今日は、サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団で2曲。ベルクとブルックナーという、去年10月の東響のプログラムと同じ曲目を聴いていきます。
1曲目は、アルバン・ベルク(1855-1935)のヴァイオリン協奏曲。18歳で亡くなったマノン・グロピウス(アルマ・マーラーとヴァルター・グロピウスの娘)のために書かれたレクイエムのような作品。ベルクも作品を書き上げた年の12月24日に急逝したため、自身のレクイエムにもなってしまいました。
予想通りというか、ショルティらしい一時の揺るぎも許されない非常に整った演奏。それにしても、チョン・キョンファのヴァイオリンは素晴らしい。もう少し余裕が欲しいがショルティの指揮の元ならしょうがないのかも。
2曲目は、アントン・ブルックナー(1824-1896)の交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」。ベルクの後ならやはり第3稿で聴きたいが、今回はノヴァーク版で我慢。
ショルティのブルックナーなんてと思うかもしれませんが、自分が最初に買ったブルックナーのCDがショルティが指揮した交響曲第6番だったこともあり、何の疑いもなく聞いてきました。ショルティのブルックナーは、0番、2番、6番、7番を持っています。なので第4番は今回初聞きです。
ショルティの指揮の振り方から想像できるように、テンポの揺らぎは最小限度に抑えられ、ほぼ常に一定。多少の猶予も許されないようなきびきびしたもので、せっかちな演奏にも聞こえます。テンポの遅い第2楽章は自分好み。こういった演奏もたまに聞くのも良いかもしれません。
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