ソプラノのエレベータ上下運動音階!
エレピの無味無臭連続音!
まるで、感情の無いAIロボット・サウンドか?
味気ないBigリズムマシーングループか?
②『ムーン・ジャームス』(72)
《Moon Germs/Joe Farrell(ss)》

《Moon Germs/Joe Farrell(ss)》
スタンリー・クラーク(b)、ジャック・ディジョネット(ds)。
当時で言うとこの「クロス・オ-バー」というフュージョン・ジャンル。
8ビートのテーマだがアドリヴは4ビートへ。
フュージョンと決め付けるのは勿体無い、しっかりとジャズの香りがする。
サンバリズムは、ナベサダ「カリフォルニア・シャワー」を想い起こすノリ。
全曲通してソプラノサックス、感情を持たないAIロボット・サウンドの如し。
「色気・強弱・抑揚の無い」ソプラノのエレベータ上下運動音階。
「ピラピラ~~」音色&強弱を忘れたエレピの無味無臭連続音。
ディジョネットのシンバルワーク&力溢れるベースが脳味噌を直撃。
まるで、リズム先行型・淡々グループ。
香辛料の効かないカレー、唐辛子の効いてないキムチのように。
感情を置き忘れた味気ない・Bigリズムマシーングループともいえる。