沖縄・台湾友の会

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制裁リストから漏れていたオルガルヒの大物=プロホロフ    ロシアを離れ、イスラエルで市民権を取得

2022-04-05 19:23:04 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)4月5日(火曜日)弐
       通巻第7288号
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 制裁リストから漏れていたオルガルヒの大物=プロホロフ
   ロシアを離れ、イスラエルで市民権を取得
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 NBA「ブルックリン・ネッツ」の前オーナー、『フォーズス』(2010年)の世界富豪ランキングで39位(ロシア富豪で第二位。個人資産推定115億ドル)、オルガルヒのひとり。その名はミハイル・プロホロフ。2メートルを超える長身(203センチ)。

 プロホロブは「ノリリスク・ニッケル」社をアブラモウィッツとともに筆頭株主となり、資産を築いた。ニッケルは希少金属の一つで世界生産の四割をロシアが占める。
 ノリリスク・ニッケルはパラジウムも生産しており、世界シェアの38%を同社だけで占め、海外に精製、流通拠点を持つ。環境汚染問題では悪名もある。

 不思議にこのロシア生まれのユダヤ人は米欧の「制裁リスト」から漏れていた。
 なぜ? 2012年のロシア大統領選挙に「正義の事業党」を立ち上げて立候補し、プーチンと大統領選挙を争った(8%弱、第三位だった)。しかも当時の選挙で、政策提言はゼロ、ひたすらプーチンを批判し続けた。2014年のクリミア併合では党内主流のプーチン支持派と対立し、政治を離れてモスクワ政界から去った。こうした異色の過去がいま輝いたのかもしれない。

プロホロフは世界の豪邸とされる旧ベルギー王宮を購入し、デリパスカ、ベレゾフスキー、アブラモウィッツらと豪邸、豪華ヨット、プライベート・ジェット、美女軍団を競い合った。有名なスポーツチームのオーナーとなることも、かれらに共通する特徴だ。

 4月3日、スイスからプライベート・ジェット機でベングリオン空港に到着後、プロホロフは直ちにイスラエル市民権を申請した。東欧、旧ソ連圏からイスラエルへ帰還したユダヤ人には特例法があり、各種のテストを受けた後、市民権が与えられた。

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