沖縄・台湾友の会

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リズ・トラス英国外相がモスクワ訪問、ラブロフ外相と会談   「ウクライナ危機は目の前にある」vs「侵攻? コメディだ」

2022-02-11 11:21:46 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月11日(金曜日)
      通巻7215号
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 リズ・トラス英国外相がモスクワ訪問、ラブロフ外相と会談
  「ウクライナ危機は目の前にある」vs「侵攻? コメディだ」
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 英紙インデペンダント、ガーディアン、ザ・タイムズも扱いが小さいが、英外相リズ・トラスが急きょモスクワを訪問し(2月10日)、ラブロフ外相と会談した。リズは女傑政治家として、ジョンション政権の主要閣僚を務める。
 大使館員と家族を引き揚げた英国はウクライナで戦争が起きると危惧しているが、ラブロフは「コメディだ」と発言した。但し「ロシア大使館員の引き上げはあり得ないわけでもない」とも言った。

 同日、ロシアとベラルーシの軍事合同演習が開始され、参加したロシア兵は三万人と判明した。演習場は五ヶ所、空軍基地は四箇所。また黒海艦隊は2月13日から19日まで洋上演習のため、航路閉鎖を行うと発表した。
 衛星観察によれば、ロシア軍はベラルーシに三個戦車部隊、ベラルーシとロシア国境の別に三個戦車大隊、ウクライナ東側国境に一個。そしてクリミア半島に五個大隊が確認されている。
 ベラルーシからウクライナの首都キエフまでは僅か百キロである。

 またウクライナ東部のロシア占領地区では、「志願兵」の募集が再開され、「ドンガス志願兵連合」(UDV)が軍事訓練を始めた模様だ。
 対抗してウクライナ西部でも軍事演習が連日行われ、米英、NATOならびにカナダから武器援助がなされている。

 ロシア、ウクライナを飛び回るマクロン仏大統領が呼びかけ、ドイツ、ポーランドを加えての首脳会議も行われた。

 ロシア英字紙プラウダに注目される記事が掲載された。 
 「NATOはウクライナ危機で東欧への軍増派に一週間を要した。わがCSTOは、カザフスタン危機に三日で対応した」と緊急部隊の展開の迅速さを自慢したのだ。
 CSTOの加盟国はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン。

 トカエフ(カザフスタン)大統領は暴動鎮圧を利用してナゼルバエフ前大統領一族を引退へ追い込み、ロシアとの絆を深めた。これは同時に中国の影響力を限定的なものとしたわけで、プーチンのあざとさを見せつけた。

 トカエフはカザフスタンの反政府暴動を軍を動員して抑え込んだが、三日間でCSTOは2030人と250台の戦車、装甲車を輸送し「平和維持部隊」を派遣したのだった。

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