原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

川内原発で福島レベルの事故想定 九大チームが試算

2012-05-14 22:27:10 | 未分類

川内原発で福島レベルの事故想定 九大チームが試算

 
(2012 05/14 06:30)
福島第1原発事故と同規模の事故が、川内原発で2011年3月11日に起こったと仮定し、九州大研究チームが放射性セシウム137の拡散を試算した図
 九州大学応用力学研究所の竹村俊彦准教授(大気環境学)らの研究チームは13日までに、福島第1原発事故と同規模の事故が、九州電力川内原発(薩摩川内市)で起きた場合の放射性物質の広がりを試算した。ほぼ鹿児島県本土全域に広がるだけでなく、阿久根市や鹿児島市周辺など川内原発から30~50キロ圏でも避難の必要な可能性があるほか、熊本県天草諸島南部などでも汚染が懸念されるという。
 日本原子力研究開発機構は、福島原発事故で、2011年3月11日の発生から同25日までに、放射性セシウム137が約5200テラベクレル(テラは兆)放出されたと推定している。竹村准教授のチームは川内原発でも同じ量が飛散したと仮定。大気汚染などの解析モデルに、福島の事故と同じ期間中の鹿児島県内の風向や風速、雨量などの気象庁データを入力し計算した。
 
 
 
 
 
 
 
 

認めたくない日本の憂うべき現状「三井化学大竹工場は劣化ウラン弾の秘密工場だった」

2012-05-14 12:15:44 | 未分類

認めたくない日本の憂うべき現状「三井化学大竹工場は劣化ウラン弾の秘密工場だった」

http://blog.goo.ne.jp/adoi/e/859741febbb07a74f8f93b23b9b3429f より
 

認めたくない日本の憂うべき現状
2012-05-10 10:07:59

福島の原発事故の件については、私もすっかり呆れており、これ以上関連記事を掲載することにどれだけの意味があるのか、疑問に思っているところです。そんな最中、私の情報提供ソースから、日本の裏核産業に関してまたしても情報が入ってきました。

相変わらず確認の取り様がないので、聞いたままを掲載するのは憚られるのですが、その内容に一定の合理性が認められるので、未確認情報とお断りしながら、今回の記事ネタとして使わせていただきます。この事件は、大きく報道されたこともあり、綿密に放射線測定を重ねることによって、状況証拠的な裏付なら取れるかもしれません。残念ながら、私は中々現地へ赴けませんので、近くに住む方々の検証に期待を寄せたいと思います。


■三井化学大竹工場に眠る劣化ウラン

 この情報は、先月4月22日、山口県岩国市の三井化学岩国大竹工場の酸化塔で発生した爆発事故について述べています。そして、この事故に関するメディア報道の中にある以下の文言について詳細に触れています。

この工場には、放射性物質である「劣化ウラン」が入ったドラム缶をおよそ3,400本保管しているということだが、異常はなく、被害もなかったという。
 報道ソース(FNN)
 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00221770.html

地元自治体も「劣化ウラン」は寝耳に水だったようで、管轄の文部科学省に安全確認を要請した模様です。

同社は3月28日と爆発があった4月22日以降の保管倉庫と周辺の放射線量が毎時0.22~9.31マイクロシーベルトを示し、「事故前後で数値は変わっていない」と説明したという。
 報道ソース(中国新聞)
 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205020009.html


写真1:三井化学大竹工場(山口県岩国市)
    黄枠内が工場敷地


写真追1:1回目の爆発


■原子力発電所の2次産業

三井化学大竹工場は原子力発電所の使用済み燃料から発生する「核燃料廃棄物(アイソトープ)」を扱っているとのことです。ここで今一度、原子力発電所が実際に行っている業務を優先順位の高い順から箇条書きにしてみます(裏ビジネス含む)。

 1.プルトニウム生産 - 兵器用
 2.トリチウム生産 - 水素爆弾、中性子爆弾、核融合実験炉の材料
 3.アイソトープ生産 - 医療用、実験資料、蛍光塗料、LED照明、兵器用

あれ?発電は?と思われた方も多いと思いますが、実際には、発電はこれらの工業生産過程の余剰熱を使って水蒸気タービンを回しているだけのことであり、原子力発電所の存在意義とはまさに、放射性物質の生産にあるとも言えます。その意味では「使用済み核燃料」とは、立派な工業生産物であると言えましょう。しかも、上記のリストから分るように、その多くが軍事目的(兵器生産)であり、一般には民生用と思われているアイソトープに関しても、その使用目的のほとんどが軍事用であることは、もはやこの業界での常識となっています。


