Jon's Photo Blog !

趣味の写真をちょこちょこと

野鳥の「コマドリ」です

2024年10月16日 | 野鳥

コマドリ(駒鳥、Luscinia akahige)は、鳥綱スズメ目ヒタキ科コマドリ属に分類される鳥類。
中華人民共和国南部、日本、樺太南部、南千島に分布。
夏季に日本やサハリン、南千島で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。日本では夏季に繁殖のため九州以北に飛来(夏鳥)する。

全長13.5-14.5センチメートル。体重13-20g。嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は薄橙色。

幼鳥は嘴の基部から口角にかけて黄色みを帯びる。オスは頭部から上胸にかけての羽衣が橙がかった赤褐色。体上面の羽衣や尾羽、翼は橙褐色。

メスは頭部から上胸、上面が橙褐色、下胸から腹部にかけての羽衣が灰色で、上胸と下胸の色彩の境目が不明瞭。


オスの成鳥は上胸と下胸の境目に黒い横縞が入り、下胸から腹部にかけての羽衣は暗灰色

亜高山帯の渓谷や斜面にあるササなどの下草が生い茂った針葉樹林や混交林、亜種タネコマドリは照葉樹林にも生息する

食性は動物食で、主に昆虫を食べる。低木の樹上や地表で獲物を捕食する

繁殖形態は卵生。崖の下など目立たない場所に木の枝や葉を使って巣を作る

3-5個の卵を産む。抱卵期間は12-14日で、雌が抱卵する。雛は12-14日で巣立つ。ジュウイチに托卵の対象とされることもある

「ヒンカラカラ」と囀る。囀りが馬(駒)の嘶きのように聞こえることが和名の由来である

ウグイスやオオルリと共に日本三鳴鳥の1つとされる。開発による生息地の破壊、

人為的に移入されたニホンイタチによる捕食(三宅島)などにより生息数は減少している

 


野鳥の「コウノトリ」です

2024年10月14日 | 野鳥

コウノトリ(鸛、Ciconia boyciana)は、鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。

日本、韓国、中国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア南東部、分布域は東アジアに限られる。また、総数も推定2,000~3,000羽と少なく、絶滅の危機にある。

中国東北部地域やアムール・ウスリー地方で繁殖し、中国南部で越冬する。渡りの途中に少数が日本を通過することもある。

全長110 - 115センチメートル。翼長58 - 67センチメートル。翼開長195センチメートル。体重3-5キログラム。全身の羽色は白いが、風切羽・大雨覆は黒。0~1歳の幼鳥のみ、中雨覆の一部が黒。翼を閉じていると隠れて見えないが、尾羽は全て白。

 

