*ちなみに見出し画像はこの話の中の鳩ではありません。
大阪住まいです。
早いもので、5月も半ばの頃の話になります。
私がよく行くのは樽井のビーチです。
近くに大きなショッピングモールがあったりして楽しいところです。
でもビーチではただぼーとするだけの私ですが。
私が海岸沿いの階段状に下に続くコンクリートの、一番上で座っていると、鳩が一匹寄ってきました。
一生懸命、私の周りで私を気にしつつ、地面をついばんでいますが、何も落ちていない様子。 こちらを横目にチラチラ見ます。
次第にまるで催促しているかのように見えてきました。
『私の小腹空く』用に何かクッキーがありましたが、ここだけ鳩が寄ってきて集団が周りにできても嫌なので上げないいことにしましたが。 (この後浜辺に『餌やり禁止』の看板を見つけ、この時あげないで良かったとホッとしました)
そんな中「鳩がいるんや」と私の周りをうろつく鳩を見て、熟年夫婦の夫人が旦那さんに話しがかけながら私の後ろを通り過ぎ、少し離れたところで座りこんで、なにやらファーストフード的なものを手軽に食べ始めました。
なのに鳩はそれでも私の周りをウロウロしています。
向こうの熟年夫婦のところへ行けばおこぼれ(食べこぼし)がもらえるのにに…と思ったものです。
そしてまもなくうろついた鳩はまるで「もうええわーっ、あんた!」て感じで、私の前を横切るように海寄りでカーブしながら飛び去ってしまいました。
海岸沿いを飛ぶ鳩は初めてみたようにも。
確かに私は気持ち的には食べ物をあげようと思いましたが、その気持ちをあの鳩は読み取ってでもいたのでしょうか。
そんなふうに少しメルヘンチックに考えてみると私の容姿から、
「この体型、何かいつも食うイメージ。
こういうタイプ、いつもお腹空かしている」と、動物的直観が働いていたのかも知れません。
そしてその勘(読み)が外れると悔しさみたいなものを鳩でもまた感じるのかなと思ったものでした。
『鳩にも鳩なりの意志や個性がある』、当たり前のことでもつい忘れてしまいます。でもそんな忘れていることにも流れる時間や世界があり、そんなたくさんの世界が重なってこの世界は出来上がっているのかもしれません。