■劣化ウラン弾は兵器用アイソトープの主力生産物

兵器用アイソトープから生まれるのが劣化ウラン弾です。劣化ウラン弾には大きく分けて二種類有ります。

 1.アイソトープ弾:住民や家畜を放射能で殺す(ウラン238は含まない)
 2.炸裂弾:国土、環境に放射能を撒き散らし焦土とする(ウラン238を含む)

劣化ウランはその硬質な物性のため、弾頭部分など兵器の構造材に再利用されていると喧伝されていますが、現実には、放射能による生物殺戮兵器であることは明らかです。私も国際軍事評論家B氏から、劣化ウラン弾に関する米陸軍軍医による過去の研究論文をお借りして読んだことがありますが、その中に、"人体(使用する兵士も含む)に非常に有害な為、使用は好ましくない"と、劣化ウラン弾の配備を問題視する記述があったのを覚えています。

これらの爆弾は湾岸戦争やアフガニスタン戦争で米軍に使用され、その放射能が偏西風に乗って、戦地だけでなく、日本を含む世界中が汚染されてしまい、その結果、自然背景放射の100万倍も汚染されたことは、これまで劣化ウラン問題を調査されている方ならとっくにご存知のことかと思います。


■三井化学大竹工場は劣化ウラン弾の秘密工場だった

以上までは前置きです。この情報源はここから恐ろしい日本の暗部について語り始めます。それは、三井化学大竹工場内に、

 1)アイソトープ爆弾の弾頭工場、
 2)炸裂弾の小弾頭(炸裂弾に詰め込まれている中身)工場

の二種類の工場が存在し、ここで造られた爆弾弾頭は全て、近くにある米軍の岩国基地に供給されているというのです。


図1:三井化学大竹工場と米軍岩国基地の位置関係

しかも、米軍が保有しているの劣化ウラン弾を製造しているのは、グアム島の米軍基地内と、岩国の三井化学大竹工場の二箇所だけであり、アメリカ本土には存在していない。つまり、三井化学大竹工場こそは、劣化ウラン弾の2大生産拠点の1つだったと言うものです。


■岩国基地の地下に眠る核兵器

以上に加えて、岩国基地の地下に保管されている核兵器群についても詳細なレポートが届いています。それを以下に記述します。

 (1)原子爆弾完成品 72本 (2m×50cm)
   ---長崎級の30倍程度の威力
 (2)アイソトープ弾頭 580個 (40cm×40cmの円柱)
 (3)炸裂弾頭 330個 (40cm×30cmの卵形)
   ---弾頭当りの炸裂小弾数150個

この内、(2)(3)の劣化ウラン弾頭については、どちらも三井化学大竹工場内で生産されたものであるとのことです。また、原子爆弾についてはアメリカ本土から輸送されてきた物であるとのことです。


■大竹工場に今も眠る恐怖の放射性物質

非核三原則とは言っても、本ブログでは、123便事件に絡む日本の核兵器生産、自衛隊の核兵器配備の可能性について、これまで何度も言及してきました。ですから、米軍基地内の兵器庫や寄航する軍機・艦船に核兵器が搭載されているなどというのは、むしろ常識であり今更驚くことではありません。当然の話です。

問題となるのは、日本の民間工場が外国軍のためにせっせと(準)核兵器を製造しているという点です。その秘密工場について、情報からその存在位置を推定してみました。海に面しているということなのですが、航空写真からでは三井化学大竹工場内に適当な工場群が見つかりません。情報を文字通り解釈した場合に考えられるのは、三井化学大竹工場の東側に隣接する新日本石油の精製工場内となります。これまでの日航機事件の調査で、隣接し合う民間工場間で、人や資材を融通し合っていると思われるケースを見てきた経験から、三井化学の出張工場が新日石工場内にあっても特におかしいとは思えません。しかしここでは、疑問符付きながら、大竹工場敷地内における秘密工場の推定位置(工場群の北端)と、そこに保存されている放射性廃棄物(ドラム缶)の数量を図2及びキャプションに示します(*1)。


図2:秘密工場の推定位置と放射性廃棄物の貯蔵庫
   (東側海沿いにある新日本石油精製工場の敷地内かもしれない)
   A:炸裂弾工場: 500kg放射性廃棄物缶が約600本 
   B:アイソトープ弾工場: 400kg放射性廃棄物缶が約300本
   C:核廃棄物貯蔵庫: 同様の放射性廃棄物缶が約3700本

