ピアノとともに

定年後の再開ピアノ。新たに学ぶ1曲1曲が大事なものになりました。

間奏曲 Op.118-2

2024-11-30 | ピアノ
「ブラームスの間奏曲Op.118-2」
ブラームスがクララに献呈した美しい曲です。

まだ譜読み途中ですが
難航したコラール部分もやっと音を覚えてミスタッチが少なくなり
先が見えてきました。

新しい曲の譜読み終了の少し手前。
今が一番楽しい時かもしれません。

夕食後は、ピアノの部屋を暖かくして
1人で熱い紅茶と甘いお菓子を持ち込んで
時々休憩しながら、練習するというよりも好き勝手に弾きます。
都合の悪いところを飛ばしながら。
(レッスン3,4日前くらいからは飛ばさずに真剣に練習します)


間奏曲118-2は、全体を通じて優しいpで弾くところの多い曲ですが
f(フォルテ) のフレーズが2つあります。
私はどんな曲でも爽やかに弾くことをモットー(?)としているので
情感たっぷりに弾くのは苦手なのですが
この2つのfに向かうところでは
自然にクレッシェンドしたくなり
fの頂点の音は一番心を込めてきれいな音を出したくなります。

特に2つめのフォルテ。青い部分。

  

1行目のコラールに続く左手3連符のところからクレッシェンド。
バスの低音が響く中でソプラノとテノールが絡まり合って f のフレーズに突入します。
赤丸をつけた高い「ド」の音は
あの、白いひげを蓄えた厳めしい風貌のブラームスがクララのことを深く想い
抑制してきた情熱がほとばしったような音に聞こえます。
このソプラノメロディーをすぐにテノールの内声がおいかけたあとは
また、次第に物悲しい p に戻っていきます。

こんな音を本当に自分が奏でているのだろうかと不思議な感覚を覚えました。


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レッスンと譜読みの進捗

2024-11-26 | ピアノレッスン
今回のピアノレッスンの記録です。

【ツェルニー40番No.23】
 ツェルニーとしてはやや長めの約3ページ半。
 ゆっくり弾いたのに後半、ボロボロでした。
 譜読み2ページが限度だなと余計なことを考えながら弾きました。
 指摘事項は多すぎるので省略。
 先生から「もう少し、曲に慣れてください」と言われて終わりました。

 不合格の時は「次回は少し速度をあげて」とか
 「もう1回やりましょう」などと言われるのが常ですが
 「慣れてください」とは、はて?  
 もう少し完成度あげて弾かないと問題外ってことかなと反省しました。


【ブラームスの間奏曲Op.118-2 】
 譜読みをした 2ページ分を、ゆっくり弾きました。
 出だしの右手3音のメロディーは、単純なのになかなかイメージ通りに弾けなくて
 レッスン直前にやっと良い音が出せるようになったところ。
 うまくいきました。しっとり弾けたかな。

 先生から「いろいろ違っていたけど、いいですよ」と言われました。
 重要なのは最後の一言。
 (ツェルニー以外の曲の)初回レッスンは、先生も甘々です。

 いろいろ違っていた内容は、多すぎるので省略。
 1点だけあげると、ペダルの踏み方は、全面見直し。
 ヘンレ版の楽譜にはペダル記号がついていません。
 適当にダンパーペダルを踏みながら弾いていたら
 何カ所か「濁らせないで」と声がかかりました。
 今となっては、どこが濁っていたのか思い出せません。
 「踏み続ける」部分や、ソフトペダルの開始、終了のタイミングは、
 しっかり楽譜に書き込んでいただきました。
  
 次回は、できれば全曲通す予定です。


帰宅後
夕食の片づけ&お風呂掃除を超特急で丸く済ませると
しばらく自分だけの時間です。
「いいですよ」と言われて、良い気分になっていて
早く譜読みをしたくなった間奏曲。
3ページめ先頭8小節、コラール(と言うらしい)部分の譜読みを始めました。

 

ところがこれが難航。
和音なのに左右交差するし
超々ゆっくりと和音を1音づつ確認したり法則を見極めようとするのですが
何度弾いても指も頭も覚えてくれません。
わずか8小節に30分ほど取り組んで
収束しそうもないので明日にしようと諦めました。

と思って時計を見ると予想外の時間。
30分ではなくて1時間半もコラールを弾いていました。(いや、弾けていない)
近所迷惑、家族迷惑なのでピアノは20時半までと決めていたのに大幅オーバー。

私は、何かに没頭するとまわりがみえなくなって時間感覚がなくなります。
例えば、若い頃、電車で先輩に勧められた詰将棋の本を読んで考え込み
3日連続で乗り越して中央線終点まで行きました。 

