*** june typhoon tokyo ***

FC東京 2021シーズン試合日程発表


 FC東京は、2021シーズンもタイトなスケジュールに。

 1月22日(金)に、2021シーズンの明治安田生命J1リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ、明治安田生命J2リーグ、明治安田生命J3リーグの各試合日程が発表された。まだコロナ禍による緊急事態宣言期間にあり、昨年同様今後の状況も流動的ではあるが、FC東京は、昨季6位のJ1リーグでは初の戴冠を、2020シーズンの有終の美を飾ったルヴァンカップでは連覇をそれぞれ目指すことになる。
 ここでは、新シーズンのスケジュールをもとに(遠征、そしてご当地グルメへの期待をスケジュール帳やメモに記しながら)、FC東京の日程のトピックを見ていくことにする。

◇◇◇

【2021 明治安田生命J1リーグ FC東京 試合日程】
第01節 02月27日(土)14:00 FC東京 vs 浦 和(A・埼 玉)
第02節 03月06日(土)14:00 FC東京 vs C大阪(H・味スタ)
第03節 03月10日(水)19:00 FC東京 vs 神 戸(H・味スタ)
第04節 03月14日(日)15:00 FC東京 vs 大 分(A・昭和電ド)
第05節 03月17日(水)19:00 FC東京 vs 湘 南(H・味スタ)
第06節 03月21日(水)13:00 FC東京 vs 仙 台(H・味スタ)
第07節 04月03日(土)14:00 FC東京 vs 名古屋(A・豊田ス)
第08節 04月07日(水)19:00 FC東京 vs 札 幌(H・味スタ)
第09節 04月11日(日)14:00 FC東京 vs 川 崎(H・味スタ)
第10節 04月17日(土)14:00 FC東京 vs 福 岡(A・ベススタ)
第11節 04月24日(土)14:00 FC東京 vs 鳥 栖(H・味スタ)
第12節 05月01日(土)14:00 FC東京 vs 横浜FM(H・味スタ)
第13節 05月09日(日)14:00 FC東京 vs 鹿 島(A・カシマ)
第14節 05月15日(土)16:00 FC東京 vs  柏 (A・三協F柏)
第15節 05月22日(土)19:00 FC東京 vs G大阪(H・味スタ)
第16節 05月26日(水)19:00 FC東京 vs 清 水(A・アイスタ)
第17節 05月30日(日)14:00 FC東京 vs 広 島(H・味スタ)
第18節 06月19日(土)18:00 FC東京 vs 横浜FC(A・ニッパツ)
第19節 06月23日(水)19:00 FC東京 vs 徳 島(A・鳴門大塚)
第20節 06月27日(日)19:00 FC東京 vs 大 分(H・味スタ)
第21節 07月04日(日)19:00 FC東京 vs C大阪(A・ヨドコウ)
第22節 07月11日(日)19:00 FC東京 vs 湘 南(A・レモンS)
第23節 08月09日(月)19:00 FC東京 vs 鳥 栖(A・駅スタ)
第24節 08月14日(土)14:00 FC東京 vs 札 幌(A・札幌ド)
第25節 08月21日(土)19:00 FC東京 vs G大阪(A・パナスタ)
第26節 08月25日(水)19:00 FC東京 vs 仙 台(A・ユアスタ)
第27節 08月28日(土)19:00 FC東京 vs 神 戸(A・ノエスタ)
第28節 09月11(土)・12(日) FC東京 vs  柏 (H・味スタ)
第29節 09月18(土)・19(日)・20(月) FC東京 vs 横浜FC(H・味スタ)
第30節 09月25(土)・26(日) FC東京 vs 浦 和(H・味スタ)
第31節 10月02(土)・03(日) FC東京 vs 川 崎(A・等々力)
第32節 10月16(土)・17(日) FC東京 vs 名古屋(H・味スタ)
第33節 10月23(土)・24(日) FC東京 vs 鹿 島(H・味スタ)
第34節 未 定       FC東京 vs 横浜FM(A・未 定)
第35節 未 定       FC東京 vs 清 水(H・未 定)
第36節 11月20日(土)    FC東京 vs 徳 島(H・味スタ)
第37節 11月27日(土)    FC東京 vs 広 島(A・Eスタ)
第38節 12月04日(土)    FC東京 vs 福 岡(H・味スタ)
※第28節~第38節の日程詳細は、8月中旬に発表予定


【2021 JリーグYBCルヴァンカップ FC東京 試合日程】
〈グループステージ・グループG〉
第01節 03月03日(水)19:00 FC東京 vs 徳 島(H・味スタ)
第02節 03月28日(日)14:00 FC東京 vs 神 戸(H・味スタ)
第03節 04月21日(水)19:00 FC東京 vs 大 分(A・昭和電ド)
第04節 04月28日(水)19:00 FC東京 vs 徳 島(A・鳴門大塚)
第05節 05月05日(水)15:00 FC東京 vs 神 戸(A・ノエスタ)
第06節 05月19日(水)19:00 FC東京 vs 大 分(H・味スタ)
〈プレーオフステージ〉
06月02日(水)
06月06日(日)
06月12日(土)
06月13日(日)
〈プライムステージ〉
準々決勝 第1戦 09月01日(水)
準々決勝 第2戦 09月05日(日)
準決勝 第1戦 10月06日(水)
準決勝 第2戦 10月10日(日)
決 勝 未 定


