昨年のハンク・ジョーンズさんに続いて、
またJAZZ GIANTSが逝ってしまった。
Ray Bryant 。
ハンクさんも、レイ・ブライアントさんも、
1990年5月24日、松山へ来てもらった。
『 100 GOLD FINGERS 』
松山市民会館大ホールでのコンサートだった。
他に、トミー・フラナガン、ジュニア・マンス、
シダー・ウオルトン、ハロルド・メイバーン、
ロジャー・キャラウェイ、ケニー・バロン、
モンティー・アレキサンダー、
もう一人は、マリアン・マクパートランドの予定だったが、
彼女が来れなくって、トラは誰だったかなァ。
とにかく、10人のピアニストが一堂に会し
替わりばんこにプレイする情景は、凄い!としか言いようがない。
その迫力に圧倒され、オーラを感じた。
ドラムスはベテラン、アラン・ドーソンだった。
ベースは、・・・えーっと。
ステージにはピアノは2台。
プロモーターのオールアート石塚社長から、
ウェイティング中のピアニストが座る大きなテーブルはないかなァと
依頼されたが、そんな大きなテーブルはないし・・・
そこで、友人の棟梁、本田開さんに相談。
すると、「よし!俺が作ってやろう!」と
急遽、制作してくれたことが懐かしい。
棟梁は、一昨年の暮れに亡くなってしまった。
当時の話をする仲間がまた一人居なくなり、淋しい限り。
その松山のコンサートの最中、ドキッとする出来事があった。
ちょうどブライアントさんがプレイしている途中で、
ピアノのマイクスタンドのロックの締め付けが甘かったため、
マイクの先が、ゆっくりと、ピアノに向かって下がっていった。
そして、「コツン・・・」
我々スタッフは一瞬凍りついた。
ブライアントさんは一瞬顔を上げたが、
何事もなかったかのように、演奏を続けてくれた。
ほっ・・・と胸を撫で下ろした。
その後、クレームもなかった。
ブライアントさんは、本当に温和な方で、普段から優しい。
ジェントルマンである。
その松山でのコンサートの写真。
オールアートの石塚社長が、
このコンサートツアーのオープニングパーティを東京でやるから
来ないかと誘ってくださったので、喜んで出掛けた。
ここでも一人ひとりが一曲ずつ、得意の曲を披露してくれた。
その時の写真がこれだ。
どこだったか忘れたが、都内のJAZZ CLUB。
本当に贅沢なものだった。
その時撮ったブライアントさんとの2SHOT写真もあるんだが、
探してみよう。
(( 追記 )) ありました
NYでもLiveで聴いたけど、ブライアントさんのブルース最高!!
まだ信じられない・・・。
79歳になっていたんだな。
素晴らしいJAZZ PIANO、ありがとうございました。
心から、御冥福をお祈りします。