小学5年生
この頃の家庭環境は、
あまり帰ってこなかった父が家に居る
時間が多くなり、二人で居る時は
なぜか気まずかったのを覚えています。。
普段は、明るくて陽気な父なのですが
日によって暗いときもあり、
何を考えているのかよく分からないこと
が多く、怖かったです。
父は、退院して帰ってくると
いつも突拍子もないことをしては、
家族を困らせていました。。
例えば、パチンコが好きすぎて
今日から住み込みで働くからと言って
居なくなったり、数日帰ってこないと
思ったら、数百万借金をつくって帰ってきたり。。
お金がなくなると、母に暴力を振るったり
私の小遣いをせびりにくることも何回もありました。
その度に家族で揉めては、入院を繰り返して
母と祖父母は、毎回お金を返すために
必死に働いていました。
学校では、テスト事件を機に勉強に
打ち込んでいたところ、、
今度は、仲のいい友人がカンニングを
して毎回いい点数を取っているという
事実を聞いてかなりショックを受けたのを覚えています。。
私は、確かに勉強を頑張っても中の上くらい
のレベルしか頭はよくならなかったかも
しれない。。
でも、その友人は難しいテストでも
毎回百点に近い点数を
普通に取っていて疑問でした。。
同じテストを受けていても、頑張って勉強をしてテストに臨むのと、勉強もせずにカンニングをしてテストに臨むのとでは、意味がちがうし、先生に気づかれなければその点数が、そのままその子の評価に繋がってしまうという現実が、とても悔しかったし、不公平に感じた。
私は、その日を境に勉強を頑張るのをやめた。
5年生の冬
体育館裏で掃除中に、嫌な予感がした。
クラスに一人はいる、イキがり女子ミヒちゃんにサヤちゃんが、何やら嫌がらせをされているのを目撃してしまった。
私の学年は、比較的穏やかな子が多く
イジメなどないと思っていた。
確かに、イキがっている子は何人かは
いたが、みんな相手にはしていなかったし、
触れなければ何もしてこないし、
何も出来ないと分かっていたのもある。
しかし、サヤちゃんは、
ミヒちゃん率いるイギがり女子軍団に
なにかをやれと命令されたり
馬鹿扱いを受けているにも関わらず
必死に同じグループにいるように見えた。。
多分、このまま私が接触しなければ
サヤちゃんはこのまま馬鹿扱いを受けて
同じグループに居続けることになる。
しばらく様子をみたが、やっぱり嫌そう。
見て見ぬ振りが出来なかった。
私は、意を決してミヒちゃんたちに
なにやってるの?みんなで嫌がってること
しちゃダメでしょ。と声を掛けた。
ミヒちゃんたちは、
私たちは何もやってないよねー。
サヤがやりたいって言ったからだよ。
全くサヤは馬鹿なんだからー。
ねえ?サヤ?
サヤちゃんも私が取った行動に困惑しながら
うん。と答えた。
私は、その瞬間なんで普段出さないような
正義感をここで出してしまったんだろうと、後悔した。
サヤちゃんは、嫌がっているように見えたけど
本当は、嫌じゃなかったのか?
私が間違えたのか?
あの時のサヤちゃんの気持ちが分からず
モヤモヤしてた。
その日を境に、なぜか6年の女子から
陰口を言われるようになった。
最初は、自分に言われてるなんて気づかなかったが、何回目かにすれ違いざまに言われて私に言ってるんだと気づいた。
それから、ミヒちゃんだな、とすぐにわかった。
でも、幸いなことに私には仲のいい友達が
いたし、陰口を言ってくる人間は学年もちがうし、私はその人たちに何もしてないし、そもそも間違えたことは何もしていないと自信があった。
だから、私は何を言われようが無視をし続けた。
一ヶ月もしないうちに陰口は無くなった。
卒業していなくなったのだ。
ミヒちゃんは、結局弱い人間だ。
自分では何もできないくせに、
友達を見下したりして。。
あれから、サヤちゃんも馬鹿扱いはされなくなったように感じた。
結局、あの時のサヤちゃんの気持ちは
私にはわからなかったが、
もしかしたら、サヤちゃんにとっては
いらない正義感だったのかもしれない。。
大人になってから気づいたこと
私の場合は、勉強に関しては
しないよりはした方が選択肢は増えるとは
思うが、結局社会にでれば、
学校で習わないことを
一から覚えないといけないことのほうが
多かったから、
あの時のやらないという選択は、
間違えではなかったなとも思う。。
あの時の正義感と勇気、一歩間違えたら
本格的に私がやられてたと思う。。
相手がどんな人間なのかを理解した上で
考えて、親や先生に報告するなり、嫌がらせされてる本人にどう思ってるのか確認してから行動できればよかったのかな?
結局、自分でもどれが正解だったのかは分からない。。
ただ単純に私の運がよかっただけだったんだろうな。。
けど、私は私の子どもたちがそんなことをしてたら怒るし、されてたら絶対守りたい!
今日もありがとう😊
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