今日も娘を連れて病院へ行ってきました。事故からちょうど2週間がたち、主として顔面の傷の治り具合を医者にチェックしてもらうためです。結論としては、どの程度の形成手術が必要かは、あと3か月くらいしないとはっきりしないそうです。
さて、事故のあと私たちは警察に頼らずに現場検証し、監視カメラの設置されている場所も特定していました。カメラのあるラーメン店の店主に交渉したところ、カメラを設置しているセキュリティー会社の連絡先を教えてくれました。
そのセキュリティー会社では、あちこちに設置した監視カメラをオンラインで同時に見られるシステムになっています。ハードディスクに記録してあるので、かなりの期間映像が消えることはありません。
妻が電話で依頼して4日以上たってから、先方は「見たけれども交通事故の映像は発見できませんでした」という回答でした。念のため、いつの映像を調べてくれたのか私が聞いたら「10月22日午前2時から3時を全部見た」と言われました。24時間ずれていたのです。正しくは10月23日午前2時から3時だったのです。
ま、それはそうと、昨日ついに見つけてくれました。向こうから娘の乗ったバイクがやってきて、その後ろから黒い車がセンターラインを越えてぶつかってきます。衝突地点は、向こう側に停車中のピックアップトラックの運転席ドアの真横くらいであることが分ります。
これは4分の1倍速のスロー再生です。
道路は片側2車線です。カメラアングルの関係でセンターラインはかなり向こう側に見えます。バイクは速度を落とし、向こう側にある歩道の横に止まろうとしてセンターラインを越えました(運転していた女性の証言のとおり)。ところが、追い越し禁止の実線の黄色いセンターラインを越えて後ろから走って来た車は、バイクの右を抜こうとしたのか、それともまったく前を見ていなかったのか、それとも意図的にバイクにぶつかってきたのか?いかにも酔っ払いが、ハンドルも切れず、ブレーキも踏めなかった図です。かなりスピードが出ていたようにも見えます。
設置されているカメラの反対側から、最初の衝突地点(赤い×のあたり)を見たグーグル・ストリートビューの画像です。事故のあった夜は、この画像の左側に車は駐車しておらず、左2車線とも空いていました。よりによって、車がなぜセンターラインを越えて右側を走っていたのか、それが最大の問題点だと私は考えています。
これで車とバイクの責任が半々だなんて、おかしいと思う私がおかしいのでしょうか?
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どれだけはなれているか分かりません。わかりづらい映像です。車は、ブレーキをかけていないですね。
いつから、どの時点から、バイクがセンターラインによったか?センターラインも消えているし。
夜でもあるし、車間距離の問題も。
飲酒運転であれば、ブレーキなしもありえるし。
判断が難しい事故に思えます。いろいろ考えましたが。
現場を肉眼で見たので言いますと、、黄色いセンターラインははっきりとあります。この映像を見ての発見は、車がはじめから反対車線を走ってきたのではないかと思われることです。それとスピードですね。現場にブレーキ痕はなかったです。専門家であれば、この映像と道路の平面図を参照すれば、かなり正確に状況を解析できるでしょうね。
映像を見たセキュリティ会社の男性は「これでよく命が助かりましたね。その点はラッキーですね」と言っておりました。
タイで事故を起こすと日本とは常識が異なり、かなり戸惑うことも多いものです。
娘さんの今回の事故は親からすれば、はらわたが煮えくり返る思いだとお察し致します。
事故の状況を見た限りでは、車の過失が大きいのは確かだと思いますが、一方バイク側にも明白な「酒酔い運転」の過失があり、仮に方向指示器を出さずに右側に寄ったのなら、さらに過失割合は大きくなります。
個人的な考えで不愉快になるかも知れませんが、今回の事故は酒酔い運転者同士の事故であり、巻き添えの娘さんにも、友人と飲酒、並びに酒酔い幇助の責任が生じるものと考えます。
さらに、法的な適切なヘルメットを着用していれば、ここまで傷は深くはならなかった筈です。
残念でしょうが、この映像をもとに事を荒立てるのは良い結果を生まないのではと思います。
タイでは、過失で人を撥ね殺しても、高々数十万Bの命の値段が相場です。
日本なら若い女性の顔を傷つければ、大変な補償額になりますが、この国では日本の常識と相場は通用せず
裁判に持ち込んだとしても、娘さんが報われる金額で妥結するとは到底思えません。
普通なら逃走したであろう加害者、並びに医療費を負担すると申し出ている父親等の経緯を見ると、日本人の常識として全く納得出来ない事は、理解できますが、事を穏便に済ませることがタイ式の解決策のように感じます。
私もチェンマイに来て早々、新車の横っ腹にバイクがぶつかってきたことがあり(2012年8月のブログに書きました)、タイ式の事故処理方法は大体わかります。車対バイクでは、車が任意保険に入っているかどうかが最初の分かれ道になりますね。タイ人の妻も今年バイクにぶつけられましたが、全部車の保険で処理させられました。
今回は、警察がきちんとした現場検証をしていないようです。しっかり公平にやってもらわないと困りますね。
その警察も、娘一人が純然たる被害者と認定しているので、その点は特段文句はないのです。
ただ先方の気が変わって補償に応じないような場合に備えて、証拠はなくならないうちに集めておこうと考えたわけです。警察には現場検証の書類も何もないので。何もないということは、一体何が行われたのか、これは容易に想像できますね。タイだからと、自分もそうするのか、それとも、おかしいものはおかしいと主張するのか・・・実はタイ人でも考えが分れます。
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【車両側】
①バイクの後方から車両が接近してきている。
②センターラインをオーバしていたとしても前方不注意。
③飲酒していたかは不明だが出頭しないのは疑いあり。
④ブレーキ形跡がない。速度超過?
