淀川(よどがわ)は、大阪湾に注ぐ日本の一級河川。
滋賀県、京都府および大阪府を流れる淀川水系の本流である。琵琶湖から流れ出る唯一の河川である瀬田川(せたがわ)が宇治川(うじがわ)、淀川と名前を変える。
流路延長75.1 km、流域面積8,240 km2。なお、先述の流路延長は琵琶湖南端よりの延長であり、河口から最も遠い地点は滋賀県・福井県の分水嶺である栃ノ木峠であり、淀川の源の石碑が設置されている。
敦賀駅より北に位置するこの場所は琵琶湖へ流入する河川・高時川の水源地であり、そこからの河口までの直線距離は約130 km、流路延長に換算すると約170 kmとなる。
瀬戸内海に流入する河川の中で流域面積が最も広く、流域人口は西日本で最も多い。
また琵琶湖に流入する河川や木津川などを含めた淀川水系全体の支川数は965本で日本一多い。
第2位は信濃川(880本)、第3位は利根川(819本)となっている。大津市で琵琶湖から流れ出る。ここでは瀬田川と呼ばれる。
京都府に入る辺りで宇治川と名を変え、さらに京都府と大阪府の境界付近、大山崎町で桂川・木津川と合流する。
この合流地点より下流が狭義での淀川となる。その後も大阪平野をおおむね南西に流れ、大阪市で大阪湾に注ぐ。
都島区付近で旧淀川と分流し、以降の本流を新淀川と称する場合もある。旧淀川は大川・堂島川・安治川と名前を変えて大阪湾に注ぐ。
なお、河川法上では琵琶湖が淀川の水源としている。したがって、琵琶湖より流出する瀬田川・宇治川は法律上では淀川本流である。
また、琵琶湖に注ぐ全ての河川も、水系では淀川水系として扱われる。さらに、派川(分流)である神崎川に合流する安威川・猪名川などの河川も淀川水系として包括される。
江戸時代までは大和川も淀川に合流していたが[注釈 2]、付け替えによって本流が分離され、現在は独立した水系として扱われている。
ただし、大和川の旧本流である長瀬川、および平野川が現在でも大和川から分流し、第二寝屋川・寝屋川を経て旧淀川に合流している。
大阪市域は海が近いため地下水には塩気があり、江戸時代には淀川の水が飲料水として使われた。
2001年時点では、水環境の研究者の目線で言えば大阪の水は京都の水と同じくまずい水の最右翼に入るとされているが、天明年間など江戸時代には水は京か大坂かともてはやされていた。
「瀬田川」は瀬田、「宇治川」は宇治、「淀川」は巨椋池の出口にある淀(川が緩んでできた淀みを意味)など、沿岸の地名に由来する。
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