放射性廃棄物缶に納められている放射性物質の構成は

 ・サマリウム(Sm)
 ・プロメチウム(Pm)
 ・テクチニウム(Tc)
 --- 以上で6割 ---
 ・ストロンチウム(Sr)
 ・バリウム(Ba)
 ・テルル(Te)
 ・ジルコニウム(Zr)
 ・他(全50種程度)

となります。セシウム(Cs)に関しては3%前後であり、これらの存在比率は福島原発事故によって放出された放射能性核種の比率とほぼ一緒であると言います。サマリウム147の半減期は1.06×10の11乗年(約1000億年)ですから、宇宙の開闢から現在までの時間(約137億年)を以ってしても、放射線量が殆ど変化ないという大変恐ろしい物質です。蛇足ですが、これらが福島の放出核種の中に同割合で含まれているのなら、今現在、自然環境の中でどのように存在しているのでしょうか?環境中セシウムの測定は一応の目安にはなりますが、サマリウムやプロメチウムなど、セシウムよりはるかに放出量が多い危険な核種についての情報があまりに少なすぎます。

*1 放射性廃棄物:山口県などの石灰岩地帯は自然放射線値が高いと言われていたが、本当なのか?これら放射性廃棄物の影響ではないと言えるのか?今回の情報を基に再調査する必要があるだろう。また、政府が進めている放射能汚染瓦礫の全国拡散の真の理由とは、秘密裏に作られたプルトニウム保管庫(参照:「認めたくない福島の憂うべき現状3」)や、全国の放射性物質取り扱い事業所内に存在する不法な核廃棄物の存在を隠蔽するためなのではないだろうか。


■爆発事故は身を挺した内部告発

最後に、4月22日起きた爆発事故について、情報はこう結んでいます。

 「爆発の原因ですが、人為的に引き起こされたもので、会社のある幹部が行った(中略)・・なぜ、自社の工場をわざわざ爆発させたのか、その理由はアメリカ軍と三井化学と電力会社と日本国政府の陰謀を世間に公表したかったからです。

これまでの情報が事実であるなら、三井化学や東電など電力会社、日米政府・軍が行っている行為は、日本だけでなく地球の存亡に関わる大きな背徳行為です。人の心に少しでも良心が宿っているなら、この事実を見て見ぬ振りはできなかっただろうと容易に想像されます。この勇気ある内部告発者は今どうなったのでしょうか。たいへん気になります。


写真2:三井化学株式会社
    代表取締役社長 田中 稔一氏
    この情報が事実であるならば、同じ日本国民として
    あなたに問い質したいことが幾つもある


 * * *

日時を正確に覚えていませんが、10年位前、私が住んでいた町にある三井化学の工場が火災事故を起こしました。工場に上がる火を見て市の消防車が出動したのですが、同工場は門を閉ざし、消防関係者を一歩も中に入れませんでした。工場内の私設消防隊が対応するということで門前払いをしたのですが、火の手の上がった工場は、結局焼け落ちてしまったようです。

危険な化学物質があれば専門的な消化方法を取らざるをえないことは分ります。しかしそれがいったい何なのか、工場は地元に何も説明をしなかった。その後、「三井化学は何かヤバイものを作っている」という噂が町中に流れたのは言うまでもありません。

今回の情報についても真偽は不明です。しかし、「認めたくない福島の憂うべき現状」でお知らせした内容とその背景は全く変わりありません。原子力発電という大義名分が全くの虚構であり、その実態は、日本国民と世界の人民を欺く世界的な核兵器産業であるという告発です。そして、大竹工場の件が事実であるなら、米軍だけでなく我が日本国も湾岸戦争、イラク戦争、そしてアフガニスタン戦争の間接的加害者であり、劣化ウラン弾によりばら撒かれた放射能の影響により、イラクで急増している癌・白血病や奇形について国際的にも重大な責任を負う立場ということになります(*2)。

もちろん、その告発内容は、本ブログのメインテーマである「JAL123便日航機墜落事件」とも密接に絡みます。核が生み出す巨額の金に酔いしれ、その核で世界規模の殺人行為を繰り返す非道の輩とは、まさに123便と乗客乗員の命と共に秘密を隠そうとしたグループと重なります。これから始まる新シリーズ「見えざる人々と神の鉄槌」は彼らに対する最終宣告でもあります。鉄槌が下るその前に、神の前に跪き許しを乞うことを、私は強く求めます。