◇◇◇

 まず、2021シーズンは20クラブが参加するため、昨季より試合数が4試合増加。東京五輪が予定されている7月23日(金)~8月8日(日)には試合が行なわれないため、第22節の7月11日(日)から第23節の8月9日(日)までには約1ヵ月のインターバルが設けられている。とはいえ、最終節は12月4日(土)と例年通り12月上旬ゆえ(昨季の12月19日は異例)、試合数が増え、約1ヵ月の休止期間があるのだから、当然スケジュールはタイトなものになる。

 やはり、真っ先に挙げられるのは、FC東京は2021年もなかなかの連戦が課せられたということ。2019年はラグビーW杯等の理由でアウェイ9連戦、2020年は東京五輪(延期)と再三のACL日程変更なども影響しての19連戦ときて、2021年もアウェイ7連戦が組み込まれた。しかも、途中で五輪による休止期間が含まれるとはいえ、真夏の時期のアウェイ連戦は相当に厳しい。特に8月9日(月)の鳥栖戦から8月28日(土)の神戸戦まで、中4日、中6日、中3日、中2日という間隔はかなりハードなもので、体調不良や負傷者が出ないことを祈るばかりだ。コロナ禍ゆえ日程において全てのクラブへの公平性は保たれないのはやむを得ないところではあるが、特定のクラブが3年連続でハードなスケジュールを課されている状況は、やや納得しがたいところもある。ただ、まずはシーズンを無事に全試合開催出来ることと、この負荷をポジティヴに捉えて、それを乗り越えてリーグ制覇を成し遂げたならば、同じリーグチャンピオンではあれど、例年とはまた一つ違った価値を得られるような気もするし、確実に勝者としての“イズム”が根付くことは間違いない。この試練を首都・東京のクラブに課せられた命題と捉え、勇猛果敢に挑んでいく姿を見せてもらいたいものだ。

 2021年はACLの試合がないという指摘もあろうが、その一方で、ルヴァンカップはグループステージからの出場となり、シーズン序盤から連戦が強いられる。リーグ開幕の2月27日(土)より中3日でルヴァンカップGS(グループステージ)第1節があり、その後も中2日、中3日、中3日、中2日、中3日と続いていくゆえ、序盤でいかに勝ち点を積み重ねられるかが昨季同様に重要になってくるだろう。

 次に対戦相手について。FC東京は昨季リーグにて17勝6分11敗(ホーム:10勝0分7敗/アウェイ:7勝6分4敗)だが、11敗のうちホームで7敗を喫している。ホームの試合で勝ち点を確実に獲ることが出来ていれば、ACL圏内も可能だったと考えると、優勝争いを演じるためにはホームでの敗戦を減らすことは絶対条件だ(ちなみに、リーグ2位となった2019年は19勝7分8敗のうち、ホームで12勝2分3敗と3敗しかしていない)。特に、2020年優勝の川崎と鳥栖にはシーズンダブルを喰らっている。また、敗戦したチームのうち、鹿島には1分1敗と勝利出来ず。これら川崎、鳥栖、鹿島には必ずやリヴェンジしなければならない。おそらく優勝候補筆頭の川崎や実力ある鹿島はもちろん、この5年間でリーグ戦は1勝4分5敗(直近3連敗中)と劣勢の鳥栖には、苦手意識が完全に植え付けられる前に勝ち癖を取り戻しておきたい相手だ。

 昨年は対戦がなかったJ2からの昇格組も見ておきたい。今季は徳島と福岡がJ1の舞台に上がってきた。まずは徳島。徳島はJ1の舞台で2011年と2014年に対戦があり、FC東京の3勝1分と相性はいいといえるが、何せもう7年前で、対戦数も少ないため、参考にはならないか。個人的には、遠征したアウェイ徳島戦はスコアレスドローだったりと、前回対戦となる2014年の味スタで4対0と快勝(河野、エドゥー、武藤、渡邉千真)しているのだが、得意と言えるほど強くは印象に残っていない。まだ、下位に取りこぼすという印象が完全に払拭出来ていないFC東京ゆえ、昇格組にはしっかりと勝利して勝ち点を積み上げることが重要となろう。

 一方、福岡だが、FC東京とのJ1での前回の対戦は2016年になる。調べてみると、リーグ戦は3勝1分4敗と分が悪く、2016年は2敗とシーズンダブルを喰らっている。それ以前は2006年と10年遡らなければ対戦がなく、2001年も2敗を喫している。しかも、ホームで2勝したもののどちらも国立で、実は味スタでは福岡にリーグ戦未勝利(天皇杯やルヴァンカップは勝利している)。個人的な記憶でも、2016年の福岡戦は0対1のアディショナルタイムに森重がPKを外したり、ルヴァンカップの準々決勝でアディショナルタイムに三島に同点弾を決められたりと、あまり福岡に勝ったイメージがない。



