同世代の男性から結婚を申し込まれて、「私たちには、これからたくさんの時間がある」と、答えを保留している上の娘です。その娘がこれからの職業について真剣に考え始めました。
最近娘は看護師として病院で働きたいと言い出したのです。恋人だったA君が瀕死の重傷を負い、その付き添いで2か月ほど病院で暮らした経験が直接の引き金でしょう。そのとき看護師の仕事の重要さを知ったのでしょう。それに、自分にも適性があると自覚したのではないでしょうか。傷の処置や食事の介助など、的確で献身的な看護ぶりは、まわりのプロの看護師からも評価されていました。私も実は、口には出しませんでしたが、この子は看護師に向いていそうだなと感じていました。
娘は高校1年のとき、1年間ほどチェンマイの救急隊のボランティアを友達と一緒にやっていたことがあります。交通事故があると現場に駆けつける救急隊の手助けをするボランティアで、実際に深夜に連絡がきて駆けつけたこともあります。皮肉にも恋人や自分が交通事故に遭うという悲劇に見舞われたのですが、そうしたボランティアの経験も、医療現場で働きたいという気持ちにつながっているような気がします。
ところが看護師になるには難問があります。学歴です。娘は現在のところ中学卒の学歴しかありません。それでは正規の看護師にはなれないのです。できることと言えば、大病院で数か月間の研修を受けると、学歴には関係なく看護助手の仕事をすることはできます。でも、いくら優秀でも永遠に看護助手です。
娘は妻に、その研修を受けるには5000バーツ必要だから出してくれないかと相談しました。私は基本的には賛成でした。でも、何かもったいないような気がしました。5000バーツではありません。せっかく医療現場で働きたいという気持ちになってきたのなら、本気で看護師を目指す方がいいに決まっているからです。その能力があるのですから。問題は学歴なのです。
そこで調べていくと、タイの教育の素晴らしい一面が見えてきました。日本なら、娘のように高校を3年の途中で退学してしまったら、2年までの単位しか認められません。認定は基本的には年単位なのです。でもタイでは半年単位です。つまり、11月にやめた娘の場合は、5月から9月の前期は履修済みとして認められ、あと半年だけ学校に通って単位を取れば、高校卒業の資格が得られます。日本より半分の期間で卒業できるのです。
私の考えでは、まず半年高校に通って高卒の資格を得てから、3か月間の看護助手の研修ではなく、看護師としての教育を一定期間受けるのがいいと思います。そうすると、給料をもらえるようになるまでに更に1年か2年かかります。でもまだ19歳ですから、これからたくさんの時間がありますよね。
この私の考えは、すでに娘に話しました。娘は高校に入りなおすか、病院で看護助手の研修を受けるか、どちらかの選択を考えていたようでした。娘は早く仕事をしたいという気持ちが強かったようですが、私の話を聞いて、今は揺れています。
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私の知人の娘さんが准看護師になり一度病院で働きましたが、仕事の内容や待遇の差を感じてもう一度頑張り直し、看護師免許を取得しました。
看護師になるには大変ですが、長い目で見れば絶対看護師免許を取得した方が良いです。
バンコクから娘さんに「頑張れのエール」を送ります。
最終的には本人が決めることですが、目先の給料よりも、長く働けて専門職として自分を磨いていける看護師をめざしてほしいものです。
といっても、看護師の仕事はタイでも結構ハードで、その割に大した給料が出ないらしいですけどね・・・
私は今年50歳になりますが、現役で看護師を続けています。
職場には准看護師や看護助手もいますが、30代から50代になってからもう一度学校に通って看護師の免許を取る方もたくさんいます。
けれど、子育てや家事、仕事をしながら学ぶのは本当に大変なことだと思います。
お父様が学費を出してくれ、学業に専念できる環境にある今、最初から看護師の免許を取ることができるなら、ぜひそうして欲しいと思います。
長い目で人生を考えて欲しいと思います(*^^*)
先日、看護師免許を持っているタイ人に直接聞いてみたのですが、学校に入るのもなかなか簡単ではないようです。しかも、4年間だそうです。高校で決められた理数系科目を履修していないと入学できないとか、いろいろ厳しい条件があるようです。
でも、国家資格ですから一生ものですね。本気でやってみる十分な価値がありますね。あとは本人のやる気と忍耐でしょうか。
タイの状況はわかりませんが、同じような状況だとしたら、少しでも上のカーストに入ってもらうべく最大限の援助をして差し上げるのが良いかと。
すみません、わかったようなことを申しました。
タイの医療従事者の世界のピラミッド構造も、おそらく日本と変わらないでしょう。
学歴が必須の正規の看護師と、6か月の研修だけで仕事に就ける准看護師の初任給は、それぞれ15000バーツと9000バーツと、かなり差があります。そして正規の看護師は、准看護師に多くの仕事をさせるので、労働密度の差は給料とは逆比例だそうです。日本もタイも、医療に限らず、まさにカースト制がさまざまな職業の世界に根付いているんですね。
前回のエントリーから、もうすぐ3か月ですね。すっかり精神がタイ化して、ますます筆不精になってしまいました。
カムバック、秒読みに入りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
心配していましたが、久しぶりの投稿安心しました。
うさぎ様は、他人事の様に思えずどうされたのかと思っていました。前にもコメントしましたが、私は妻を癌で亡くし6年経ちました。体型とか顔立ち性格も奥様と大変似てるように思います。6年経った今でも、昔の知人に会うと良い奥さんでしたねと今でも言われます。先日七回忌も終わりました。うさぎ様も、今は奥様との時間を大切にされていることと思います。頑張って下さい。
今年も7月19日から訪泰の予定でいます。チェンマイは2年前に1週間お邪魔しました。
妻とは仲よくしたり口喧嘩したりして毎日を暮らしています。でも寿命を縮めるような病をどちらかが抱えていると、そのストレスは双方にとって相当なものだなと分かります。きっとstakさんも、つらい思いをされた時間があったのでしょうね。
正直に言いますと、自分が先の方がよほど楽だなと思っています。妻は「私がいなくなったら別の人(女)を探しなさいね」と時々言うんですが、とても本音とは受け取れません。ちょっぴり寂しいですね。