天皇杯、ナビスコ準々決勝をこなしてのJリーグ再開の相手は、宿敵(?)浦和。
自身のネット環境の不具合もあるが、タイミングも遅いし(この記事のアップのタイミングもそうだが)、終わったナビスコのことは記事にしない。
キンヨングンが出場停止で出られないが、羽生が帰ってきた。高橋がワンボランチの4-3-3の布陣か。過去5年超、浦和からは勝っていない。こちらも好調とはいいがたい浦和であれば、是非ここで勝利して、上昇のきっかけを掴みたいところだったが……。
20分過ぎ、羽生が怪我で交代のアクシデント。急遽今野を入れるが、連係もなかなかフィットせず、浦和に押し込まれる。
さらに、37分にはボランチ出場の高橋が怪我。代わりに石川が入り、今野がCB、徳永、梶山のダブルボランチの配置とせざるを得なかった。前半に2人の負傷交代を余儀なくされては、勝利はなかなか厳しい。それでも何とか前半をスコアレスで折り返す。
だが、両者決め切れない展開が続いた後半中盤、ドリブルでエリアに進入した原口を森重が倒してPK。これをポンテが難なく決めて浦和に先制される。
東京はリカルジーニョに代えて最後の交代の一枚を平山と決め、反撃をうかがう。だが、浦和に攻められる時間が長くなりつつあったなか、90分に近い時間に今度は鈴木が負傷。東京はシュートになかなか持ち込めず、PKによる1失点で浦和に勝てない記録をまた伸ばすこととなった。
ポストやバーに当たるアンラッキーなシュートもあった。でも、それはそれ。あと数センチ枠の中へボールを蹴り入れればいいことだ。
前半で二人を交代しなければならないアクシデントは不運だった。しかも、羽生の交代は大きい。東京というチームは個人的には羽生のチームだと考えているので、彼がフリーランニング出来る状況でないと、東京に大きなアドヴァンテージは生まれない。そして、一番問題なのは、メンタリティの弱さだ。それが、消極的な攻撃を生んでいる。無駄に手数をかけてシュートのチャンスを失ったり、カウンター速攻と思いきやハーフウェイ・ラインあたりで失速、足元ばかりの横パス、アクセントにもならないバックパス……どれも消極的なものばかり。それが、相手へ恐怖感を与えないばかりか、自滅のミスとなり、相手へビッグチャンスを与えてしまう。今に始まったことではないが、特に徳永、梶山のそれは目を覆いたくなるようなパフォーマンスだ。
こういう時にはガムシャラに奮い立たせてくれるムードメイカーなりが必要なのだが、残念ながら東京にそういう人材は今のところ見当たらないようだ。この負の連鎖を断ち切るのは、戦術以上に気持ちだということに皆が気づいて実践することが大切なのだが……。
◇◇◇
Jリーグディビジョン1 第22節
2010/09/12 味スタ
FC東京 0(0-0、0-1)1 浦和
【得点】
(浦):ポンテ(66分、PK)
観衆:29,959人
天気:曇り、弱風
<メンバー>
20 GK 権田修一
33 DF 椋原健太
02 DF 徳永悠平
03 DF 森重真人
14 DF 中村北斗
04 MF 高橋秀人 → 18 MF 石川直宏(37分)
10 MF 梶山陽平
11 MF 鈴木達也
22 MF 羽生直剛 → 06 DF 今野泰幸(20分)
16 FW リカルジーニョ → 13 FW 平山相太(67分)
39 FW 大黒将志
01 GK 塩田仁史
08 MF 松下年宏
19 MF 大竹洋平
27 FW 前田俊介
◇◇◇
浦和側ゴール裏。
相変わらずの大入り(だが、3万人を切ったのは、両チームの順位の影響か)。
ゴール裏中央に集まってジャンプをし始める赤い集団。
東京の命運はこの“22”に掛かっていると思うのだが……。
ユルネヴァ中の東京。
もちろん浦和はそれをかき消すように応援を始める、と。
試合開始前の整列。
このときまでは歓喜を期待していたのだが……。
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