JASAファームでの出来事

(社)日本動物支援協会(JASA)=Japan Animal support Association=

9月のポニースクール第9回

2013-09-29 | ポニースクール
9/28(土)のポニースクールの報告です!


この日の参加者は2人。
参加回数最多を誇るみぎわちゃんと夏休み蔵王JASAファームキャンプ参加後、常連さんのともかちゃんです。






馬房(馬小屋)掃除やポニーの手入れ、馬装(馬に乗る準備をすること)をしています。

この日は2人しかいないので、何をやるのも2人でやります。
協力するのはもちろんのことですが、小学生の頃からこういったことをしている中学生のみぎわちゃんにとっては簡単なことでも、今月からポニースクールに通い始めたともかちゃんにとっては大変なことがいっぱい。
さて、どうなるのかなぁと思って黙って見ていると、もちろんともかちゃん一人で大変なところはみぎわちゃんが手を出しますが、ともかちゃんにやり方を教えて、後はじっと見ていることもしばしば。

この「待つ」ということ、大人(特に親)にとっては、出来そうでなかなか出来ないことでもあります。
困っている子どもを目の前にすると、ついつい口を出したり手を出したり。

「ほら、ここはこうするのよ。」
「こうやった方が早いでしょ?」

もちろん時と場合によっては手出し口出しは必要ですが(危険が伴うような時など)、これも度が過ぎると、どんな時でも大人に頼ってしまうような子どもに育ってしまいます。
自分で考えたり努力したりしなくても、ちょっと待っていれば大人が手を貸してくれるはず。
それじゃあ…良くないですよね。

失敗したって構わない。
間違ったって、やり直せばいい。
少しくらい遅くなったっていい。
ちょっとぐらい痛い思いをしたって、そこから学べばいい。

我々はそんなことを大切にしたいなぁと考えています。
それくらいの余裕のある大人に、そしてそれくらいのことは許せる社会にしたいものです。
みぎわちゃんがこんな風にできるのは、ここまでそういう人たちの中で育ってきたからなのでしょうね。


ここまでの写真でもおわかりのように、この日乗るポニーはパトラン。
JASAファームで乗れるポニーの中では、一番小さいです。
しかし、小さいからといってあなどるなかれ。
小さいポニーだからこそ、難しいこともたくさんあります。


前回参加したポニースクールで、やっとパトランへの飛び乗りに成功したともかちゃん。
彼女にとっては、止まっているパトランに飛び乗ることも大きなチャレンジです。
失敗もしたけど、諦めずに何度も挑戦。
だいぶコツがつかめてきましたね


軽乗にも挑戦。
みぎわちゃんにとって、背の低いパトランへの飛び乗りはそんなに難しいことではありません。
しかし速歩(はやあし)のパトランに乗り続けることは、少し大変だったと思います。
ノーマンやクロゴマの方が背中が広いので安定感があるし、歩幅の小さなパトランでは揺れる回数もかなり増えます。


しかしさすがはベテランのみぎわちゃん!
速歩での膝乗りにも成功しました。
やるじゃん


ともかちゃんも負けじと、常歩(なみあし)のパトランでいろんなことに挑戦。
「無理!」とか「助けて!」とか言いながらも、がんばりましたね。


最後には止まっているパトランの上での直立までできるようになりました。
でも実はこれ、この前に「無理」だと言って、一度は直立を諦めたんです。


こうやって支えてもらっての直立まではいけたのですが、その後座り込んでやめてしまいました。
しかし。
恐怖心を克服して、最終的には支え無しでの直立までたどり着きました。
よくがんばった!!
やるじゃん




こんなことにも挑戦しました。
側方回転降りという技です。
パトランは背が低いので、地面に頭がついちゃいそうで、ちょっと怖いです

この日はこの後、手綱操作の練習もしました。
2人だと、目いっぱい乗れますな。


みんなでお昼ご飯を作って食べた後は、この日の特別プログラム「竹馬に挑戦!」です。


タイトル「さぁ、これから竹馬だ!と意気込む2人と通りがかりの竹ざお屋さん」


竹を切る女。


竹を割る女。
気性のさっぱりした人の性格のことを「竹を割ったような」と表現しますが、実際自分で竹を割ってみると、この言い回しの意味がわかりますね。
ともかちゃんも「あぁ、なるほど」と言っていました。
まぁ、そもそもこの言い回し自体を知らなかったので、どれくらい「あぁ、なるほど」なのかわかりませんが。


…昔気質の職人にしか見えませんが。
あぐらかいて、難しい顔して。


師匠と弟子。


竹馬作りの一番のポイントは、いかにしっかりと紐でぐるぐる巻きにできるかです。
これがゆるいと、後で苦労します。
他はそんなに難しいところはありません。
そんなこんなで、なんとか自分たちで竹馬を作ることが出来ました。

さぁ、いざ竹馬に挑戦!!


まずは補助付きで練習。
と思っていたら…


まずはともかちゃんが歩けるようになりました。
どうやら幼稚園の時に竹馬に乗ったことがあるそうな。
うまいもんだ。
帰る頃にはかなり長い距離を歩けるようになっていました。
子どもの上達って早いですね。


そうこうしているうちに、みぎわちゃんも乗れるように。
今日が竹馬初挑戦。
始めのうちはだいぶ苦戦していましたが、徐々に歩ける距離が伸びていきました。
あとは練習あるのみ!!


大人も挑戦!


お、できる大人


お、できない大人
いつもポニースクールに顔を出してくれる、JASAシェルターボランティアのワタナベくんです。
がんばれー。
見ていた感じだと、ワタナベくんに限らず、やっぱり大人の方が明らかに上達の速度が遅いですな。
子どもってスゴイ。

昔ながらの遊びって、自分で作るところから始まるのがすごくいいと思います。
作るのだけがうまくても乗れなかったり。
乗ること自体は上手な人でも、うまく作れなかったら、やっぱり乗れなかったり。
さすがにTVゲームを自分で作るところからやる人は、ほとんどいませんよね。
自分で工夫して作ったおもちゃに愛着を持ち、そして上達するために練習する。
竹馬ひとつとっても、大切なこと、学ぶことがいっぱいあるなぁと感じました。
時間があれば、竹を取りに行くところからやりたいものです。

これからもポニースクールではこんなプログラムを用意して、みなさんをお待ちしています!!


この日のポニースクールの様子はこちらからどうぞ!



お、職人!
今度は何を…。

PON

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