完全復刻版・足尾商業案内便覽圖(地番入)
裏面・ 足尾町實商業大勉強家便覽附足尾附近商業家
この地図を入手したのは昨年、足尾町の足尾歴史館に行った時に、事務所に有ったこの地図の写しを興味深く眺めていて、過去の祖先の事を調べていると館長さんと話していた時 「そういえば、倉庫に1つだけ在庫が残っていたな」と探し出してくれた。 最後の1枚、5000円で即決で入手。
かなり大きなサイズ(79×109cm ほぼA0版)で両面印刷の紙製
概要:大正5年(1916)4月20日発行の同図の完全復刻版です。当時足尾は宇都宮に次ぐ県内第2の人口を誇っていました。最盛期時代の足尾が伝わってきます。(元足尾、現足尾の住民、計3人と当研究会で足尾商業地図復刻委員会を組織して完全復刻)
四六全・表面3色刷・写真8葉・裏面1色刷
1992年4月20日発行
27年位前に出たものなので、もう在庫はないだろうとの事なので、貴重なものだ。手書きだが、縮尺 : 1:5800という事で、大正時代の足尾銅山の三抗付近の様子、町の様子、鉱山飯場、長屋の番号、当時の住所番地が細かく記載されている
本山製錬所、本山抗付近 当時は鉱山社宅長屋が沢山あった
昭和29年に1番早く閉抗した、小滝付近の様子。今では何もない この大正5年当時は病院や学校、商店もあり1万人ほどの人口があったようだ
北夜半沢、南夜半沢、新長屋などの鉱山飯場の配置も詳しく記されている。曽祖父の飯場は北夜半沢の9号だった
地図には、
・鉄道及び停車場
・鉱石運搬電車線路
・鉄道客馬車及び貨物運搬用線路
・玉村式鉄索
・坑道、坑内電車運搬通路等や(古河)会社家屋と一般家屋の区分が記載されている。
裏面は飯場頭と商店・飲食店、旅館などの記載
この中に 商店に交じって 遊廊 “齋藤楼”という 遊郭が載っているのが面白い 当時どこにあったかは表面の地図に記載されている
ところで、NPO法人:足尾歴史館は この春、古河機械金属に経営を委託することになったようだ。
館長さんはじめここでボランティアとして無償で働らかれていた町のスタッフは、引き続きここで足尾町の歴史をレクチャーしてくれるそうで安心した。 長い間お疲れ様でした
以前館長さんから聞いた通り、掛水クラブ前のテニスコート空き地に、昔あった古河事務所が古河市兵衛記念館として再建中ですね。
完成が楽しみです
昭和35年足尾生まれ足尾育ちです。
小学校卒業が閉山と重なり、小学校卒業50年の節目の同級会に向けた足尾情報収集で貴HPを知りました。
商業便覧圖(復刻)の廃版を知り気落ちしていたのですが、その最後の1枚を譲った館長さん(現在は名誉館長)が父親の知り合いということでダメもとで在庫を訪ねたところ、何と現在販売中とのこと。
聞けば、復刻委員会の方(亡くなったようです)の奥様が、自宅に300枚ほどのデッドストックを発見。名誉館長が一括買取り、再販を開始したとのことです。
価格は以前と同じ2,000円とのことで、早速入手してきました。
いずれにしろ、そのデッドストック分が最後になりますね。
現地からの情報でした!