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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2024年9月21日号) *中国で日本児童殺害の衝撃!

2024-09-24 23:51:33 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2024年9月21日号)
*中国で日本児童殺害の衝撃!
 18日、中国の広東省、深セン市で日本人学校に通学途中の10歳の日本の男児が、44歳の中国男性に刃物で切り付けられ死亡した。6月にも江蘇省蘇州市で、日本人学校のスクールバスを待つ日本人の母親と子供が中国人男性に切り付けられ負傷し、止めに入った案内係の中国人女性が殺された。
 二つの事件に共通するのは、日本人学校であり、明らかに日本人の子どもが標的にされている。深センでの事件が起きた9月18日は、1931年、満州事変の切っ掛けとなった柳条湖事件が起きた日であり、中国では反日ムードが高まる日でもある。もちろん満州事変などは、日中平和友好条約(1978)が結ばれた現在では、国際法上とうに解決済みの事件であるが、10年以上前には、しばしばこの日に反日暴動が起きたりしている。

 だが今まで、日本人が殺害された例はなく、また10歳の児童が、殺されるほどの恨みを買っていたとは考えられない。また犯人の中国人男性は2015年に公共通信設備を破壊した容疑、2019年には公共の秩序を乱した容疑で、それぞれ警察に拘束されている。今回の犯行の動機や背景は明らかではないが、政治的不満を抱いている人物と見て間違いあるまい。

 2010年9月7日に中国漁船が尖閣沖で日本の海上保安庁の巡視船に衝突する事件が起こり、9月18日に反日デモが中国各地で発生し、10月18日に習近平が中国軍副主席に就任して2年後の共産党総書記就任への道筋を確かなものにしている。
 つまり、中国においては、反日活動は権力闘争の常套手段なのだ。現在、中国は経済的行き詰まりから習近平政権の土台が揺らいでおり、反主流派が巻き返しを図っていることは確実であり、いつ政治闘争が顕在化しても不思議はない。
 その際、反日は有力な権力闘争の手段になる。今回の事件は、その号砲と言えるかもしれない。中国に在留邦人は十数万人いるが、早急に引き揚げを検討しなければなるまい。

 伽藍みーTUBEで、この件について話した。下記をクリック!
https://youtu.be/1gkIcCqfHqc?si=49UKG5PXHsGboVIs
 軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)

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