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終戦後間もない頃の東京らしい。
闇市で1個1000円の梨を売っているおっかさんがいる。
「あんな高くちゃ、買い手がいないだろう」と誰もが噂しあった。
その梨は、白っぽくてソフトボールの球ぐらいの大きさをしていた。
味は極上の白桃のような、素晴らしい味なのだ。
だから高くても売れた。買う人もいるらしい。
おっかさんは、梨を売り上げたお金でおにぎりを買い、
貧しい子供たちに配っていた。
終戦後間もない頃の東京らしい。
闇市で1個1000円の梨を売っているおっかさんがいる。
「あんな高くちゃ、買い手がいないだろう」と誰もが噂しあった。
その梨は、白っぽくてソフトボールの球ぐらいの大きさをしていた。
味は極上の白桃のような、素晴らしい味なのだ。
だから高くても売れた。買う人もいるらしい。
おっかさんは、梨を売り上げたお金でおにぎりを買い、
貧しい子供たちに配っていた。
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