タイは雨期に入ってすでに3か月ほどが経ち、夜中や早朝に激しい雨が降ることの多いこの頃です。この時期に問題になるのが下水の排水です。我が家でも、最近水洗トイレの排水が変調をきたし、勢いよく流れなくなってしまいました。
家のトイレの写真は、あまり人様に見せるものではないかもしれませんが、イメージです。以前は用を足した後、レバーを回すと勢いよく流してくれたのに、最近は溢れる寸前まで水位が上がり、それから実にゆっくりと排水されるようになってきました。トイレ自体が詰まることもたまにはありますが、そういう時はいつまでたっても排水されません。でも、このところの現象は、排水スピードが遅いということでした。
妻はさすがにタイ人なので原因がわかっていました。一番考えられるのは、家の周りに設置されている浄化槽がいっぱいになっていることです。正式には「浸透式浄化槽」と言うそうです。トイレ、台所、洗面、浴室の排水がすべて浸透式浄化槽に流れ込み、木炭などで汚水をある程度処理した後、じわじわと地面の中に水が入っていくという仕組みです。
これは浄化槽から水などを汲み取るための穴です。つまり浄化槽の蓋です。我が家には浄化槽が2か所あります。
今朝、妻が汲み取り業者に電話して、いっぱいになっていると思われる浄化槽の水を汲み取ってもらうよう手配しました。昼過ぎになって大きなバキュームカーがやってきました。中が空っぽのバキュームカーがやってきたのですが、浄化槽から水分を汲み取ると、車のタンクがほぼいっぱいになってしまいました。このまま放っておけば、浄化槽から溢れ出た汚水が家の中に逆流する危険もありました。まさに間一髪と言う感があります。
妻はこの家を建てた建築会社にも電話して事情を説明しました。ひょっとして浄化槽の工事に問題があった可能性もなくはないからです。そうすると、電話してわずか1時間くらいで建築会社の人がやって来ました。さすがアフターサービスの行き届いたK-HOMEです。というか、もし浄化槽に問題があれば欠陥住宅になるので、ことの重大さをよく知っているのです。だからすぐに駆けつけてくれたのです。
調べた結果、浄化槽そのものには問題はなかったのですが、思わぬことを知らされることになりました。我が家の浄化槽は「浸透式」ではあるのですが、家の真下の地面の中に浸透していくというよりも、裏の田んぼに徐々に流れていくようになっているらしいのです。これは、タイではごく当たり前のことで、浸透式浄化槽の排水は、近くの水路に流れていくことがほとんどらしいのです。ところが雨期になると大量の雨が降るので、水路の水も溢れてしまい、浄化槽からの水がスムーズに流れて行かなくなるらしいのです。
これは我が家の裏にある田んぼの今日の様子です。まるで池か湖ですね。今まで知りませんでしたが、いつもはこの中に我が家の排水の一部が流れ込んでいるらしいのです。今は田んぼの水位が高くなり過ぎているので、うまく排水できないのです。そのように建築会社の担当者は説明して帰りました。住み始めてほぼ1年になりますので、そもそも2つある浄化槽もいっぱいになってきているうえに、雨期で田んぼが増水し、排水の一部を引き受けてくれなくなったのでしょう。
すぐにバキュームカーを呼んで正解でした。バキュームカーは結構高くつくもので、1200バーツ払いました。でも、浄化槽の水を全部汲み取ってくれたおかげで、水洗トイレの水は実に勢いよく流れるようになりました。下水道が整備される前の、昔の日本でも、近隣に影響する「浸透式浄化槽」のトラブルが多かったようですが、タイではまだまだこの方式が大多数です。もし問題があれば、すぐに対応することが肝要なようです。
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全部汲み取るとバキュームカー2杯半ですが
800バーツでお願いしてます。
多いので割引されているとは言え
浄化槽2つなら500バーツ程度ではないでしょうか?
地域差はあるとは思いますが・・
妻によると、我が家の浄化槽は正確には3つだそうです。それにしても1200バーツとは高いですね。綺麗に掃除してくれたというのですが、やっぱり高い。つぎはもっと安い業者に頼むように言っておきました。