私の知り合いに小柄で可愛い女の子がいました。彼女は末っ子で、彼女が２０歳の時に両親はとうに還暦を迎えていましたが、末っ子のことでいつも気をもんでいました。彼女は腎臓が悪かったのです。腎臓は血液からの不純物をろ過して膀胱に送り、小水として外に出す役割をしています。普通の人なら当たり前のことですが、彼女にはできませんでした。彼女が水を飲めば排泄されずに体がむくんでしまうのです。そのため水をほとんど飲めませんでした。彼女は3日に１度、病院で透析をしていましたが、透析はとても大変でした。透析を終えて家に帰ると疲れ果て、次の日は起きられないほどでした。2日後になってやっと良くなりますが、またその次の日には透析をしに行かなければいけません。人生の3分の２は闘病生活であり、残りの3分1だけ普通に暮らすことができました。透析をするための費用もたくさんかかりました。ご両親は『私たちが死んだらこの子はどうなるの？』と常に心配をしていました。