わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
頂門の一針 6870号
頂門の一針 6870号
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ネットで広まる「移民拡大」
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【有本香の以読制毒】バイデン大統領「日本人は外国人嫌い」発言、岸田政権"一喝"できない理由 ネットで広まる「移民拡大」と「親族のビジネス」の話
衆院東京15区での補欠選挙(4月28日投開票)の残務に追われていた4日、とんでもない発言の報が聞こえてきた。ジョー・バイデン米大統領の「日本人は外国人嫌い」発言である。発言の詳細は、以下の通りだ。
「われわれ(米国)の経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」「(中国、インド、ロシアと並べて)なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」
事実誤認も甚だしい「おバカ」発言であり、日本と日本人への侮蔑も含まれている。
この発言のわずか半月ほど前には、岸田文雄首相が国賓訪米して「フミオ&ジョー」の仲良しアピールをしていたというのに、一体、この無礼はどうしたものか。
さすがに、おとなしい日本政府も「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」と申し入れたという。
しかし、こんな"申し入れ"では、向こうは蚊に刺されたほどにも感じなかろう。
今もし、石原慎太郎元都知事あたりがご健在なら、このふざけた「バイデン発言」を一喝したに違いない。だが、現在の政界には、日本の名誉のために「言うべきことをズバリ言う」政治家が皆無だ。
そもそも、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」という珍説の根拠はどこにもない。
元内閣参事官で数量政策学者の高橋洋一氏が、筆者主宰のネット番組「ニュース生放送 あさ8時!」で明かしたところによれば、国連のデータから、各国の移民人口比と経済成長をプロットして(=グラフにデータを打点すること)も経済成長を示す右肩上がりの線は描けないという。
つまり、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」というのはデタラメなのだ。
しかし、日本にもこれに似たことをシタリ顔でのたまう御仁が少なくない。いわく、「日本は人口減少時代に入ったのだから、外国人労働者や移民を受け入れないと経済がしぼむ」。
このウソにだまされてはいけない。移民を受け入れ続けた米欧で今何が起きているかを見れば、そのリスクこそ明らかだ。目先の労働力不足は補えたとしても、福祉などの社会的コストは増える。「異文化との共生」は軋轢(あつれき)を生み、次第に当地の文化や秩序、治安が壊されていく。その良くない予兆は、日本の各地にすでに見られる。
夕刊フジの取材に対し、岸田首相の実弟の会社は「(当社のような)零細企業が国の方針を動かすことはできない。零細企業のために、国がかじを切るということもない」と語ったという=詳細は別項。
しかし、首相の近親者が、政府が強力に旗を振る「技能実習生」と「インバウンド」の両方でビジネスをしていると聞けば、いぶかる国民も少なくない。
ネット上には、岸田家にとって、バイデン氏のトンデモ発言はむしろ「ありがたい呼び水」だったのかという、意地悪い意見すらある。違法でないことは百も承知だが、とまれ、「李下に冠を正さず」の教えはお忘れなく、と申し上げておく。(ジャーナリスト・有本香)
ネットで広まる「移民拡大」
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【有本香の以読制毒】バイデン大統領「日本人は外国人嫌い」発言、岸田政権"一喝"できない理由 ネットで広まる「移民拡大」と「親族のビジネス」の話
衆院東京15区での補欠選挙(4月28日投開票)の残務に追われていた4日、とんでもない発言の報が聞こえてきた。ジョー・バイデン米大統領の「日本人は外国人嫌い」発言である。発言の詳細は、以下の通りだ。
「われわれ(米国)の経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」「(中国、インド、ロシアと並べて)なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」
事実誤認も甚だしい「おバカ」発言であり、日本と日本人への侮蔑も含まれている。
この発言のわずか半月ほど前には、岸田文雄首相が国賓訪米して「フミオ&ジョー」の仲良しアピールをしていたというのに、一体、この無礼はどうしたものか。
さすがに、おとなしい日本政府も「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」と申し入れたという。
しかし、こんな"申し入れ"では、向こうは蚊に刺されたほどにも感じなかろう。
今もし、石原慎太郎元都知事あたりがご健在なら、このふざけた「バイデン発言」を一喝したに違いない。だが、現在の政界には、日本の名誉のために「言うべきことをズバリ言う」政治家が皆無だ。
そもそも、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」という珍説の根拠はどこにもない。
元内閣参事官で数量政策学者の高橋洋一氏が、筆者主宰のネット番組「ニュース生放送 あさ8時!」で明かしたところによれば、国連のデータから、各国の移民人口比と経済成長をプロットして(=グラフにデータを打点すること)も経済成長を示す右肩上がりの線は描けないという。
つまり、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」というのはデタラメなのだ。
しかし、日本にもこれに似たことをシタリ顔でのたまう御仁が少なくない。いわく、「日本は人口減少時代に入ったのだから、外国人労働者や移民を受け入れないと経済がしぼむ」。
このウソにだまされてはいけない。移民を受け入れ続けた米欧で今何が起きているかを見れば、そのリスクこそ明らかだ。目先の労働力不足は補えたとしても、福祉などの社会的コストは増える。「異文化との共生」は軋轢(あつれき)を生み、次第に当地の文化や秩序、治安が壊されていく。その良くない予兆は、日本の各地にすでに見られる。
夕刊フジの取材に対し、岸田首相の実弟の会社は「(当社のような)零細企業が国の方針を動かすことはできない。零細企業のために、国がかじを切るということもない」と語ったという=詳細は別項。
しかし、首相の近親者が、政府が強力に旗を振る「技能実習生」と「インバウンド」の両方でビジネスをしていると聞けば、いぶかる国民も少なくない。
ネット上には、岸田家にとって、バイデン氏のトンデモ発言はむしろ「ありがたい呼び水」だったのかという、意地悪い意見すらある。違法でないことは百も承知だが、とまれ、「李下に冠を正さず」の教えはお忘れなく、と申し上げておく。(ジャーナリスト・有本香)