オスとメスの区別は外見だけでは判断しにくいのが特徴で、DNA鑑定などで初めて判明する。

そのため足などにコウノトリに無害な有色のプラスチックをつけるなどして個体を区別する。

河川・池沼・湿原などに生息し、日本では里山に囲まれた水田や河川のある里地に生息していた。

大陸部では9月中旬から10月中旬に渡りを始め、越冬地に10月中旬から12月に飛来し翌3月上旬まで留まる。

日本の繁殖個体群は渡りは確認されていなかったが、冬季は個体数が減少する傾向があった。

食性は肉食性が強く、魚類、カエル類、ヘビ類、鳥類の卵や雛、齧歯類、昆虫などを食べる。

水生動物は浅瀬で、ヘビ・鳥類の卵や雛・ネズミや昆虫などは乾燥した草地で捕食する。

主にザリガニなどの甲殻類やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。

繁殖様式は卵生。3歳頃から繁殖を始める。頭部を反らせ嘴を叩き合わせて(クラッタリング)求愛する。婚姻様式は固い絆の一夫一妻。

コウノトリの場合、産卵したつがいのことをペアと呼び、まだ産卵に至っていないつがいのことをカップルと定義している。

放鳥が始まった2005年以降、2019年現在まで雛を巣立たせたペアが死別以外でペア解消した例は無い。

ペア相手を慎重に吟味するため、雌雄が同行しているだけではペア・カップルとは限らない。

湿原に面した大木の樹上に巣を作る。巣は木の枝を組み合わせて作る。他の鳥類に比べたら縄張り意識が強い特徴がある。

日本の繁殖個体群は過去には3月下旬から4月上旬に繁殖していて、大陸個体群は4月中旬から4月下旬に繁殖する。

2 - 6個の卵を産む。抱卵期間は31 - 35日。造巣・抱卵・育雛は雌雄共同で行う。抱卵時、パートナーに餌を運んでくることはない。

育雛期間は55 - 70日で、6羽全てが巣立つこともある。雛は孵化してから63 - 74日は巣に留まる。

雛が生まれると親鳥は巣の中に餌を吐き戻して与え、雛は吐き出された餌を自力で食べる。口移しで餌を与えたり、雛の口に入れてやったりすることはない。

雛は、約58-71日で巣立ちする。日本では過去には6月下旬から7月上旬に巣立ち、大陸個体群は7月下旬から8月上旬に巣立つ。

巣立ち後しばらくは親鳥について餌の採り方・飛び方などを学ぶが、秋頃には親離れし、ひとり立ちまたは幼鳥・若鳥のゆるい群れを作って行動する。

親子で渡りをすることはほとんど無い。

 


野鳥の「コアジサシ」です

2024年10月14日 | 野鳥

コアジサシ(小鯵刺、学名:Sterna albifrons)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥。

全長は24 cm、ツグミやヒヨドリと同じくらいの大きさでアジサシよりも小さい。翼開長は約53 cm。翼と尾羽がツバメのように細くとがっていて、嘴もまっすぐのびる。

夏羽では頭は黒く、額、のど、腹が白、他の体の部分は薄い灰色で、嘴は黄色、脚は橙色。冬羽では嘴と脚が黒くなり、額の白い部分が拡がる。

 

ユーラシア大陸の中緯度地域で繁殖し、アフリカからオーストラリアにかけての沿岸部で越冬する。またカリブ海沿岸域やハワイ諸島にも分布している。

日本では本州以南に夏鳥として渡ってきて繁殖するが、繁殖地となる場所の減少に伴い数が減っている。

このため保護活動が行なわれることもあり、2001年に屋上で営巣が確認された森ヶ崎水再生センター(東京都大田区昭和島)

ではNPO法人が東京都下水道局などと協議して、草むらでは営巣しないコアジサシの習性に合わせた除草、

海岸や川などの水辺に生息し、狙いをつけて水にダイビングして魚をとらえる。

その様子から、鯵や鮎といった魚類にちなんで鯵刺(あじさし)の名前がつけられたと思われ、鮎鷹(あゆたか)、鮎刺(あゆさし)の異称もある。

狙いをつけるときには短時間ながらホバリング(停空飛行)をすることもある。

繁殖前にはオスがメスへ獲物をプレゼントする「求愛給餌」がみられる。

巣は川原、砂浜、埋立地などに集団繁殖地(コロニー)を作って外敵の侵入に備える。

地面にくぼみを作って2、3個の卵を産む。卵と雛は斑模様で、石ころと区別がつきにくくなっている。

天敵(カラスやノネコ、アライグマ、ハクビシン)対策などを実施している。


野鳥の「ケリ」です

2024年10月12日 | 野鳥

ケリ(鳧、計里、水札、学名:Vanellus cinereus)は、チドリ目チドリ科タゲリ属に分類される鳥類の1種である。モンゴル高原、中国北東部、日本列島で繁殖する。

冬には東南アジア、中国南部などに渡る個体も見られる。しかし、日本列島においては留鳥として、生活する個体も見られる。雌雄は同色で、成鳥の全長は34 cm程度である。

 

若鳥は、頭部からの胸部にかけて灰色でやや褐色を帯びており、胸帯は薄い。

また目は褐色で、アイリング・肉垂とも小さく目立たない。水田、畑、河原、干潟、草原などに生息する。

成鳥の夏羽は頭部から胸上部が灰青色で、体上面は灰褐色で、体下面は白く、胸上部と体下面の境目には、黒い胸帯が有る。

これに対して、冬羽は頭部からの灰青色が、やや褐色を帯びる。

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翼は先の方が黒く、基半部は白色と灰褐色で、飛ぶと、これらのコントラストが目立つ。翼の小翼羽付近には爪が有り、爪の大きさや色で、雌雄の見当を付けられる。

