピがあり、それで決定。 
 
材料は牛乳は常備してあるし、練乳はもちろん、砂糖もありますし(なんと砂糖がいるのですよ!)、ただ固まらせるための粉ゼラチンが必要。
ゼラチンで残り物連鎖がまた続いて行きますが、まぁ、安いし、腐らないし、手作りデザートとはかわいらしいので、購入はためわらないです。 
 
作り方は簡単、すぐに出来ます。 
森永乳乳業のサイトにレシピと作り方載っています。
(ただ似たようなものに『練乳プリン』もあります。この『牛乳プリン』と比べ物にならないほど練乳を入れます。) 
大量に出来るのも何なので、材料は半分にしました。
そして すぐに出来ました。 
 
 …ただ私、物心ついた頃から何事も待てない子でした。 
『プリンの素』の粉と牛乳と卵で簡単に作れるプリンも、冷蔵庫で冷やして固まれる段階で、何回も冷蔵を開けては表面をつついて確かめるなどということはしょっちゅうでした。
 
 安く作れてたくさん食べれる夢のようなものなのに、それも待てないという性格からうまく幸せになれない不器用者な私。
 
作っている時間のワクワクな楽しみと、
その後時間を置いて冷蔵庫で冷たく出来上がった時点ではもう、私の気持ちも冷め切っています。 
まったくテンションが違っているのです。 
食べて確かにおいしいのだけれど、作っていた自分と、食べる自分で明らかに別人のような気がするのです。 
 
例えば、自分達のことで思い悩んで疲れてしまった恋人達も二人一旦、頭を冷やすため距離を取って冷却期間を置くこともあるようですが、
練乳プリンを食べたいために作る私も、いつも何時間後にはどこか心変わりした冷めた自分がそこにいたりするのです。
 
こうなれば誰かいませんか?
「あ、牛乳プリン作って冷蔵庫入れて置いたけど、そろそろ冷えてるんじゃ?」と不意に背中越しに言ってくれる人。 待たずに済んで食べれる状況。
私、その人を大事にすることができるように思います、きっと。 
 
でも恋愛の酸いも甘いも経験した大先輩方は、私に言うんでしょう。 「スーパーで牛乳プリン買ってきた方が早いよ。」と…。
 
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
 
無事に冷えた牛乳プリン、出来ました。

かわいらしい容器は見つけられたものの、なんか中は綺麗じゃないですね…。
でも、味は『森永牛乳プリン』そのものでした。
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