人が不幸になるのは必ずしも不幸な条件があるからではありません。実際には、不幸になる条件がない
場合でも心が不幸だと感じれば、その人の人生は不幸になり、どんな環境であれ心が幸せだと感じることが
できれば、その人の人生は幸せになるのです。
人は生きているだけで十分喜びを感じ、元気に歩けるだけでも嬉しくて感謝することができます。こう考え
てみると、日常生活の中で幸せを感じられる条件はとても多いのです。病気になることも、困難に遭うこと
もあるでしょう。友達と仲良く過ごすときもあれば喧嘩をするときもあるかもしれません。このように毎日
の生活は流れて行きますが、時として人生の中で本当に大変な問題にぶつかるときがあります。それは、私
たちの心の中に良くない考えが浮かび上がり、それが心を掴み引っ張っていくときです。そうすると心が不幸
な方向へと引きずられていき、挫折と絶望の中に陥ってしまいます。これが、邪悪な存在に引っ張られた人々
に共通する姿です。