ピアノで没頭したのは久々なことでした。



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指が痛まない弾き方の工夫

2024-11-23 | へバーデン結節
ツェルニー40番 No.23を弾いていたら
あるところで私のへバーデン結節の左薬指が痛みました。

赤丸の部分です。
 

和音の下が左4の指。
アクセントがついていて、やや強めに弾くところ。
連続6カ所。

3の指で弾こうかなという衝動に駆られましたが
それだと根本的解決になりません。

No.21でも同じようなことがあったことを思い出しました。
 
和音の中でもメロディーラインになる左4の指を ff で弾くところ。

観念して、いろいろ弾き方を試してみました。

結論としては
「左薬指の第一関節から先を完全に垂直にして打鍵すると強く弾いても痛まない」
(あくまで私の薬指の場合)とわかりました。
つまり、強く打鍵する時に
手首を少し上にあげて薬指の第一関節から先を奥行方向に垂直にして
かつ、手首(手全体)を親指方向にほんの少し回転させて左右方向も垂直にします。

薬指で斜めに強く打鍵していて指が悪化したのか
悪化したから斜めにあたるようになったのか
ニワトリとタマゴのようでよくわかりませんが
ひとつの対処方法がわかって、ほっとしました。

ツェルニーNo.23はそもそも弾きにくいところが多くて手こずっているので
当面、レッスンに向けて集中して(痛くならない範囲で)練習します。

もう少し腫れが解消したら「革命」の左を痛みなくよどみなく弾けるか試したいです。
速いパッセージの弾き方はまた違うと思うので。

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弾きたい曲

2024-11-19 | ピアノ
一昨日は、友人宅でのお気楽な集まりでした。

ピアノとバイオリン、リコーダーなどのアンサンブル数曲を合わせる予定でした。
が、内輪音楽会の日程が延期・未定になったこともあり
私を含めて誰一人として、ちゃんと事前練習をしてなくて
合わせるレベルまで達していません。

思い思いにその場で練習したり、関係ない太鼓をたたいたりしながら
まったりとお茶を飲んでおしゃべりをしていました。

坂本龍一の一番好きな音楽家がドビュッシーだったことを教えてもらいました。

私が、BGMのつもりでピアノで「月の光」を弾き始めると
友人の一人が私の隣にきて床に座ってじっと耳を傾けてくれました。
「すごく良かった。ドビュッシーいいね」と言われました。
彼女は、いつも心の底から思っていることだけを言葉で発するので
ほかの誰に褒められるのより嬉しいです。

また、隣に座って聴いてほしくなって
ほかのドビュッシーの曲も弾きたくなりました。

こんな具合に、ふとしたことから弾きたくなった曲がいくつかあります。

弾きたい曲
  ドビュッシー プレリュード(ベルガマスク組曲)
  バッハ フランス組曲
  ショパン 革命  

私の左手薬指のへバーデンは、少しマシになったとはいえ
まだ腫れていて力を加えると痛みます。
ピアノの練習も指と相談しながらです。
今練習中のツェルニー40-No.23と「間奏曲118-2」は
左薬指を酷使しないので相性は良好。
かと言って、左手の速いパッセージの曲だって絶対にあきらめたくありません。

そこで、「革命」を弾こうと思い立ちました。
ショパンエチュードを弾いたことのない私には難易度高めですが
革命が弾けたら、指が太いままでも変形したままでも気にならないような気がします。
3か月頑張れば弾けるはず。

 
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やっと楽譜を入手

2024-11-13 | ピアノ
待ち焦がれていた「ブラームス間奏曲 Op.118-2」(ヘンレ社)の楽譜が
今日、届きました。
いつも楽譜は、地域内で最も大きな楽器店に自転車で買いに行くのですが
レッスン翌朝に行ったらピアノピースもピアノ曲集も在庫がなく
仕方なくネット注文していました。

   

子どもの頃
ピアノの先生から、新しい曲や教則本を指示された時は
嬉しくて、すぐさま楽譜を買いに走って、入手した楽譜を抱きしめていました。

そんなに楽譜が大事だったわりには、いつのまにか黄ばんだり製本がほどけたり
ボロボロになっているのに何の手当もせず放ったまま。
溺愛していたソナチネアルバムは、開くと完全にバラバラ。
当時一番大事にしていた幻想即興曲のピアノピースも無残に茶色く変色しています。


かつての純粋さをすっかり失った今でも
新しい楽譜を入手する時の気持は、やっぱり特別です。
たくさんの知らない曲の中で、そのひとつにやっと出会えて
新たな世界に踏み出すような気持。

まあ、それも私がピアノを習っているにもかかわらず
ほかのピアノやクラシックを愛する方々と比べると
日常的に音楽に接してきたわけでもなく
そもそも音楽への見識が低くて、知っている曲も少ないからなのだと思います。

60代終盤になった今
だいぶ、何事にも臆することがなくなってきて
音楽を知らなくても下手でも、心のまま気ままにピアノを弾いて
新たな出会いを享受していこうと思っています。

今一番怖いのは
1週間後に行く予定の田舎の家近辺に出没する熊。


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