⑤センターラインオーバは、右に回避動作だが右側に停車車両ありでブレーキ動作の遅れ。
【バイク側】
A)二人乗りで飲酒運転
B)右後方を確認(指示器有無)したか不明で道路を右に横断。
C)ヘルメットの着用義務違反
【バイク同乗者側】
Ⅰヘルメット着用義務違反
Ⅱ飲酒運転承知の同乗
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挙げればいろいろとありかと思いますが、刑事事件としてビデオを証拠にすると同乗者の娘さんにも過失割合が生じるので、治療費と慰謝料を貰えるだけ良いと考えるこで、少なくともこの程度で済んだことが不幸中の幸いだと思います。仮に死亡の場合でも、保険範囲内であり香典としても10万THBもらえればラッキーです。
タイという国だからではなく、身の安全は自己防衛という考えが日本以外では常識です。少なくとも車両側が裕福そうなので、良かったと思いますよ。
奥様の判断は、最良で警察官との意気投合も最高の補償を勝ち取れたという気持ちだと思います。ここは、タイです。不愉快なのも理解できますが、日本人を含む外国人がタイという国に住まわせて貰っているという感覚は、持つべきかと思います。
現場検証をしなかった理由は、想像ですが3人の過失割合がわかっていたから。文句を言ってきたら3人の仲介をすれば良いだとうと考えていた。車両側から賄賂を貰った。しかし、最近はこのような事故で賄賂を貰うと足がつくので、それはない感じもします。
あくまでも個人的な考えです。私もタイに来て長くになり公安、国家関連等の方とも関わりがありますが、タイ人は争いが嫌いです。このような事故が起きた原因を考えて回避する策を日本人として娘さんと友達に教えることが重要だと思います。飲酒運転ダメ。ヘルメット着装。右横断は、一旦止まって確認。この3つをバイク側がしていれば、事故は回避できたはずです。
事故の結果から誰に責任があるかも重要ですが、未然に防止することをタイ人は理解できていません。
事故を警察に通報したガードマンは、車を運転していた男性は相当酔っていたと断言しています。でも警察は飲酒運転の検査をしていません。一方のバイクを運転していた女性については、運ばれた病院でわざわざ血液を採って調べています。ここらへんの対応の違いの理由は、言わずと知れたことでしょう。
今回の事故、もし娘が死んでいたり、半身不随とかになっていたら、私たちも車とバイクの双方に対して徹底的にやると思いますね。娘はヘルメットを着用していなかった程度で、事故原因とは直接関係ありませんから。
タイでも同乗者に飲酒運転ほう助の罪を適用することがあるのかどうか。そもそも、タイにそのような法律があるのかどうか(日本では2007年に導入された比較的新しいルールです)・・・そのあたりはどうですか?
でも、今や傷の痕跡がどの程度残るかというレベルの問題ですから、示談で済ませるのが適当だと、妻だけでなく私も思います。
ただ言いたいことは、くどいようですが、警察官は相手の出方を見て適当にやるのではなく、ちゃんと国の法律と警察の内部ルールに則って事案を処理しろよ、ということです。私たちをサポートしてくれているタイ人の青年警察官もそれを言います。