いろいろなことに頭を抑えられていて、
流れが詰まっている感じがする私。
犬を連れた夜の散歩は、今の心の状態に合っているな。

オレンジ色の街灯の下を通り過ぎるときだけ、
くっきりと濃くなる足元を見つめながら、
さっさっさっとリズムをつけて、冷気を切り裂くように歩いていくと、
空気が肺の中から体中に染み渡って、体の内を洗っていく感じ。
小高い丘の上まで息を乱して上り、
村の商店街の外れまで行けば後は一気に下り坂。
そこら辺りで歩みを緩めて左手側を見ると、
煤の様に黒々とした海が大きく静かにそこにある。
海を取り囲んで帯のように群れている、
オレンジや赤い灯青い灯白い灯は、
対岸にある半島や途中に浮かぶ島の灯りだ。
満月は大地を照らす裸電球。
その夜には大きな月が天空に留まり、
海に不確かな反射の波をゆらゆらと立て続けるのを見る。

ゆっくりと景色を眺める暇はなく、
犬にせかされながら、 最初の古い教会の坂を海方向に下りはじめると、
後は我が家までオレンジと黒、闇と薄明かりが、
交互に地面を染めるのを、目を落としてただ見るばかり。
時折道の反対側にすれ違う人とは、顔もよく見えないのに、
短い挨拶の声を掛け合うのが、こちらの習慣だ。
家を出て約40分。家の前で立ち止まるのを犬に許されて、
見上げる深い藍色の空には大自然が撒き散らした金の粉、銀の小石。
首が痛くなるまで見上げて、目にも頭にもそれを写し取ったら、
犬の散歩と同時に、わたしの心の洗濯も終わる。

ランキング参加しています。
応援いただけますなら、写真右下の四角を
クリック 宜しくお願いいたします。
にほんブログ村
流れが詰まっている感じがする私。
犬を連れた夜の散歩は、今の心の状態に合っているな。

オレンジ色の街灯の下を通り過ぎるときだけ、
くっきりと濃くなる足元を見つめながら、
さっさっさっとリズムをつけて、冷気を切り裂くように歩いていくと、
空気が肺の中から体中に染み渡って、体の内を洗っていく感じ。
小高い丘の上まで息を乱して上り、
村の商店街の外れまで行けば後は一気に下り坂。
そこら辺りで歩みを緩めて左手側を見ると、
煤の様に黒々とした海が大きく静かにそこにある。
海を取り囲んで帯のように群れている、
オレンジや赤い灯青い灯白い灯は、
対岸にある半島や途中に浮かぶ島の灯りだ。
満月は大地を照らす裸電球。
その夜には大きな月が天空に留まり、
海に不確かな反射の波をゆらゆらと立て続けるのを見る。

ゆっくりと景色を眺める暇はなく、
犬にせかされながら、 最初の古い教会の坂を海方向に下りはじめると、
後は我が家までオレンジと黒、闇と薄明かりが、
交互に地面を染めるのを、目を落としてただ見るばかり。
時折道の反対側にすれ違う人とは、顔もよく見えないのに、
短い挨拶の声を掛け合うのが、こちらの習慣だ。
家を出て約40分。家の前で立ち止まるのを犬に許されて、
見上げる深い藍色の空には大自然が撒き散らした金の粉、銀の小石。
首が痛くなるまで見上げて、目にも頭にもそれを写し取ったら、
犬の散歩と同時に、わたしの心の洗濯も終わる。

ランキング参加しています。

応援いただけますなら、写真右下の四角を
クリック 宜しくお願いいたします。

