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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年4月7日号) バイデンはロシアのスパイか?

2022-04-07 22:58:21 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2022年4月7日号)
バイデンはロシアのスパイか?
 ロシア軍がウクライナに侵攻を開始したのは2月24日だが、その6日前にバイデン米大統領は「プーチンがウクライナへの侵攻を決断した」「標的は首都キエフ」と断言した。これはプーチンに直接訊かなければ得られない情報である。

 当時、ロシア軍はウクライナの北から東そして南までを包囲していて、どの地域にも侵攻可能であったが、「ロシアの真の狙いはマリウポリだ」というのが軍事アナリストの大方の見解だった。マリウポリはクリミアと東部ドネツクを結ぶ要衝である。
 クリミアにはロシア海軍の軍港セバストポリがあり、東部ドネツクはロシア領への入り口であるから、マリウポリを抑えれば、セバストポリをロシアと地続きに出来るのである。従ってウクライナ軍もマリウポリに最大の戦力を配備していた。

 ところがバイデンはロシアの狙いは首都キエフと断言し、その6日後にロシア軍は東からも南からも侵攻を開始したが、同時に北からも侵攻し、その軍勢はキエフを目指していたかに見えた。ウクライナ軍は戦略転換を迫られ、マリウポリの戦力を首都防衛に振り向けざるを得なくなった。
 だが、キエフを目指している筈のロシア軍の進行速度の遅いこと、64キロもの車列が1週間以上も動かない。まるでウクライナ軍の戦力を首都に集中させる時間を与えているとしか思えない遅滞ぶりだったのである。

 はたしてウクライナ軍はキエフに戦力を集中し、そのため手薄になったマリウポリは侵攻開始から、わずか6日でロシア軍に包囲されてしまった。3月30日にロシア軍はキエフ周辺から撤退を開始したが、ロシア国防省は「ロシア軍のキエフ展開はウクライナ軍の戦力を東部に集中させないためのおとりだった」と表明した。
 はっきり言ってウクライナ軍はロシア軍の陽動作戦(フェイント)に引っ掛かったのだが、その切っ掛けとなったのはバイデンのあの発言だった。バイデンはスパイ情報だと言ったが、もしプーチン周辺にいるCIAからの情報だったとしたら、そのエージェントは即刻処刑されてしまうだろう。
 バイデン発言はどう見てもロシア情報機関からリークされた情報に基づいているとしか考えられない。バイデンはロシアのスパイではないかと疑われても致し方ないのである。


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