ピアノとともに

定年後の再開ピアノ。新たに学ぶ1曲1曲が大事なものになりました。

ノクターンNo.2

2024-10-16 | ピアノレッスン
先日、ピアノサークルで思い通り弾けなかった
ノクターンのちょこっと1人反省会をしました。

私にとって、ある種、思い入れのある
ショパンのノクターン Op.9 No.2

唯一、若い頃と再開後、2度のレッスンを受けた曲です。
その経緯と反省会内容について以下、記してみます。

【1度目】
その昔
レッスンで初めてノクターンNo.2を弾いた時
私は、細心の注意を払って左手3拍の分散和音を刻み
そこに右手メロディーを乗せて
我ながら奇跡のように柔らかい音が出ている
と内心驚きながら
(先生の家のピアノがすばらしかっただけかも)
緊張感を切らさず左手を刻み続けて
弾ききりました。

当時の先生は
何も言わず耳を傾けてくださっていました。
なんと
最初で最後の
奇跡の1発合格。

何も言われなかったのでレッスン受けたことになるのか?
疑問は残りますが
私のレパートリーの1曲となりました。

私が持っているショパンのノクターンの楽譜はクロイツァー版です。
当時の先生のご指定。
    
               


【2度目】
時が過ぎ
2年前のピアノ再開後
何十年も弾いてなかったノクターンNo.2を思い出して
新しい先生のレッスンに持っていきました。

奇跡の再来はなく
柔らかな音も出せない。
5,6小節を弾いたところで止められました。

指摘されたこと
  ・左手3拍の音の大きさは
      1音目>2音目>3音目 
  ・でも 1音目が大きすぎるので注意して
  ・3音目は手を持ち上げるように弾く
  ・メロディーは、オペラ歌手が歌うように

   ショパンがパリにいた時代はオペラ全盛期
   この曲もオペラの影響を強く受けている。
   「(例えば楽譜2段目の先頭)
    アリアを歌うイメージ。
    急にオクターブ高い音を出して
    息も絶え絶えになる
    だからここで間を取らないと」
             
         

   「6小節目は
    2音の半音下行が続く=『嘆き』の音型
    クレッシェンドしながら表現豊かに」 等々

ご教示いただき
私の中でこれまでのNo.2のイメージが一新されました。

それまで私が思っていたNo.2は、
情感をこめた熱唱というよりは
あまりためることなく流れるような歌。
これで良いと思っていたので、どうしよう。
(うまく弾けなかったくせに一瞬、悩む)
クロイツァー版は、
アクセントやスラー、切るところなど
ほとんど何も書かれていないのです。

意識を改め
豊かな曲想を表現できるよう練習しました。
左手も3拍をそっと刻めるようになってきたかな、と思った頃
先生に
「左手が良くなったら、右のメロディーが少しくらいどうでも
きれいに聴こえるわね」
と言われました。
右のうんぬんはともかく、
嬉しくて(褒められること自体あまりないので)
後半の誉め言葉だけしっかり胸にとどめました。


【1人反省会】
このノクターンNo.2 を
初参加のピアノサークルで弾きました。
結果は…
こだわりの左手3拍がイメージ通りにできず
メロディーもうまく歌えず
ヘタッピ― でした。
もともと上手なわけではないので、相対的に。

・ピアノの違い?
  冒頭、左の第1音が思った以上に大きく出てしまい
  出だしからマズかった。
・譜面位置?
  譜面位置がとても奥にあって
  途中で楽譜の戻り場所を一瞬見失って動揺した。
・心の準備不足?
  曲をイメージせず、いきなり弾き始めてしまった。
・緊張?
  緊張もあったかな。
  
要は、
ピアノも譜面位置も椅子の高さもいつもと違っていたのに
調整も心の準備もなしに
いきなり弾き始めたのがいけなかった、と思いました。

もし、また弾くことがあったら
(右が少しくらいどうでも)
左のイメージをしっかり持って
事前にちょっと音出しをしてみてから弾きはじめよう。


コメント
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