 さて、注目の対戦カードについてだが、前述の川崎、鳥栖、鹿島もそうなのだが、やはり開幕戦の浦和戦には結果を出したいところ。昨季ようやく長年のジンクスから解き放たれたが、翌年にコロッと負けてしまっては、浦和に勝機への自信を与えてしまいかねない。昨季は低迷した浦和とはいえ、新体制になり陣容も変わって来る。(まだアウェイ席の解放が可能かは分からないが)昨季は訪れることが出来なかったアウェイへ乗り込んでの勝利をもって初めて、浦和への苦手意識を完全に取り払うことになるはずだ。

 序盤の連戦を経て、一つの分水嶺になりそうなのが、やはり第9節の川崎との多摩川クラシコ。昨季は幸か不幸か、リモートマッチのために0対4の大敗を生観戦せずに済んだ一戦。無論、優勝のためにも、川崎は倒さねばならない相手ゆえ、この時点で勝利出来れば、その後へ勢いもつくというもの。川崎にはリーグでは2018年のアウェイ等々力で勝利して以降は1分4敗とやられているが、昨季の等々力でのルヴァンカップ準決勝で2対0と粉砕に成功したのは記憶に新しいところ。勝機は見出せるはずゆえ、是が非でもホーム味スタで2017年以来の快勝(ゴールは、オウンゴール、ピーター・ウタカ、大久保嘉人の3対0)を見せてもらいたい。


 ところで、昨季はリーグにて複数失点、特に3失点以上を喫したチームが6チームあり、川崎と横浜FMに4失点、柏、鳥栖、大分、広島に3失点している。広島戦は3対3のドローで引き分けたが、後は全て敗戦。特に、鳥栖にはホームで2対3、アウェイで0対3とシーズンダブルをともに3失点で喰らうという大失態。味スタ、駅スタともに石井、森下にゴールを奪われ、さらに駅スタでは内田のJ1初ゴールとなるスーパーミドルを叩き込まれるなど、印象としては叩きのめされたという残像が消えない。鳥栖には(さまざま因縁があったが)そろそろ“倍返し”しておかないといけないところだ。



 2019年の最終節で0対3と敗れ、眼前で優勝の瞬間を見せつけられた横浜FMには、2020年のアウェイで3対1と勝利してひとまずの借りを返したかに思われたが、第24節のホーム味スタで0対4と惨敗。それまではロースコアによる決着が多く“塩試合”とも揶揄されたりしたが、2018年の第17節の5対2を境に、同年第31節は1対0だったものの、2019年は4対2、0対3、2020年は3対1、0対4と多くゴールが生まれる試合へと変わってきている。ゴールが多く生まれるのは試合としては面白いのかもしれないが、ディフェンスの綻びが小さくないという課題でもあり、失点を繰り返さない対策が求められる一戦となりそうだ。


 また、大分とは1勝1敗だが、ホーム味スタで2対3と競り負けた。長谷川健太監督も、G大阪時代のヘッドコーチを務めた“愛弟子”の片野坂知宏監督にホームで負けたままではいられないはずだ。これ以外でも大きな補強をしている清水をはじめ(FC東京がブラジリアンの個の力で叩きのめしたという印象が強いかもしれないが、清水がリードしていた前半は非常にいいサッカーをしていた)、チームによってはガラッと陣容が変わるところもあり、何しろ降格が4チームとなる。川崎の下馬評は圧倒的になるだろうが、今季は川崎はACLも入るため、昨季と同じようなパフォーマンスが出来るとも限らない。引き続き、各チームそれほど差がない“戦国Jリーグ”が予想されるだろうから、ホームで堅実に勝利し、下位に取りこぼさずに勝ち点を重ねていくことが、リーグ制覇への近道になるのは例年と変わらないはずだ。

 最後に、ルヴァンカップにも触れておこう。FC東京にとって連覇を目指す今季は、グループステージからの出場となる。グループGは、神戸、徳島、大分との4チームでの争い。昨季共にACLを経験した神戸も、選手層の厚さなどチームとしての総合力の重要性を戦いを通じて身に染みたはずだ。それゆえ、若手や新戦力の活躍なくして、ルヴァンカップは容易には乗り切れないし、それらの台頭が結果としてチームとしての底上げにも繋がって来る。タレント豊富な神戸、仙台から長沢、川崎から下田らを獲得してJ1復帰3シーズン目で勝負の年と位置づける大分、J2優勝とともに加勢する徳島が相手だが、連戦のなかでの試合も多く、どのチームも侮れないというのが正直なところ。4月から5月にかけてのアウェイ3戦までに着実に勝ち点を積み上げ、5月19日(水)のグループステージ最終節となるホーム味スタ戦を有利な状況で迎えたいところだ。


 気になるのは、FC東京の2021年の陣容だが、1月25日(月)に新体制発表が行なわれる。現時点でほぼ選手・スタッフが決定していると思うが、サプライズの有無も含めて、発表当日を待ちたい。




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