だらずだらじゃず・本音ジャズ

№4 ヨレヨレ・ペッパー蹴散らす《ジョー・ファレル(ts)》

A.ペッパー亡3ヶ月前の演奏。
吹けない・吹かないレヨレ・ペッパー。
ソコ除け・散らしファレルが吹飛ばす。
②『ダーン・ザット・ドリーム』(82)
《Darn That Dream/Art Pepper(Joe Farrell)》
アート・ペッパー(as)、ジョー・ファレル(ts)、ジョージ・ケイブルス(p)、
トニー・ヂュマス(b)、ジョン・デンツ(ds)。

ジャケットにリーダ名が無い不思議なアルバム。
アート・ペッパーのリーダ名で売りたいんだろうが。
ロクに演奏していないので記載を慮したか。

82年3月録音、ペッパー死亡(6月)の3カ月前の録音。
ここでのペッパーは、もうレヨレ状態。
テーマだけ、或いは全く吹かない曲の構成・レコード。
アドリブソロが入った曲はヒドイ、ロングトーンが続かない。
ブチ切れフレーズはヨレヨレ、々しくて聴いてられない。
 
このレコードはJ.ファレル狙いで買った。
ペッパーが入ってるならフュージョンは有り得ないから。
モーダルジャズが聴けるハズ・・・という勘。
 
単に流れるようなフレーズでは無い、バリバリ吹きまくる。
怪な動きを見せるフレーズはチョット他では聴けない。
サイドメンの出来で主人公の表現力がダントツに良くなる。

『サムデイ・マイ・プリンス~』、この演奏はダサイ。
「いつか、王子様が・・・」というい期待と優しさを表現する歌もの曲。
ファレルに似合わない。
優しさ、穏やかさを表現したいのか?「ヌケ・軟弱」フレーズにガッカリ。
イケイケ・ドンドン型スピリッツ曲があなたにはピッタリでしょう。
 

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