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ルペンがフランス大統領になったら?    NATO離脱、FREXIT(EU離脱)はあるか?

2022-04-16 10:26:15 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)4月14日(木曜日)弐
       通巻第7301号
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 ルペンがフランス大統領になったら? 
  NATO離脱、FREXIT(EU離脱)はあるか?
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 4月24日が近づいた。
 次期フランス大統領選挙の決戦投票日。ルペンが、マクロンを僅差でやぶりルペン当選の可能性が日々高まっている。欧米の左翼メディアはルペンを「極右」と誹謗し、現職のマクロンに肩入れしているが、ウクライナ戦争の惨劇を前に、各国には固有のナショナリズムが蘇生している。げんにスウエーデンとフィンランド(ともに女性宰相)はNATO加盟を政治日程に乗せた。

 ルペンは父親の堅持したフランス至上主義的な政治目標を大きく中和させてきた。「フランスのトランプ」というより「女性版ドゴール」のイメージで、反米、反ブラッセルという色彩を薄め、庶民に親しまれる政治家のイメージをつくってきた。また激しい移民排斥などの政策も前面には出さなくしている。

 ルペンが掲げる政治目標はNATO離脱、米国の庇護下の従属関係を断ち切り、また官僚主義のブラッセル(EU本部)からの離脱(Frexit)だった。しかし、これらの強烈なスローガンを、やさしい色彩に変色させ、NATOの軍事機構からの離脱と言い換えた。
 またFREXITは「わたしの政治課題ではない」とし、EU本部の官僚主義を改めさせるが、英国のBREXITのまねはしないことを示唆した。

 ウクライナ戦争が終われば、まっさきにロシアとの関係修復に動き、むしろロシアが中国に過度に接近しない外交を展開し、またドイツとの関係は、従来型から脱皮するだろう(仏独蜜月関係は終わる)ことなどをマリーヌ・ルペン女史は大統領選挙キャンペーンを通じて主張してきた。
 24日(日本時間4月25日)、ルペンが勝つか?

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