結果から見ると、松本山雅3度目の連敗。しかも、これまで勝ち星がなかった最下位のジェフリザーブズに負けての3連敗に、試合後サポーターからは罵声も飛んだ。
雨模様となりスリッピーなコンディションもあり、浮き球を交互に飛ばし合うというようなタイトな試合となった。ボール・コントロールも難しかったこともあろうが、全体的にジェフリザーブズのスピードと球際の強さに後手を踏んだ松本山雅は、ボールを落ち着かせることが出来ない。セカンドボールもことごとく奪われ、主導権は完全にジェフリザーブズが握っていた。前半は、ジェフの攻撃を何とか山雅が凌ぐという展開。
後半に入っても、ボールを落ち着かせられない山雅は、自陣ゴールに近い位置でボール処理を誤ったところ、相手がゴールへ向かって走りこんできてボレー気味にシュート。これがゴールとなりビハインドでゲームは進む。
選手交代枠を3つ使い、前がかる山雅。ラスト10分くらいは相手のゴールへの強い意識を感じたが、時既に遅しという感じで試合終了となった。
迷走……という言葉が一番当てはまるのかもしれない。連係が取れず、特に中盤でボールを収めることが出来ないので、サイドへの視野の広さも確保されない。結局、エリア内へ進出したとしても、途中で突っかかってカウンターを食らう。また、得点の匂いのする展開がほとんど起きないで終わる。
試合後、サポーターへ挨拶する選手・スタッフたちに対し、スタンドのサポーターからは拍手と怒号、罵声が混じった何とも言えない空気に包まれた。なかなか思い通りにならない苛立ちもあるだろう。だが、考えてみれば、JFL昇格初年度。Jへの昇格を目標に臨んだ今季だが、それほど甘くはないのも現実。
気持ちの面でまとまりがないというのは、チームとしてのスポーツにおいてはマイナスだ。だが、自信を喪失しかけている彼らには何が必要かを考えなければならない。チームもサポーターも。これ以上萎縮させてしまうことは絶対に避けなければならない。ある程度の開き直りと現状でベストを尽くすという意識を高めて、1つ1つの試合を大事に戦う。まずは、これを実践すること、そして勇気を持つことを恐れず、周囲を信頼すること。それをまずは考えて、何が足りないのかを考えることが先決だ。非難するときはいつでも出来る。失った自信を取り戻すことが先決なのだと思う。
◇◇◇
JFL 前期第12節
2010/05/23 千葉県総合スポーツセンター東総運動場
観衆:402人
ジェフリザーブズ 1(0-0、1-0)0 松本山雅
【得点】
(ジ):福田(57分)
<メンバー>
GK 01 原裕晃
DF 19 阿部琢久哉
DF 20 須藤右介
DF 03 山崎透
DF 02 玉林 睦実
DF 16 鐡戸裕史 → MF 09 今井昌太(63分)
MF 07 北村隆二
MF 05 斎藤智閣 → MF 25 大西康平(72分)
MF 13 石田祐樹
FW 24 木島徹也 → MF 09 木村勝太(63分)
FW 10 柿本倫明
GK 18 石川扶
MF 17 本田真吾
◇◇◇
ジェフリザーブズ側横断幕。
松本山雅側横断幕。
選手達を迎える松本山雅応援席。
雨模様のなか、松本からも多くのサポーターが参戦。
選手達を迎える松本山雅応援席。
今日こそは決めてくれ。
ジェフリザーブズサポーター。
整列。
メインスタンドも山雅カラーの緑一色。
各ポジションに散るジェフリザーブズの選手達。
試合開始に備える松本山雅の選手達。
円陣。
試合開始直前。
前半は0-0。
後半へ向けて円陣。
試合終了。
1-0でジェフリザーブズが初勝利。
疲労感と虚しさが残る敗戦。
サポーターに挨拶する松本山雅の選手達。
拍手はまばらで、罵声や叱責が飛び交う。
初勝利に喜ぶジェフリザーブズの選手達。
うな垂れてピッチをあとにする松本山雅の選手達。
初勝利に湧くジェフリザーブズサポーター。
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