「ブラームスの間奏曲Op.118-2」
ブラームスがクララに献呈した美しい曲です。
まだ譜読み途中ですが
難航したコラール部分もやっと音を覚えてミスタッチが少なくなり
先が見えてきました。
新しい曲の譜読み終了の少し手前。
今が一番楽しい時かもしれません。
夕食後は、ピアノの部屋を暖かくして
1人で熱い紅茶と甘いお菓子を持ち込んで
時々休憩しながら、練習するというよりも好き勝手に弾きます。
都合の悪いところを飛ばしながら。
(レッスン3,4日前くらいからは飛ばさずに真剣に練習します)
間奏曲118-2は、全体を通じて優しいpで弾くところの多い曲ですが
f(フォルテ) のフレーズが2つあります。
私はどんな曲でも爽やかに弾くことをモットー(?)としているので
情感たっぷりに弾くのは苦手なのですが
この2つのfに向かうところでは
自然にクレッシェンドしたくなり
fの頂点の音は一番心を込めてきれいな音を出したくなります。
特に2つめのフォルテ。青い部分。
1行目のコラールに続く左手3連符のところからクレッシェンド。
バスの低音が響く中でソプラノとテノールが絡まり合って f のフレーズに突入します。
赤丸をつけた高い「ド」の音は
あの、白いひげを蓄えた厳めしい風貌のブラームスがクララのことを深く想い
抑制してきた情熱がほとばしったような音に聞こえます。
このソプラノメロディーをすぐにテノールの内声がおいかけたあとは
また、次第に物悲しい p に戻っていきます。
また、次第に物悲しい p に戻っていきます。
こんな音を本当に自分が奏でているのだろうかと不思議な感覚を覚えました。