だらずだらじゃず・本音ジャズ

№5 「暴く!マイルスの女」LPジャケットから

エッ?!人目(予定)の妻がジャケットに。
最初の妻は婚調停中。
人目(予定)の妻はどうしたのか??
 ④「ソーサラー」(67)
《Sorcerer/Miles Davis(tp)》
マイルス・デイビス(tp)、ウエイン・ショーター(ts)、ロン・カーター(b)、
ハービー・ハンコック(p)、トニー・ウイリアムス(ds)。

この女性、人目の妻「シシリー・タイソン」、81年結婚・89年離婚。
ド・アップの横顔、よっぽど大惚れしてたのか。
レコード③は65年・初の妻「フランシス・テーラー」を掲載。
④は2年後の67年・人目の「シシリー・タイソン」を掲載。
じゃー、人目はどうしたのか?
結婚してない交際中の女性を載せたのか?と、疑問は残る。

67年、最初の妻「フランシス」とは婚調停中。翌年(68年)に離婚成立。
つまり、離婚調停中に3人目「シシリー」と倫の仲。
その女性をジャケットに掲載、有名な映画「ルーツ」に出演した女優。
気になる2人目の女性は翌年発売のジャケットに掲載。
となると、この時シシリーと2人目予定の女性人と交際中か。

このレコード、「クール」「モード」に続くたな世界がある。
その世界を創り上げたのはウエイン・ショーター
魔術」の世界とか称されるが。
「暗黒・真っ暗闇」「雲海」の中を漂う音の世界がある。
ンタラ・チンタラ・ダラァ~~」と流れる音は全くツマラナイ。
全体の強弱・抑揚がまとまり過ぎ、アドリブに聴こえない。
この「チンタラ・サウンド」は『ネフェルティティ』へと続いていく。

映画「マイルス・アヘッド」で、「ネフェルティティを練習しといてくれ」
と、マイルスはハービー・ハンコック(p)らに言い放つ。
よっぽど、繰り返しの練習で創り上げたアルバムなんだろう。
だが、その練習にマイルスは入っていない。
④はショーターが曲を描き、マイルス未加入の曲もある。
ショーターがっ取ったマイルス・グループ、といえる。

この「暗黒・雲海」サウンドからはみ出した奴が居る。
自由奔放に、演りまくってる奴は、トニー・ウイリアムス(ds)
インタープレーは超バツグン、何のためらいも無く叩きまくる。
トニーのドラムが爆発し、スリルとインパクトを叩き付けてくる。
このレコード「一の救い」だ。

歴史的名盤ってのは、往々にして面白く無い、ツマラ無い。
このアルバムも仲間入りだ。
 

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