夏の日、直江津の堤防で、海にサビキ仕掛けを投じてしばらく待つ。簡単には釣れないもんだなぁ。何度か空になったエサカゴにオキアミを詰めて投げた。すると、ウキがピクピク動いた（ような気がした）。
全身に衝撃が走る。何かがサビキ針を喰ったんじゃないか？喰ったんだ・・喰ったぁ！！・・慌ててリールを巻く。
あれっ？抵抗感ゼロ。やっぱ違うかと思いながら引き上げた仕掛けの下のほうの針に、それはオマケのようにくっ付いていた。
これ魚・・？ よく見るとフグの稚魚だ。ゴルフボールより小さいが丸く膨らんでる姿が可愛らしい。
当然食べられないので海へ放すとシューっと縮んで深みへ泳いでいった。この後釣れたのはフグだけ。小さいと可愛らしいが大きくなるにつれ気持ち悪さが出てくる。
「クサフグ」という種類。日本海沿岸は特に多いらしく、釣り人からは嫌われている。
周りを見るとやはりフグばかり釣れるようだ。中には頭に来たのかフグを地面に叩きつけていたとんでもないヤツがいた。いい大人が何やってる？可哀想じゃないか！
とはいえ、この魚はテトロドキシンという猛毒を持つことが後で調べて分かったのです。クサフグって一体・・⁉️