昨日は、「あと10日ほどでバンコクから水が引くだろう」という仰天する見通しが出たり、一方で「そんな甘いものではない」という趣旨の専門家の見解が述べられたり、相も変わらず、さまざまな情報が錯綜し続けていますが、バンコクにお住まいの日本人の皆様は、今日もご無事でしょうか。被害を受けている方には、遅まきながらお見舞い申し上げます。
さて、「自然のことだから、私にはよくわからない」とか、「自然には逆らえない」などと、まるで当事者ではないかのような発言をくり返してきたインラックさんの心情も、確かによくわかります。はっきりした情報が上がって来ないんだから、そうも言いたくなるでしょう。でも、首相がそう言ってしまったら、お終いでしょう。
そんなインラック首相の率いる政府を、「洪水対策のミスで被害が拡大した」として訴えるという動きが出ているそうです。言いだしっぺは、タイの東大、チュラロンコン大の経済学者のナロンさん。弁護士たちと相談したところ、訴える根拠もありうるということで、集団訴訟を検討しているようです。直接被害に遭った人たちだけでなく、洪水によって職を失っている人たちも原告の資格があるというのですが・・・・・・。
政府に補償を求めるのはまったくよく理解できます。う~ん、でも法廷で争うというのは、どうですかね。政府の読みの甘さとか、対応の拙さがあればそれを追及するのは当然です。でも裁判ですか・・・・・・・・タイの社会にとって、そういうのは違和感がないんでしょうか?
日本でも、たとえば薬害訴訟などのように、行政の責任を追及する訴訟は多々あります。でも、このように被害が広範に及んだ「自然災害」での訴訟は、私は記憶にありません。自然災害とは思えない福島原発事故でも、今のところ、東電や政府を訴えるという動きを私は聞きませんが、今後はどうなるのでしょうか? 素人考えですが、補償を受け取りつつ訴訟に出るのは難しいので可能性は低いかもしれません。事故により損失を被った株主の代表訴訟は提起されていますけれども。
ところで、またまたバンコクポストによると、インラック内閣の副首相兼内務大臣のヨンユット氏は、前首相のアビシット氏を賞賛しているそうです。「彼(アビシット)はすばらしい人だ。自分が野党だと考えているだけではない。彼は問題を発見すると、被災者を助けるよう、すぐに私に連絡してくるから。」ちょっと、私の英語力が足りないのか、そんなことで何故褒めるのか、よくわからない発言ですが、要するに、今までアビシットさんは、政府と一緒に洪水対策をやろうという姿勢を見せてきた、ということのようです。
インラックさんが退くべきだという声が上がっている現状について、アビシット氏は、「洪水が一段落するまで待つべきだ、さらに政治的に不安定になることは、この国にとってよくない。」と、またまた優等生の発言をしたそうです。イギリス生まれでオックスフォード出のアビシットさんらしいですね。そういう紳士的なところは、案外私は好きですが、何で首相在任中に、タクシン氏が計画していた洪水対策を評価して進めなかったのか、彼にも責任の一端はありそうですね。
ところで、今日11月11日、このブログは開設から、ちょうど5か月が経ちました。そしてタイミングよく、おかげ様で、一昨日、5万(IP)を突破いたしました。ページビューは先月10万を超えましたが、とにもかくにも、このように拙いブログに5か月で5万もの方々に来ていただいたというのは嬉しいことです。とくにタイの洪水が深刻化して、そのことを書き始めてからは訪問者数が急上昇、毎日1,000~1,200 IPくらいのアクセス数になったので本当にびっくりしました。それだけ、タイの洪水への関心をおもちになる方が多いのですね。
一刻も早くこの洪水が終わって、私としては、本腰を入れてチェンマイでの家づくりに励みたいと思っております。
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今、タイ北部を廻っています。
当地も徐々に品不足になりつつあります。(例えばビアシンが無い)
現状は大きな影響は無いようですが、長引くと物不足が心配。
私も移住というかロングステイというか、計画しております。
チェンマイを中心としたタイ北部は日本人にとって住みやすいようです。
情報、ありがとうございました。
チェンマイは住みやすいので、これ以上の開発が進まないことを、本当は願っています。