尾は白色で、黒い帯が入っている。目は赤橙色だが、黄色のアイリングが有る。嘴は短く、黄色で先端が黒い。嘴の付け根には、黄色い肉垂を持つ。

足は長くて黄色である。雛は、淡褐色の綿羽に覆われている。

食性は主に動物食で、昆虫類、ミミズ、カエル、小型の魚類などを捕食する。稀に穀類も食べる。

なお、非繁殖期には小群で行動するが、繁殖期を終えても群れをつくらずつがいで生活するものもいる。

繁殖期は3月から7月で、抱卵は3月初旬から中旬に始まり、抱卵・ヒナ養育に、それぞれ約1ヶ月程度かかる。

非常に警戒心が強く、テリトリーにトビやカラス、ヒトなどの外敵が近付くと、鳴きながら激しく威嚇し、追い払う。

その為、夜でも鳴き声が聞こえてくる場合がある。

この甲高い鳴き声が、日本人には「キリッ、キリッ」、「ケリッ」、「ケケッ」などと聞こえるとされ、この鳴き声から「ケリ」という和名が付いたと言われる。

 

 


野鳥の「ヒクイナ&クイナ」です

2024年10月09日 | 野鳥

ヒクイナ(緋水鶏、緋秧鶏、学名:Porzana fusca)は、ツル目 クイナ科 ヒメクイナ属に分類される鳥類。

古くは単に「水鶏」(くひな)と呼ばれ、その独特の鳴き声は古くから「水鶏たたく」と言いならわされてきた。くいなとして、三夏の季語。

中華人民共和国東部、台湾、日本などで繁殖し、冬季になるとインドシナ半島、中華人民共和国南部、日本(本州中部以南)へ南下し越冬する。

全長19-23センチメートル。翼開張37センチメートル。体重0.1キログラム。上面の羽衣は褐色や暗緑褐色。喉の羽衣は白や汚白色。胸部や体側面の羽衣は赤褐色。腹部の羽衣は汚白色で、淡褐色の縞模様が入る。虹彩は濃赤色。嘴の色彩は緑褐色で、下嘴先端が黄色。後肢は赤橙色や赤褐色。卵の殻は黄褐色で、赤褐色や青灰色の斑点が入る。

湿原、河川、水田などに生息する。和名は鳴き声(「クヒ」と「な」く)に由来し、古くは本種とクイナが区別されていなかった。

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫、軟体動物、カエル、種子などを食べる。

繁殖形態は卵生。水辺の茂みや低木の樹上にヨシなどを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20日。 

 

 

クイナ(水鶏[1]、秧鶏[1]、水雉、Rallus indicus)は、ツル目 クイナ科 クイナ属に分類される鳥類。

日本の古典文学にたびたび登場する「くひな」「水鶏」は、別属のヒクイナを指していることが多い。(→ ヒクイナを参照)

朝鮮半島、日本(本州中部以北)、シベリア東部などで繁殖し、冬季になるとインド東部、中華人民共和国南東部、日本(本州中部以南)などへ南下し越冬する

全長23-31センチメートル。翼開張38-45センチメートル。体重0.1-0.2キログラム。上面の羽衣は褐色や暗黄褐色で、羽軸に沿って黒い斑紋が入り縦縞状に見える。

顔から胸部にかけての羽衣は青灰色。体側面や腹部の羽衣、尾羽基部の下面を被う羽毛は黒く、白い縞模様が入る。

虹彩は赤い。嘴は長い。嘴の色彩は褐色で、基部は赤い。後肢は褐色や赤褐色。

卵の殻は黄褐色で、赤褐色や青灰色の斑点が入る。繁殖期は嘴が赤い。

湿原、湖沼、水辺の竹やぶ、水田などに生息する。半夜行性で、昼間は茂みの中で休む。和名は本種ではなくヒクイナの鳴き声(「クヒ」と「な」く)に由来し、古くは本種とヒクイナが区別されていなかった。驚くと尾羽を上下に動かし、危険を感じると茂みに逃げ込む。

食性は雑食で、昆虫、クモ、甲殻類、軟体動物、魚類、両生類、小型鳥類、植物の茎、種子などを食べる。

 

繁殖形態は卵生。オスがメスの胸部に嘴で触れ、翼や尾羽を上げて下尾筒を収縮させる。メスは鳴き声をあげながらオスの周囲を徘徊し、嘴を互いに擦り付けたり羽づくろいをして求愛する。

またオスはメスに食物を与える求愛も行う。繁殖期にペアで縄張りを形成する。草原、ヨシ原などに枯れ草などを組み合わせた皿状の巣を作り、6-11個の卵を産む。

雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は19-22日。雛は孵化してから2-3日で巣立ち、20-30日で飛翔できるようになる。生後1年で性成熟する。