沖縄・台湾友の会

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南オセチアがロシア連邦入りへ。住民投票で決める段取り   ドネツク、ルガンスク独立への前例作りか

2022-04-01 19:22:39 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)4月2日(土曜日)
      通巻第7282号  <前日発行>
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 南オセチアがロシア連邦入りへ。住民投票で決める段取り
  ドネツク、ルガンスク独立への前例作りか
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 人口が五万三千人の市が日本に三つある。和歌山県岩出市、福島県の二本松市、茨城県の那珂市だ。

 いわゆる「南オセチア共和国」(南オセチア・アラニア共和国)の人口は五万三千人(戦争前は十万人だったが、難民で流失後、大半が戻らず)。
 12日間にわたったグルジア戦争(2008年8月)で、領土をもぎ取られた形のグルジア政府(現ジョージア)は、南オセチアは自国領であり、いまは「ロシア占領区」として扱い、主権も独立も認めていない。

 ところが、この『南オセチア共和国』の独立を承認している国家群がある。ロシア、ベネズエラ、ニカラグア、シリア、この列に何かの手違いかナウルが入る。
 国際政治上、「未承認国家」もごろごろあるが、このなかで以下の「国」が南オセチアの独立を認めている。

 アブハジア共和国(同じくジョージア領内のロシア占領区)、沿ドニエストル(モルドバの自治区。ロシア兵1700名が駐屯)、アルツアフ(ナゴルノ・カラバフ)、西サハラ、ルガンスク、ドネツク、ガガウス(モルドバのなかに自治をなのる)。

 この南オセチアに注目が集まった。
 3月30日にアナトリー・ビビロフ「大統領」が記者会見し、「4月10日に住民投票を行い、ロシア連邦に加わることになるだろう」と発言したのだ。
 法的手続きを経て、プーチンのロシアに自ら加わろうと言うのだから、ウクライナ軍事作戦に行き詰まったプーチンにとっては援軍となる。

 同じ状況にあるアブハジア共和国は、「南オセチアのロシア連邦入りを支持するが、我が国はあくまで主権、独立を護り、ロシア連邦入りはしない」と言明している。
「ロシアとは戦略的パートナーであると憲法にも書かれているからだ」としている。

他方、ウクライナ侵攻で苦戦を強いられたロシア軍は軍事力の展開の配置換えを行っている様子で、東側ドネツク、ルガンスクの前線に兵力を移動中。また新規に134000名を徴兵する命令にプーチンは署名した。

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