*2 劣化ウラン弾によるイラクでの被害状況:下記のURLをご参照ください。
「劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響について」
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/du_human_effect.htm


写真3:京都、木嶋坐天照国御魂神社の三柱鳥居


ET IUDICABIT GENTES ET ARGUET POPULOS MULTOS ET CONFLABUNT GLADIOS SUOS IN VOMERES ET LANCEAS SUAS IN FALCES NON LEVABIT GENS CONTRA GENTEM GLADIUM NEC EXERCEBUNTUR ULTRA AD PROELIUM
DOMUS IACOB VENITE ET AMBULEMUS IN LUMINE DOMINI
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。
ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう。
(イザヤ書 第2章4,5節)

管理者 日月土
コメント (0) |  トラックバック (0) | 
 
 
 

JAL123便墜落事故-真相を追う-折れなかった垂直尾翼(番外編)

2012-05-09 17:58:22 | JAL123便墜落事故
今月6日、茨城県つくば市、栃木県真岡市にかけて竜巻が発生、大きな被害をもたらしました。気象庁が発表したつくば市の風速は、"F2"級(風速50~69m/h) ということです。以下の写真(写真1)を見ればその突風の凄まじさが窺い知れます。


写真1:竜巻の被害状況を伝える報道写真
    風速最大69m/h

話の展開としてちょっと強引かもれませんが、以下の写真(写真2)は1985年8月12日に発生した日航機123便墜落事故(正しくは事件)で、乗客が機内を様子撮った写真です(1990年に公開)。事故当時の運輸省事故調査委員会の発表によると、機体後部の圧力隔壁の断裂により機体の内外で圧力差が発生、機内に風速200m/hの気流が生じ、その猛烈な気流が隔壁を突き抜け、垂直尾翼を破壊したとしています。

長く本ブログを読まれてきた読者様なら、もはや寝言としか言いようのない説明ですが、この写真は酸素マスクが落下していることから、最初の異常、つまり調査書で言うところの圧力隔壁の断裂後に撮られたものと認められます。


写真2:風速200m/hの気流が通過した後?の123便機内

これ以上多くを語りませんが、123便墜落の原因が今でも圧力隔壁の修理ミスによる事故であると思われている方は、上記2点の写真をよく見比べてください。そして、このような科学的事故原因を提唱した、当時の専門家たち、国立大学教授たちの空々しいまでの高説を、皆さんの常識で疑ってみてください。いわゆる専門家と呼ばれる人々のまやかしは、26年の時を越えて、311の福島原発の事故でも再現されました。私たち日本国民は、これ以上この人たちに騙されてはなりません。


 * * *

今回の竜巻で被害に会われた全ての皆様に、心からお見舞い申し上げます。


VOS EX PATRE DIABOLO ESTIS ET DESIDERIA PATRIS VESTRI VULTIS FACERE ILLE HOMICIDA ERAT AB INITIO ET IN VERITATE NON STETIT QUIA NON EST VERITAS IN EO CUM LOQUITUR MENDACIUM EX PROPRIIS LOQUITUR QUIA MENDAX EST ET PATER EIUS
あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。
(ヨハネの福音書 第8章44節)

管理者 日月土

日本人が知らない 恐るべき真実「劣化ウラン弾は、原発の廃棄物処理!?」

2012-05-14 12:10:47 | 未分類

日本人が知らない 恐るべき真実

■ 劣化ウラン弾は、原発の廃棄物処理!?

 天然のウランは、ウラン238が99.3%、ウラン235が0.7%という割合で出来ています。
ウラン238は特殊な環境でなければ核分裂は起こりにくいのですが、ウラン235は核分裂を起こしやすいので「燃えるウラン」とも言われます。つまり、天然ウラン程度のウラン235の比率では原子力発電所の燃料としては使えないので、ウラン235の比率を天然のものよりも高める「ウラン濃縮」という作業が必要となります。
この「ウラン濃縮」のあとに出る低レベル放射性廃棄物(ほとんどがウラン238)を劣化ウランといいます。

100万キロワット級原発を1年間動かす場合、燃料として濃縮ウランが30t必要となりますが、そのときに発生する劣化ウランは160tにものぼります。

2003年1月末現在、日本の原発は53基、電気出力総計459.7万kw。世界で運転中の原発は436基、合計出力は3億7373万7000kw。これらが全部フル稼動するとすれば1年間に発生する劣化ウランの量は、日本の原発分で7300t余り、世界全体では実に6万tにも達することになります。2002年12月31日現在、貯まっている劣化ウランの量は、一位の米国で約73万t、二位のフランスで約30万t、三位の日本で約1万tといわれています。

