南京事件FQA 【1.人口問題関係=>2.安全区外の南京城内は無人地帯ではなかった=>城内、安全区以外の市民の被害編集する】への反論 その2

2020年02月20日 11時00分10秒 | 1937年 南京攻略...

【1.人口問題関係=>2.安全区外の南京城内は無人地帯ではなかった=>城内、安全区以外の市民の被害】への反論

【反論まとめ】


ざっと目を通してきた所、【安全区】に行かなかった理由として、

(a)安全区があるのを知らなかった
(b)体が不自由、病気などで行けなかった
(c)店を守るために残った

以上に加え、(d)その他、理由不明。これも付けくわえる必要がある。

この【主張】に沿って該当を分類すると次のようになる。

(a)【B】
(b)【A】
(c)【C】
(d)【D】【E】【F】【G】【H】

となり、(d)の理由が分からないというのが殆どである。

全体的に共通していることは、中国軍による【強制】を伴った【軍命令】が全く見られない【例】であり、まるで【軍命令】がなかったかのような感じにさえ受け取れる。

そして、中国軍の死傷者の描写が全く無く【兵士】は無傷で逃走し、又は城壁上のみ【遺体】ないし【受傷者】が放置されていたかような【印象】を与えるような【記憶】の紹介となっている。

日本軍の将兵の【証言】にしても【戦後】の【回想録】を含めた【証言】類は疑ってかかるべきものであって、そのままの【内容】を【否定的】【批判的】に受けいるのは【学問的】というよりも【政治的】といえる。又【証言】を裏付ける【傍証】が存在しない事である。
【学問的】や【法的】に問題を追及するならば、例えば【A】についての【証言】を複数挙げて論証すべきと考える。【オーラルヒストリー】という【民俗学】のような【神話・伝承】の【口伝】の【収集】し【分類】のための【羅列】とは、一線を画すべきである。

安全区外における【非戦闘員】が全く居無かったという【根拠】は、存在しないが、このサイトに例示された人物達が【当時そこに居た】と【肯定】出来る根拠はどこにも無い。

【A】のように明らかに【誤記憶】又は【虚偽】であることが判る。

【オーラルヒストリー】を研究の手法に使うのは構わないが、【正確性】の度合いを高めるためにも、【テキストクリティーク(史料批判)】は行うべきであろう。杜撰すぎる【史料】の取捨は論外で、いろいろな【可能性】も【加味】するのが公平・客観的と言えるのではないかと考える。

 

榎本博明氏の『記憶はウソをつく』目次を列挙してみる。

そのタイトルだけでも【記憶】は、誰かの【責任】を【問う】場合には【慎重】を帰すものだと判る筈である。

 

【序 章】
記憶に左右される私たち/自分の記憶はどこまで真実なのか/わずか15分の自分の行動を説明出来るか/目撃者の証言はどこまで信じられるのか

【第1章:偽の記憶は簡単に植えつけられる】
1.幼児虐待は本当に有ったのか
虐待されたという偽の記憶が偽造されていた!/偽の記憶は、心理療法を通して植えつけられた
2.偽りの記憶の植えつけが可能なわけ
記憶の捏造はこうして起こる/自分の体験ではないものが記憶の中に取り込まれる/トラウマの記憶でさえ書き換えられる/記憶は巧妙に変容していく
3.記憶の植えつけは実験できる
ショッピングモール実験が教えてくれること/記憶の植えつけは成功したのか/記憶の植えつけ実験の意義/記憶と想像の間には明確な境界線は引けない

【第2章:記憶は無意識のうちに書き換えられてしまう】
1.なぜ虚偽の自白をしてしまうのか
虚偽の自白は二転三転する/虚偽の自白に追いこまれるタイプとは/「ひょっとして自分が」という不安
2.記憶は時間とともに忘れ去られるもの
記憶は書き換えられる/記憶には今の状況が影響する/想像し、イメージしたことが記憶に紛れ込む/話していくうちに本人も騙されていく/別の日の記憶の断片が混入する
3.自分の行動や気持ちすべてに明確な理由などない
「無意識に」という呪文/うっかりミスには意味がある/生理学的な要因では説明がつかない心理的な意味/なぜ手紙はいつまで経っても投函されないのか/将来を予兆させる錯誤行為もある/無意識を持ち出されるとだれもが無批判になる/無意識の記憶が行動を導く
4.抑圧は無意識に行われる
本当に20年間記憶を抑圧していたのか/抑圧神話のはらむ危険性
5.自分の行動は相手が納得してはじめて成立する
聞き手の理解の枠組みに沿って説明する/自分の行動すべて理由づけできるわけではない
6.イメージが強化されると実際のことのように思えてくる
偽の記憶がどんどん増殖していく/さまざまな揺さぶりが罪悪感や責任感を刺激する

【第3章:記憶はどこまで再生できるか】
1.目撃証言の危うさ
「自分だけは大丈夫」という根拠なき心理/一度信じたイメージはなかなか拭い去れない/「この人が犯人です」をだれが証明するのか
2.目撃者の証言は思っているよりあてにならない
私たちは目の前のことを見ているようで見ていない/一度だけ会った人の顔を写真で判別出来るのか
3.記憶のメカニズム
記憶は再構成される/主観的な思いに記憶は左右される/誤情報を与えられると、記憶は変容する/質問の仕方次第で記憶は誘導できる/情報源は意外と覚えていない/記憶は辻褄を合わせる方向に向かう/記憶の歪みを防ぐには、情報源をはっきりさせておく/スリーパ効果−信憑性が高いと説得の効果も高まる/この記憶は「いつ、どこで」得たものなのか
4.記憶の再生量に影響する諸要因
強い情動を喚起されると記憶は正確さを失う/子どもや高齢者の記憶には要注意/記憶の再生を妨げる要因 ①凶器/記憶の再生を妨げる要因 ②アルコール/記憶の再生を妨げる要因 ③モンタージュ/繰り返し話していると、記憶は強化されてしまう/時間とともに記憶は薄れていく

【第4章:記憶はどこまで嘘をつくのか】
1.誘導され、揺れ動く私たちの記憶
同調の心理や暗示効果が記憶をつくり替えていく/記憶を誘導するメカニズムを解明する/話し合うことのデメリット/集団のほうが、冒険的な決定の罠にはまりやすい
2.権威者によるフィードバック効果
他人の視線が自分の意識や行動に影響を与える/無言の同調圧力/裁判員でさえ同調傾向に陥る可能性がある/どこまでが自分のオリジナルな記憶なのか/心理学的知見は、記憶の裏付けにますます重要となる

以上【目次】だけ読んでも何となく【記憶】とはやっかいなもので、【証言】が【根拠】としては、【不正確】なものと思えてくるのではないでしょうか。ましてや長い時間を経過した【事物】を扱う、歴史学という【科学】で用いる際には、【学際的】に【様々】な知見が必要となるのは必然なのは、尚更のことである。

 

【参考文献・サイト】


(*1)笠原十九司著『南京事件』 【Amazon】

(*2)エリザベス.F.ロフタス wiki 【Link】

(*3)仲真紀子【論文】『感情と記憶』 【Link】

(*4)榎本博明氏の『記憶はウソをつく』 【Amazon】

(*5)レイバーネットTV第96号「福島歩兵65連隊と南京大虐殺」 【Link】

(*6)偕行社『南京戦史』 【Link】

(*7)近藤平太夫氏の証言 【youtube】

(*8)『Eyewitness to masscre』 【Amazon】
松村俊夫【論文】『アメリカ人の「南京虐殺の目撃証人」は一人もいなかった』 【Link】



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