直接観戦した訳ではないから解からないが、現在6位とFC東京より上位にいる広島とはいえ、故障者が続出している広島にも勝つことが出来なかった。東京は平松が怪我で戦列を離れたが、久しぶりに梶山が今季初先発。徳永とボランチを組むこととなった。そのため、羽生が左MFの位置に。
主導権を握った展開ながらも、ゴールを決められない東京。一方、広島は佐藤寿人から山岸へと流れるようにわたってゴールを決める。ここぞ、という時の決定力がものをいった試合だったようだ。ショートコーナーからのパス回しから、羽生の放り込みに森重が頭で反応して同点にしたものの、広島のカウンターからのスピーディなパス回しでエリア内に進入され、山﨑のスライディング・ゴールで再び失点。その後、梶山をキムと交代させ、今野をボランチに上げて広島陣内に攻め込むも、得点を奪えずに1-2で敗れた。
平山が怪我ではなくて前半で交代、赤嶺を投入という経緯からも解かるように、決定力不足の深刻化が止まない。数だけではその効果や質までは問えないとはいえ、シュート数は広島の8本に対して23本を数えた。広島・ペトロヴィッチ監督が「対戦したFC東京は日本の中ではベストチーム。我々が勝利できたのは、ラッキーが我々サイドについたというのもある。前半、FC東京はいい得点チャンスがあったんじゃないか」とコメントしているように、ラッキーという軽めの言葉ではあるが、暗に東京の決定力のなさに助けられて余りあるということを仄めかしているようだ。
こればかりは、常に小平で練習し続けてその精度を高めていくしかない。現状の戦力ではこれ以上望めないということではない。だから、ひたすら練習し、チャレンジし続けることだ。平山にしても、石川にしても、赤嶺、鈴木もそうだが、一つきっかけが生まれれば、“好”の連鎖に繋がっていくはずだ。ゴールの可能性がある瞬間を逃さないよう、常に五感を研ぎ澄まして、枠へシンプルにシュートを放つことを実践し続けていってもらいたいところだ。
◇◇◇
Jリーグディビジョン1 第9節
2010/05/01 広島ビッグアーチ
広島 2(1-0、1-1)1 FC東京
【得点】
(広):山岸(24分)、山﨑(68分)
(東):森重(56分)
観衆:19,549人
天気:晴、無風
<メンバー>
20 GK 権田修一
33 DF 椋原健太
03 DF 森重真人
06 DF 今野泰幸
05 DF 長友佑都
02 MF 徳永悠平
10 MF 梶山陽平 → 17 DF キムヨングン(70分)
18 MF 石川直宏
22 MF 羽生直剛
13 FW 平山相太 → 09 FW 赤嶺真吾(28分)
16 FW リカルジーニョ → 24 FW 重松健太郎(62分)
01 GK 塩田仁史
08 MF 松下年宏
14 MF 中村北斗
11 FW 鈴木達也
最新の画像もっと見る
最近の「FC東京」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事