(続)№3 都会派へ？見栄えだけ？！《チコ・フリーマン(ts)》

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白スーツ＆赤ネクタイ、野生児から都会派へ！

音質研ぎ澄まされ、乱暴だが粋な音へ！
鋭く断ち斬る！　W.マルサリスには・・・？！
一句

　　　“　都会派や　一刀両断　見栄えだけ　”
③『デスティニーズ・ダンス』(81)
《Destiny's Dance/Chico Freeman》
《YouTubeリンク：- Freeman, Marsalis, Hutcherson: Destiny's dance》
チコ・フリーマン(ts,bcl)、ウィントン・マルサリス(tp)、セシル・マクビー(b)、

ボビー・ハッチャーソン(vib)、デニス・ムーアマン(p)、ロニー・マレイジ(ds)。

レコード②から２年後の録音。
荒削りな野生児は２年経ち、一揆に都会派へ仲間入り。
ジャケットの写真は、トックリセータの①から白スーツ・赤ネクタイへ。
音質が研ぎ澄まされ、乱暴だが粋な音に変身した。

オリジナル曲は不協和をもたらすメロディーとコード進行。
ヴァイブの和音、バスクラの遠吠えが魔界空間を創り込む。

誰よりも光り輝き、際立つのはW.マルサリスのラッパ。
「巧い」「格好イイ」としか言いようが無い。
タンキングの効いた断続音が一揆に駆け上がる。
鋭く・冷酷な音で突っ込んでくるが、全くやかましさが無い。
ツボを押さえ・聴かせるフレーズ＆粋な音、とにかく「格好イイ」。

それに比べ白スーツは格好だけ、C.フリーマンはまだまだ野暮ったい。
オリジナル曲、リーダ＆プロデュースを担ったこのレコード。
一皮向けた都会的作曲だが、演奏面では都会派に今一歩足らず。

近郊住宅街派ってとこか。

　　一句

　　　　　“　都会派や　一刀両断　見栄えだけ　”

 《Chico Freeman Blog紹介》

①『Beyond The Rain』(77)　№1　息子？DNA断ち切った！！《チコ・フリーマン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

②『Spirit Sensitive』(79)　№2　「男らしさ」の優しさ秘めた《チコ・フリーマン(ts)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