 この膨大な劣化ウランを兵器として米国が転用したのは、1970年代前半だったとされています。
もともと比重の大きいウランは、砲弾や銃弾に使えば鋼鉄などを紙のように打ち抜きます。湾岸戦争ではイラクの戦車が次々に爆発炎上しました。これは、撃ち込まれた劣化ウランが鋼鉄の装甲板に命中した衝撃で高温になって溶け、戦車内部に飛び散り、瞬時に自然発火し、摂氏3000度以上の高熱により戦車の砲弾や燃料に引火したためです。

 この圧倒的な威力に魅せられた台湾、韓国、タイ、イスラエル、サウジアラビア、トルコ、クウェート等20ヶ国の政府が、劣化ウラン弾を購入し、配備するようになりました。劣化ウランはウラン濃縮で出る核廃棄物であるため、原材料費は無料に近く、ウランの代替になるタングステンなどの金属に比べてコスト的にきわめて安上がりです。膨大に生み出され続け処分に困る核のゴミを兵器として外国に売却できる、また廃棄(爆弾として投下)できることは、米国エネルギー省と軍事産業にとって一石二鳥の策なのでしょう。

 しかし、劣化ウラン弾を使用される側に立てば、非常に恐ろしい兵器です。
劣化ウラン弾は目標に当たるとウラニウム粒子が微粉末状になって拡散します。つまり、放射能が空気中や水に紛れ込んで広い範囲に広がり、環境や人体を汚染するのです。生き物は自然につくられた放射能は貯めませんが、人工的につくられた放射能の方は栄養と間違えて貯めてしまいます。植物が栄養と思って集め、それを微生物が集め、それを小さな生物が集め、それを大きな生物が集め、と数万倍に濃縮してしまうのです。ですから、環境中に放出された放射能は低レベルでも、人間が取り込むときには数万倍の濃度に変わっています。

 放射線の影響は外から浴びるより、体内に食べ物などから取り込んだ時の方が、被害が大きくなることがわかっています。
放射線の影響被害は、距離の二乗に反比例しますから、1メートルの距離からの影響を1とすると、体内の細胞表面から0.1ミリのところにある放射性物質による被爆の影響は1億倍になってしまうのです。
内部被爆の場合、飛距離の短いアルファ線とベータ線は身体の中で止まってしまうので、持っている全てのエネルギーが細胞組織原子のイオン化等に使われます。
アルファ線の走る距離は、身体組織の中では40マイクロメートル(1マイクロメートル=1000分の1ミリメートル)、その間にほぼ10万個のイオン化がなされます。その時、結合していた原子同士が切断され、染色体などが損傷を受けるのです。また、切断された原子同士は再び結合しようとします。イオン化された個所が離れている時は、安全に元の相手と手を結ぶことができますが、イオン化された個所が密集していると誤った相手と結合してしまいます。「高密度にイオン化がなされること」「誤った再結合をした細胞が活動し始めること」この2つ理由で癌の芽が生じる可能性が極めて高くなるのです。

 特に成長期にある人ほど被害を受けやすく、大人より子どもは10倍敏感、胎児は100倍敏感といわれています。

空気や食べ物を通じて体内に取り込まれ被爆した結果、イラクでは多くの子どもたちが白血病を中心とした悪性腫瘍となりました。また、経済制裁によって薬がないという背景もあり、大勢の子どもたちがなす術もなく死んでいったのです。

【グラフ】バスラにおける小児ガンなどの発症推移
http://www.nodu.net/du/DUandUSwar_yamazaki02.htm

【参考】劣化ウラン関連の諸資料リンク
http://www.jca.apc.org/DUCJ/siryo/siryo-i.html

 米軍は、湾岸戦争で300〜400t、アフガニスタンで500〜1000t、イラク戦争で800〜2000tの劣化ウラン弾を使用したとされています。
また、ボスニアやコソボでも使用されました。劣化ウランの放射能半減期は45億年ともいわれています。これほど長期に渡り殺傷能力を持つ兵器は他にありません。原発が稼動し続ける限り、劣化ウラン弾が地球を汚染していき、人間を破壊していく可能性も高いと思われます。

【2005.8.19】

 

http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=PIBcaROaSmAJ&p=%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3+%E5%8A%A3%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%BC%BE+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C&u=www.anti-rothschild.net%2Ftruth%2Fcolumn%2Fpart1_17.html