№4 「暴く！マイルスの女」LPジャケットから

最初の妻「フランシス・テーラー」にゾッコン！

何て傲慢！ジャケット３枚連続で登場。

庭先で・夫婦ツーショット、家のアルバムにでも張っとけ。

 ③『ＥＳＰ』(65)
マイルス・デイビス(tp)、ウエイン・ショーター(ts)、

トニー・ウイリアムス(ds)、ロナルド・カーター(b)、

ハービー・ハンコック(p)。（ジャケットどおりに記載）

３枚連続でフランシス・テーラー、最初の妻。
家の庭か？夫婦ツーショット、こんなのジャケットに使うか！
通常、もっと崇高で芸術的な臭いがあるものを使うが。
こんな写真、夫婦のアルバムにでも張っとけ。

自分の妻を３枚もジャケットに使うなんて、ズ太い神経ダ。
１人ヨガリで自信家、こんな鼻高々な奴は他には居ない。

このレコード、非常に思い入れが深い。

若い頃、ヴィレッジバンガード(NYジャズクラブ)に行った時に購入。
「＄4.49のシール」は当時800円位、安さに驚いた。

トニー・ウイリアムスのシンバルには目が覚める。
この音、聴けば満足。マイルスも他の連中もオマケ。
マイルスのモードはトニーのシンバルでサマになる。
このシンバルが無かったら「単なる音階練習」みたいなもの。

ウエイン・ショーター(ts)はマイルスGでの初録音。
マイルスG加入以前は彼の大ファン、アルバムの殆どをもっている。
しかし、加入以降の彼は大嫌い。こんな音のテナー野郎は居ないだろう。
深海ドン底の深海魚がウラウラ、ヨタヨタ泳いでる感じ。

「酔っ払い」のテナー吹き。ってな感じか。

この酔っ払いテナーと「ダラ～～・ダラ～～」のマイルス音に埋もれる。
気か付けば「ツ～カ、ツ～カ」、針がレコード内周を何度も回ってる。
まるで、子守唄。